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【2686】 | RE:長い家の殺人 ドウコク! (2010年06月07日 20時55分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >(朱川湊人氏)基本的に「ノスタルジック・ホラー」と呼ばれているジャンルの作家ですので、ミステリとは言えませんね。 なるほど、購入する際には「ミステリではない」と割り切らないと、いけないですね。 あやうく「イニシエーション・ラブ」の二の舞になるところでした。 あるいは、「六番目の小夜子」かな? これはてっきりホラーだと思って購入したのに。 解説、ありがとうございます。 歌野晶午氏「長い家の殺人」、つづき。 >デビュー作ですので、拙さが残っているような気がして さすがメルカトルさんあたりの読書量ともなると、この作品にそんな感想も抱くわけですね。 私は単純に、「練り込まれているな。」と感じました。(言い換えれば、私が作者の罠に見事にハマった、かな。) 前日記したように、山荘だけに終わらせなかった点、 (ここで終わっていたら、そんなに評価していないかも。 もう一つあったからこそ、驚いた。) 事前に泥棒が入っている点、ペンキが塗られている点、などの伏線の張り方も、 上手くトリックを盛り上げたと思います。 また、冒頭の独白も(もしかしたら、最初は無かったのかも知れないけど、付け加えることによって)結構、効果的だったと思います。 ただ、小説として、「人間が描けていない。」とかの指摘なら、その辺は私には分かりません。 上の感想は、あくまでミステリ的観点からです。 島田荘司「薦」については、明日に。 追記:「キャリー」(特別編)借りました。 でも、“193分”とあって、ビックリ。 今日は無理かも。 |
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【2692】 |
メルカトル (2010年06月07日 23時27分) |
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これは 【2686】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >あやうく「イニシエーション・ラブ」の二の舞になるところでした。 >あるいは、「六番目の小夜子」かな? これはてっきりホラーだと思って購入したのに。 上記ニ作は正直、期待を裏切ってくれました。 それはミステリだと思って読んだのに全く別物だった、といったものではなく、作品の出来自体に?を抱いてしまったのです。 『イニシエーション・ラブ』は二度読みすれば納得出来るのかもしれないですし、『六番目の小夜子』は前半だけなら間違いなく面白かったのですから、贅沢を言えばキリがないですがね。 しかし、朱川湊人氏の『わくらば日記』だけは、ミステリやホラーの枠を超えて、いわゆる泣ける傑作だと思います。 機会があれば是非読んでいただきたいですね。 >私は単純に、「練り込まれているな。」と感じました。(言い換えれば、私が作者の罠に見事にハマった、かな。) 確かに私もその罠に嵌ったクチですので、偉そうな事は言えないですね。 トリックに関してはまさに「コロンブスの卵」と言ったところでしょうか。 意外な盲点を突かれた、単純なトリックだけに「やられた」感が強いのかもしれませんね。 >ただ、小説として、「人間が描けていない。」とかの指摘なら、その辺は私には分かりません。 ミステリですからね、キャラ重視の時代の作品でもないですし、その点は問題ないのではないかと思います。 しかし探偵役の信濃譲二がその後あまり活躍していないのは残念ですね。 >追記:「キャリー」(特別編)借りました。 でも、“193分”とあって、ビックリ。 今日は無理かも。 私が所有しているのも特別編ですが、本編だけなら約1時間30分位のものですからご安心下さい。 中弛みすることなく、丁度良い程度にコンパクトに纏められていると思いますよ。 ではまた ^^ |
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