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【1249】 |
ドウコク! (2009年12月05日 23時31分) |
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これは 【1248】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、再びです。 私見では、漱石は、前半が読者向けサービス精神の優先、後半が人間のエゴイズムの考察中心、となります。 これについては、もっと語りたいのですが、長くなりそうなので、この辺で。 「次回 悪魔が来りて笛を吹く」 では、おやすみなさい。 |
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【1248】 |
メルカトル (2009年12月05日 23時03分) |
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これは 【1247】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >それは、作者が晩年に抱いていたらしい、究極の思想、「則天去私(そくてんきょし)」にあります。 私は漱石という作家は、もっと楽天的な人だと思っていました。 あくまで作品のタイトルから来るイメージのみで語っていますが。 まあそれは作家ですから、色々な思索を巡れらせているであろう事は容易に想像がつきますが、それ程の思想を持って晩年を迎えていたとは知りませんでした。 >つまり、「私」=私心、エゴイズム、欲望 を捨てて、「天」=自然、運命 に任せた生き方が理想である、ということらしいのです。 なるほど、それが決して長いとは言えないがその分濃密であったであろう執筆生活から得た、自ら生み出した座右の銘だったのでしょうね。 >従って、この言葉の意味をどう解釈するか、は漱石ファンや研究者にとって、大きな意味を持ちます。 今聞いたばかりのこの言葉の重みの意味を、私にはどう解釈すべきなのか、思考する術もありませんが、とにかく晩年の漱石にとって、己を律するための戒めの言葉と受け取ってよいのでしょうかね。 >ですから、続編を謳うなら、当然、この思想も明らかにすべきなのです。 あの漱石の絶筆の続編ですからね、それを執筆する意味の深さも考慮に入れて、書き込んで欲しかったような気はします。 しかし、それこそ未読の私に掘り下げた感想を書けるはずもありませんので、この辺りにしたいと思います。 ではまた ^^ |
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【1247】 |
ドウコク! (2009年12月05日 21時35分) |
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これは 【1245】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 漱石、「明暗」の深奥。 それは、作者が晩年に抱いていたらしい、究極の思想、「則天去私(そくてんきょし)」にあります。 これを表現すべく、絶筆「明暗」は書かれたらしいのです。 「則天去私」とは? これは、「私(し)を去って、天に則る(のっとる)」、「天に則り、私を去る」、だそうです。 つまり、「私」=私心、エゴイズム、欲望 を捨てて、「天」=自然、運命 に任せた生き方が理想である、ということらしいのです。 この言葉自体は、漱石がエッセイなどで使っているのですが、正確な意味は作者の胸の内、みたいです。 また、この思想を日常生活にどう活かすのか、なども明らかにされていません。 (そこまで説明するには、思いついてからの時間が漱石には残されていなかった、という意味) 従って、この言葉の意味をどう解釈するか、は漱石ファンや研究者にとって、大きな意味を持ちます。 私は、言葉通り、「(人間関係で)いらん小細工などせずに、日々、自然に生きるが一番。」と受け取りました。 つまり、「レット・イット・ビー(=なすがままに)」、「ケ・セラ・セラ(=なるようになるさ)」みたいな。 当然、他の方の意見もあります。 これを、漱石は「明暗」で、夫がかつて想いを寄せていた女性の生き方に託して表現しようとした、らしいのです。 しかし、その目的は達せられることなく、くだんの女性は登場しただけで、物語は終わりました。 ですから、続編を謳うなら、当然、この思想も明らかにすべきなのです。 新人かどうかを問わずに。 それなのに、「続・明暗」ではそれができていないと判断したので、私は、大きな失望を覚えたのです。 前回、記述した「続・明暗」の、私が感じる弱点以外に。 |
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【1246】 |
ドウコク! (2009年12月04日 23時44分) |
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これは 【1245】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、再びです。 >だからといって他のベテラン作家が書き継いだら成功していたかというと、そうとも限らない気もしますし これは、まさにその通りです。 私が抱いた不満は、書き方以前のもっと根本的なものに、でした。 それをベテランだからといって、カバーできるとは思えません。 明日は更に「明暗」の深奥について、報告したいと思います。 では、おやすみなさい。 |
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【1245】 |
メルカトル (2009年12月04日 23時00分) |
