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【799】 |
メルカトル (2009年09月03日 23時00分) |
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これは 【797】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >そうですか。お二人とも、どこまでプラス評価なのかは分かりませんが、少なくともマイナス評価ではない、 >ということですね。 これはころころさんへの返信で書きましたが、私は本作を本格ミステリとは捉えていません。 ミステリはミステリでもエンターテインメントだと。 どこまでプラス評価かと問われれば、私の読書経験の中でのベスト30には入るといった感じです。 高評価なのは間違いありません。 >私の場合は、いくら伏線が張ってあろうとも、あれ(人間消失)はトリックとして成立しないだろう、という考えなのです。 これもころころさんへの返信で書き込んだとおりです。 あのシーンにトリックなどどこにも存在しないと思っています。 単なる錯覚に過ぎないのではないかと思います。 >どうやら、私の方がより 「本格物」 の方に偏っているのではないか、と思い当りました。 私には正直、本格ミステリにドウコク!さんほどのこだわりはありません。 面白ければそれで良いと単純に考えるからです。 ただ、私も赤川次郎や西村京太郎には全く興味がありません、そりゃそうでしょう、これでも一応マニアを自負してますからね。 (ファンの方には申し訳ないですが) >そこで、トリック一つにしても、良く言えば“こだわり”、悪く言えば“狭量”、となってしまうのでしょう。 >寛容さ・楽しむ感覚に欠けている、と感じました。 それはそれでいいんじゃないでしょうか。 その点だけは譲れないのでしょうし、それがドウコク!さんの矜持なのでしょうから。 同じマニアと呼ばれる人種でも、人それぞれ楽しみ方やこだわりがあると思いますし、決して悪いことではないと思いますよ。 >編集部の1位・2位が、「絡新婦の理」 「鉄鼠の檻」 となっています。 それは少し極端な例だと思いますが、考えられないことではないという気はします。 他の京極作品にも言えることですが、本格やトリックにさえこだわらなければ、十分楽しめることは保証します。 ではまた ^^ |
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【798】 |
メルカトル (2009年09月03日 23時00分) |
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これは 【796】 に対する返信です。 | |||
ころころさん、こんばんは。 >あれをトリックと呼ぶのは確かに???な感じは否めません。 確かに、トリックと呼べるほどのトリックではありませんね。 仮にあれを強引にトリックとしてしまうなら、何でもありの世界になってしまいますから。 ですから京極堂の言を借りるなら、「事件はもうとうに終わっている」ということになるのでしょう。 それは取りも直さず、京極氏はあのシーンをトリックなどと言うつもりは毛頭無いのではないかと思います。 トリックではなく「単なる錯覚」だという認識に立てば、許容できるのではないでしょうか。 あのシーンはあくまでクライマックスへの繋ぎとしての役割しか持っていない、とも言えるでしょうし。 ただ、この作品が本格ミステリだとは私は思いませんよ。 もっと広義な意味でのエンターテインメントとして読めば、十分合格点をクリアしているのではないでしょうか。 つまりは「人間消失」など、本作においては単なる枝葉の一つに過ぎないのではないかと私は思います。 ではまた ^^ |
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【797】 |
ドウコク! (2009年09月03日 22時26分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、ころころさん、こんばんは。 今夜も引き続き、まとめてお送りします。 「姑獲鳥の夏」及び京極夏彦について。 そうですか。お二人とも、どこまでプラス評価なのかは分かりませんが、少なくともマイナス評価ではない、 ということですね。 私の場合は、いくら伏線が張ってあろうとも、あれ(人間消失)はトリックとして成立しないだろう、という考えなのです。 昨日のメルカトルさんの意見もよく考えたのですが、フェア・アンフェア以前の問題かなと。 そこで、この差(お二人と私の差)は何だろう、と考えてみるに、 どうやら、私の方がより 「本格物」 の方に偏っているのではないか、と思い当りました。 