返信元の記事 | |||
【7273】 | RE:最後の喫煙者 ドウコク (2013年06月15日 22時55分) |
||
メルカトルさん、こんばんは。 >そう言えば、大阪は昨日真夏日だったようで、さぞかし寝苦しい夜を過ごされたことと思います。 日中の気温はそうだったようですが、夜には20度強くらいには下がったので、大丈夫でした。 7〜9月の本当の真夏日は、夜中になっても気温が下がらず、30度弱とかありますので、それよりはマシ。 >それがそうでもないんですよ。ちゃんとしたミステリに仕上がっているのがちょっとした驚きなんです。 >それを実行した女優には確固とした理由があったんです。 おお、これはミステリ系ホラー or ホラー系ミステリでは、理想的な真相ですね。 通常、上記の系統は肝心の部分が超常現象(=説明不可)のような気がするので。 これは、貫井氏の「妖奇切断譜」を、想起しました。 (=恐ろしいことを敢えてしたのは、理由があったから、という意味。) さて、筒井康隆「最後の喫煙者」。 >フフ、馬鹿馬鹿しいような話ですが、真面目に描いているんでしょうねえ、またそれが笑えるという。 >こうしたストーリーを聞くと、私はどうしても中島らも氏を思い起こしてしまいます。 筒井氏の場合、「真面目に」というよりも「本気で、筆者自らが悪ノリしている」というのが正しい、と思います。 つまり、マジメという感覚ではなく、真剣にどこまでもフザケる、みたいな。 これは、筆者自身がどこかに書いていたのを、見た記憶がありますので当たっているのではないか、と。 (ま、言っている内容は、メルカトルさんの評と同じかも知れませんが。) ところで、中島らも、 【3239】『ガダラの豚』 『人体模型の夜』、 【6493】 『こどもの一生』(集英社文庫)、 など、探してはいるのですけど、見当たらないので読めないままです。 >筒井康隆氏の場合は、ホラーの要素は含まれていないかもしれませんが、その分ブラックなユーモアで笑わせてくれそうですね。 笑わせてくれるのは、確かなのですが。 実はこの作者、ホラーも書いているのです。 で、そのホラーとブラックユーモアの配分・境界線が曖昧な点も、曽根氏と似ています。 >正直、いかがですか、お薦めでしょうかね。 では、本作はズバリ、メルカトルさんには「No」で、他の筒井作品未読の人には「Yes」と、お答えしておきます。 その詳細は、明日に。 |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【7276】 |
メルカトル (2013年06月16日 00時18分) |
||
これは 【7273】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >日中の気温はそうだったようですが、夜には20度強くらいには下がったので、大丈夫でした。 晩に22、3℃くらいなら割と気持ち良く寝られそうですね。 その辺りは真夏とはちょっと違うかもしれません。 どうでいいですが、もうちょっと梅雨らしく雨もたまには降ってほしいものです。 水不足で、節水とか言われても、どうすればいいのか分からない。 >おお、これはミステリ系ホラー or ホラー系ミステリでは、理想的な真相ですね。 まあそうなんですけど、この作品は決してホラー系ではありません。 かなり真っ当なミステリだと思いますよ。序盤は確かに衝撃的ですが、その後の展開はまさに本格ミステリと言っても過言ではないくらいですね。 >これは、貫井氏の「妖奇切断譜」を、想起しました。 >(=恐ろしいことを敢えてしたのは、理由があったから、という意味。) なるほど、えげつない行為を大いなる覚悟を持って実行したという意味では、共通していると思います。 動機として納得がいくのは、どちらかというと狩久氏の『落石』のほうかもしれませんね。 『妖奇切断譜』はちょっとやり過ぎな感じがします。 いくら復讐のためとは言え、そこまでするかという感は拭えないですねえ。 でもそうした些事は置いておいて、理屈抜きに好きな作品ですけど。 『落石』も短編としては、私の中では屈指の出来だと思っています。 >つまり、マジメという感覚ではなく、真剣にどこまでもフザケる、みたいな。 それだか遊び心を大切にしているのではないでしょうか。 だから筒井氏の場合、読者が求めているツボを心得ている作家と言えるかもしれませんね。 >など、探してはいるのですけど、見当たらないので読めないままです。 それは残念ですね。 まあ他は在庫がなくてもおかしくないと思いますが、『ガダラの豚』はかなりのヒット作ですからあってもいいんですけどねえ。 ただし、この作品はちょっとばかり長尺ですので、その点注意が必要です。まあ面白いので長さを感じることはないと思いますけど。 >で、そのホラーとブラックユーモアの配分・境界線が曖昧な点も、曽根氏と似ています。 なるほど、曽根氏と作風が似ているということは、やはり筒井氏も不条理な感じの作品もあるのでしょうかね。 なんとなく理屈じゃない、感覚の世界を描いているみたいな気もしますが。 >では、本作はズバリ、メルカトルさんには「No」で、他の筒井作品未読の人には「Yes」と、お答えしておきます。 私も筒井作品未読みたいなものですけど、ダメですか? 私には物足りないというわけでしょうかね。 まあその辺りも追々解説していただけるとありがたいと思います。 ではまた ^^ |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
© P-WORLD