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これは 【1242】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >メルカトルさんの意見を読めば、なるほど、高木彬光氏は、純粋にミステリを探求しておられるのですね。 おっしゃる通りではないかと思います。 その姿勢は横溝氏にも通じるものがある気がします。 まだまだこれからといった、本格ミステリに伸びしろが十分にある時代だっただけに、氏のミステリに対する情熱は絶える事がなかったのではないでしょうか。 現在のように様々な制約や障害もなく、トリックもまだまだ出尽くしていなかった、いわばミステリの黄金時代と言ってもよい時期だったのでしょう。 各作家が伸び伸びと自分の代表作を物にして、読者を喜ばせていた古き良き時代だったのだろうと想像します。 >「続・明暗」は、私が感じていた夏目漱石の真髄を全く感じさせることなく、また、深みや凄味も感じさせずに、 >ハッキリ言って、昼メロみたいな作品として書きあげてしまった、と私は感じます。 一流の作家が続編を書き継いだのだとしても、やはり違和感は拭い去れなかったでしょうから、ましてや新人作家には少し荷が重かったかもしれませんね。 漱石の作品はどう考えても漱石にしか書けないのであろうし、いくら文体を真似てもどうしても「似非」になってしまうんでしょうね。 所謂似て非なるものにしかならないかと。 >「完結させたのはご苦労様だが、しかし、君は漱石の何を見ていたのだ?」と、むなしい読後感が残りました。 読了後の感想、印象は十人十色ですからね、それをどう引き継いで書き込んでいくかは、その作家の感性次第なのでしょう。 今回のこの例はその感性が上手く『明暗』とマッチしなかったようですね。 だからといって他のベテラン作家が書き継いだら成功していたかというと、そうとも限らない気もしますし、それだけ読者の期待を背負って、名作の後を継ぐという事は困難な作業なのかもしれませんね。 ではまた ^^ |
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【1244】 |
メルカトル (2009年12月04日 22時58分) |
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これは 【1241】 に対する返信です。 | |||
ころころさん、こんばんは。 行ってらっしゃいませ〜 お気をつけて。 逢いたい方と逢えると良いですね。 また来週お会いしましょう。 |
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【1243】 |
ドウコク! (2009年12月04日 22時17分) |
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これは 【1241】 に対する返信です。 | |||
ころころさん、いかすみー。 東京行き、存分に楽しんできて下さい。 希望としては、「病院坂」を探すか、等々力警部に会って頂きたいものです。 あと、昨日のやり取りで、猛烈に食欲が刺激されまして、今から「牛丼 大盛 2杯」を食べるつもりです。 (アレ? ころころさんのアドバイスは、そんな食べ方をするな、だったはずのような……?) |
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【1242】 |
ドウコク! (2009年12月04日 22時09分) |
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これは 【1239】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >特に「神津恭介シリーズ」は長編、短編に関わらず、どれも高水準で、常に新しいトリックに挑戦し続けている姿勢は好感が持てます 「神津恭介シリーズ」、聞いたことがあります。(その程度で申し訳ないのですが) メルカトルさんの意見を読めば、なるほど、高木彬光氏は、純粋にミステリを探求しておられるのですね。 その姿勢に、作風は違うかも知れませんが、麻耶氏を連想しました。 さて、展開は平坦だけれども、凄味を感じさせる、夏目漱石の「明暗」。 その未完の作品を、(多分、著作権切れの理由で)完結させるため、別の作者が書いたのが、「続・明暗」です。 これの展開は、夫とかつて良い仲であった女性が克明に描かれたり(「明暗」では登場しただけで終わっていた)、 その両者に疑念を抱く妻が自殺未遂を図るなど、結構、起伏に富んでいます。 ですから、ストーリー的には、こちらが勝るのでしょう。 でも。 「続・明暗」は、私が感じていた夏目漱石の真髄を全く感じさせることなく、また、深みや凄味も感じさせずに、 ハッキリ言って、昼メロみたいな作品として書きあげてしまった、と私は感じます。 「完結させたのはご苦労様だが、しかし、君は漱石の何を見ていたのだ?」と、むなしい読後感が残りました。 この私の読後感、そこに至る過程が正しいのかどうかは分かりませんが、結果としては多くの人が感じたらしく、 話題になることもなく、ひっそりと消えてしまった、と思います。 作者の姿勢や志、苦労は評価してあげたいし、偉大すぎる先人との比較は、仮に後の人が少しくらい上に書いたとしても、 それだけで劣ってしまう印象を与えがちなのは、分かるのですが。 |
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【1241】 |
ころころ (2009年12月04日 18時45分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
お部屋の皆様、こんばんは。 明日・明後日はお休みを頂いて東京へプライベートで行きます。 まとまった書き込みは週明けになりそうです。 今日は、顔出しだけですみません。 では、また(^^)ノ |
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【1240】 |
ドウコク! (2009年12月03日 23時52分) |
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これは 【1239】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、再びです。 >ミステリ談義も大いにしたいですが、純文学を取り上げて語り合うのも、とても良い事だと思います。 では、横溝編が終われば、それについてご報告したいと思います。(と言いつつ、そんなには語れないのですが) では、おやすみなさい。 |
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