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【2692】 | RE:長い家の殺人 メルカトル (2010年06月07日 23時27分) |
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ドウコク!さん、こんばんは。 >あやうく「イニシエーション・ラブ」の二の舞になるところでした。 >あるいは、「六番目の小夜子」かな? これはてっきりホラーだと思って購入したのに。 上記ニ作は正直、期待を裏切ってくれました。 それはミステリだと思って読んだのに全く別物だった、といったものではなく、作品の出来自体に?を抱いてしまったのです。 『イニシエーション・ラブ』は二度読みすれば納得出来るのかもしれないですし、『六番目の小夜子』は前半だけなら間違いなく面白かったのですから、贅沢を言えばキリがないですがね。 しかし、朱川湊人氏の『わくらば日記』だけは、ミステリやホラーの枠を超えて、いわゆる泣ける傑作だと思います。 機会があれば是非読んでいただきたいですね。 >私は単純に、「練り込まれているな。」と感じました。(言い換えれば、私が作者の罠に見事にハマった、かな。) 確かに私もその罠に嵌ったクチですので、偉そうな事は言えないですね。 トリックに関してはまさに「コロンブスの卵」と言ったところでしょうか。 意外な盲点を突かれた、単純なトリックだけに「やられた」感が強いのかもしれませんね。 >ただ、小説として、「人間が描けていない。」とかの指摘なら、その辺は私には分かりません。 ミステリですからね、キャラ重視の時代の作品でもないですし、その点は問題ないのではないかと思います。 しかし探偵役の信濃譲二がその後あまり活躍していないのは残念ですね。 >追記:「キャリー」(特別編)借りました。 でも、“193分”とあって、ビックリ。 今日は無理かも。 私が所有しているのも特別編ですが、本編だけなら約1時間30分位のものですからご安心下さい。 中弛みすることなく、丁度良い程度にコンパクトに纏められていると思いますよ。 ではまた ^^ |
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【2694】 |
ドウコク! (2010年06月08日 22時30分) |
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これは 【2692】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >上記ニ作(「イニシエーション・ラブ」、「六番目の小夜子」)は正直、期待を裏切ってくれました。 おや、結構、辛口の評価ですね。 私の場合、2作品とも作品の評価は、正確には下せません。 別のジャンルだと思って読んだわけですから。 ただ、ジャンルを錯覚させるような紹介文などに不満がある、という感じですね。 歌野晶午氏「長い家の殺人」、つづき。 >しかし探偵役の信濃譲二がその後あまり活躍していないのは残念ですね。 おお、「あまり」ということは、言い換えると、「これ1作ではなく、他の作品にも登場する。」ということですかね。 いずれにしても、あのキャラクターはなかなか味がある、と私は感じました。 麻薬をしつつギターを鳴らしながら、別の事件も解決してもらいたいものです。 さて、本作の解説に当たる島田荘司「薦」なのですが。 これを読んで、歌野氏、島田氏、とても好きになりました。 単なる情熱だけ(実績などなく)で島田氏を訪問し、いきなり「推理小説の書き方を教えてくれ。」と言ってみたり、 トリックを見破られたとのことで、半泣きになりながら泥酔した、歌野氏。 以前、メルカトルさんが「本格モノに真摯に取り組んでいる」と評されていましたが、納得できるエピソードでした。 また、いきなりの訪問でのずうずうしい頼みに、本当に基礎の段階・原稿用紙の使い方などからを教えてあげた 島田氏の、本人いわく「非常識さ」も、本当に心に残りました。 本作、本編だけでも充分に評価出来ますが、この「薦」の存在もあって、私にはとても印象深い作品となりそうです。 なお、「キャリー」観ました。 感想は後日に。 |
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