お二人とも、「ミステリ」 という分野の中で、結構幅広い範囲の作家・作品を読まれておられるようですが、 私の場合、かなり早い段階で、いわゆる 「本格物」 に興味が偏りました。 (ですから、赤川次郎や西村京太郎などの作品は、1つも読んでいませんし、読む前から合わないだろうなと、 勝手に決め付けています。 また、「チーム・バティスタの栄光」 なども興味がわきません。) そこで、トリック一つにしても、良く言えば“こだわり”、悪く言えば“狭量”、となってしまうのでしょう。 寛容さ・楽しむ感覚に欠けている、と感じました。 ところで、お二人の高い評価を見るにつけ、京極氏への私の評価を再考しなければなりませんね。 実は、私がかなり参考にしている雑誌、「2007 本格ミステリ ベスト10」 の “1996−2005”部門では、 編集部の1位・2位が、「絡新婦の理」 「鉄鼠の檻」 となっています。 また、読者投票でも、「絡新婦の理」 は、2位です。 「鉄鼠の檻」 は、12位です。 (ちなみに読者1位は、「葉桜の季節に君を想うということ」。 これは納得です。) 以前は、「どうして、この人がこんなに評価されているのだろう?」 と不思議でしたが、 その考えを見直さなくてはいけないのかも知れません。 追記:ころころさんへ お気に入り作戦、アドレス入力などが面倒そうなので、まだやっていません。 せっかくご助言頂いたのに、申し訳ないです。 |
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【796】 |
ころころ (2009年09月03日 16時05分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
お部屋の皆様、こんにちは。 ドウコク!さん、履歴削除、どうにかなりそうですか? さて、お二人のやり取りを踏まえての「姑獲鳥の夏」についての私の見解。 「人間消失トリック」。 あれをトリックと呼ぶのは確かに???な感じは否めません。 ここは、ある意味、ドウコク!さんの言われる事もわかる気がします。 「物理的なトリック」でなければトリックではないと言うなら確かにアンフェア。 「心理的なトリック」という新境地であるというなら「あり」であると。 物語全体の中から事件の肝要となるのが「人間消失」の点にあるとするならば、 確かに冒頭の京極堂でのやりとりがそこへ繋がってきますね。 また「人間消失トリック」の結末がああなる布石として「ネズミの屍骸」が 伏線として登場していたわけですし。 そして、「姑獲鳥の夏」での役まわり的には榎木津氏はいささか、 活躍の場が少なかったかも知れませんね。 キャラ設定が生かされきれなかったような気がいたします。 まあ、さまざまな条件が上手く重なって、ああなったのだと 最後には畳み込むように理屈や理由を述べてありましたが、 流石に私もちょっとばかし、乱暴かな?と感じた部分もありました。 辻褄が合って余りが出なかったので「良し」としましたけど。 風呂敷を大きく広げていたのに余さず全てをひとつの結論に集約できていたのは やはり、たいしたものだなと思いましたけど。 では、また。(^^)ノ |
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【795】 |
ドウコク! (2009年09月02日 23時38分) |
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これは 【794】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、再びです。 >やはり予想通りでしたね。 ごめんなさい。 メルカトルさんのご指摘、よく分かっていませんでした。 まさにその通りでした。 「冒頭で伏線を張っていた」と言われるところから推察するに、メルカトルさんはフェアと感じておられるのですね。 次回、もう一度、引っ張ります。 では、おやすみなさい。 |
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【794】 |
メルカトル (2009年09月02日 23時28分) |
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これは 【792】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >「人間消失のトリックがなぁ……。」 です。 やはり予想通りでしたね。 私が【786】で書いた >話をややこしくしたのは間違いなく関口氏の記憶封印にあるでしょうね。 その辺りに、ドウコク!さんが本作に対して批判的な要因があるように感じています。 勝手な想像ですけど。 とは、まさにその「人間消失」トリックの事です。 つまり、関口の記憶封印によって引き起こされる、一見、超自然現象に思える「人間消失」のことなのです。 あまり詳細を書いてしまうとネタバレになってしまう恐れがあるので、人間消失を記憶封印に置き換えて表現したわけですね。 まあそれはいいとして、肝心の人間消失トリックについてですが、確かにアンフェアと言う声もよく聞きますが、冒頭の京極堂と関口の長々としたやり取りで、作者としては伏線を張ったつもりだと思います。 つまり耳は聞こえているけれど、それが認識できないのと同じような現象が、関口の身に起こってしまったのではないかと。 それに加えて関口を情緒不安定に設定しているのも伏線の一つでしょう。 ネタバレになるので直接的な表現はできませんけど。 >それに、それだったら、わざわざ超能力探偵なる(設定は大変奇抜でよし)人物が出ていかなくても、普通の人があの部屋を >見ればすむのに、とも思うのです。 榎木津を人の過去が見えてしまうという異能の探偵に設定したのは、この小説では「妊婦の部屋を見る」と言う一点のみの為の設定だと思います。 このトリックを成立させる為には、是非ともそういった人物が必要だったから、わざわざ異能の探偵として登場させたのでしょうね。 >ですから、もしかしたら、私の読み間違いではなかったのか、実は合理的な解釈がなされていたのに、それを見逃していたか、 >あるいはカン違いをしているのではないか、と少し心配になっているところです。 結論から申しますと、合理的な解釈かどうかはいささか疑問が残りますが、冒頭のやり取りが全てを物語っている気がします。 それ以外での合理的といえる解明はほとんど成されていないと思います。 あとは、最後の京極堂の謎解きの際に少し触れられている程度だったと記憶しています。 取りあえず、フェアかアンフェアかは個人の裁断にゆだねられても良いのではないのかなとは思いますね。 ではまた ^^ |
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【793】 |
メルカトル (2009年09月02日 23時27分) |
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これは 【791】 に対する返信です。 | |||
ころころさん、こんばんは。 ドウコク!さんへのアドバイスありがとうございました。 右クリック→削除は思いつきませんでした。 >なんかのっけから出だしが「翌日、私達は…」からでしょう? いかにも麻耶雄嵩がやりそうな事だと、他の作品も読み合わせてみるとそう感じます。 いきなり何の説明もなしに、読者を異世界へと強引に導いてしまう、著者の得意技ですね。 >実際、おつき合いするとなると…と置き換えて考えてしまうのでしょうね。 なるほどねえ、そう来ますか。 女性はそこまで想像しながら読んでいるんですね。 少し驚きましたが、確かに付き合い難い相手ではありますね。 ただ側近が徐々に増えていくのは、やはりカリスマ性を持っている所以であるのは間違いないでしょう。 >なんだか、「昭和の硬派」な香りのキャラな気がいたします。 言い得て妙ですね。 京極氏は主役から脇役まで、しっかり役どころを与えて、その場その場に合ったキャラを登場させているような気がします。 その辺りは上手いなあとつくづく感じますね。 ではまた ^^ |
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【792】 |
ドウコク! (2009年09月02日 22時36分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、ころころさん、こんばんは。 今夜は、まとめてお送りします。 「姑獲鳥の夏」について。 私がこの作品に、「ちょっと……」 と感じる点は、ただ一つ。 「人間消失のトリックがなぁ……。」 です。 確かにこの作品、全編を覆う 妖怪・姑獲鳥が醸し出す妖しい雰囲気、長期妊娠の謎、ある一家の悲劇的な宿命など、 横溝的ワールドも感じられ、その点では好感触です。 (特に、長期妊娠の謎については、結構、驚かされました。実際にあり得るかどうかは別にして。) また、ワトソン役である関口氏が事件に関与していかざるを得ない展開(普通ならば、こういう人は傍観者)も、 他ではあまり見られない、と思います。 でも、あの“人間消失”は率直に言って、反則だと感じるのです。 それに、それだったら、わざわざ超能力探偵なる(設定は大変奇抜でよし)人物が出ていかなくても、普通の人があの部屋を 見ればすむのに、とも思うのです。 従って、この作者は、私好みの「本格物」を書く作者ではないと、判断したのですが……。 (この一点だけで、私は他の好印象をも打ち消してしまったのです。) でも、びっくり。 お二人は、この点に全く触れておられませんよね。 ですから、もしかしたら、私の読み間違いではなかったのか、実は合理的な解釈がなされていたのに、それを見逃していたか、 あるいはカン違いをしているのではないか、と少し心配になっているところです。 この点、いかがお考えでしょうか? 追記:ころころさんへ 実は、クリック作戦が通用しないのですよ。 そこで、力技の方を試してみようと思います。 |
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【791】 |
ころころ (2009年09月02日 15時24分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
こんにちは。 9月に入り、空が高くなったように感じます。 朝・晩は過ごしやすくなりつつありますが、まだまだ日中の残暑はたまりませんね。 ・ドウコク!さん。 秘密兵器でもなんでもない私が上手くご説明できるかどうかは いささか自信のない所ではありますが、判る範囲で、ということでご容赦を。 閲覧履歴の削除について 私はオフィスでの常用PCがMacのため、ネカフェ等でしかウィンドウズでネットを触る機会もないのですが、 機種によってはメルカトルさんのおっしゃるように履歴バーの表示が出ないものもありますね。 幸い、ドウコク!さんのは、履歴一覧が表示されていると思われますのでそれを前提として説明します。 まず、通常はその履歴にカーソルをあて、クリックする事でその頁に再び飛べます。 つまり、個別に履歴の選択ができるということですよね。 では、消したいと思う履歴にカーソルを当てて選択し、デリートキーを押す、 または右クリックにて、「削除」というものが出ませんでしょうか?それを選んでください。 そのどちらかのやり方で、消したい履歴のみを個別削除できませんか? もうひとつ、力技でのやり方。 まず、残したい履歴の方を片っ端から開いてはブックマーク(お気に入り登録)してください。 それを終えたら、ドウコク!さんの読まれたマニュアルに従い「一括削除」しましょう。 残したいサイトはお気に入りに入っているので、今後いつでも開く事が可能です。 このような説明でわかるでしょうか? また、ロムされている方の中で、もっと上手く説明できるお方や、別の良いやり方を ご存知の方が書き込みにいらっしゃってくださると嬉しいですが。 ・メルカトルさん。 「翼ある闇」 >破天荒な物語で、殺人が凄まじいペースで起こりますが、落とし所は周到に用意されていますので、 最後まで気を抜かずに読み進めていただきたいと思います。 なんかのっけから出だしが「翌日、私達は…」からでしょう? なんの翌日?どういうこと?ってなっちゃいました(笑) 「姑獲鳥の夏」 >その点、私はまだまだ子供なので、憧れの存在ではあります。 >単純に格好いいじゃないですか。 はい、わかる気はしますけど。(^^) 男性でしたら「かくありたい」みたいなカッコよさはあるのでしょうね。 また、やはり、女性の方が「リアリスト」なせいかも知れません。 実際、おつき合いするとなると…と置き換えて考えてしまうのでしょうね。 >『魍魎の匣』では木場の新たな一面を見る事になりますよ。 >あくまで脇役だった彼が準主役級に抜擢されて、益々いい味出しております。 実は、ネットなどで書評を見たりしていると、木場氏、 かなり、いい役回りでご活躍のようですよね。 なんだか、「昭和の硬派」な香りのキャラな気がいたします。 着手し読める時が楽しみになりました。 では、また。 |
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【790】 |
ドウコク! (2009年09月01日 23時27分) |
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これは 【789】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、再びです。 >私はそういった手間のかかることをしたことがありません。 >ちなみに、私はP−WORLDに入室するのが面倒なので、「お気に入り」に入れています。 なるほど……。 どうやら、ネットを開いてからの私の操作が、根本的に間違っているようですね。 それでは、お分かりにならないのも当然です。 お手数をおかけしました。 ありがとうございます。 【黒猫】の秘密兵器・ころころさんにすがってみましょう。 「次回 姑獲鳥の夏」 不満の元はそこではないですよ。 でも、私の読み間違いかも……。 では、おやすみなさい。 |
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