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【7263】 | RE:イヤミス ドウコク (2013年06月13日 22時56分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 こちらはもう夏です。 今日はじめて、日中の日差しが焼けつくような感じがしました。 昨日までは、そんな感じはなかったのですが。 >読んでいて、ああこの人もミステリが心から好きなんだなと思えて、微笑ましい感じがしますよね。 なるほど、好きで読んでいて深く研究しているから、そういうのが書ける。 一応、「キマイラの新しい城」にもありました。 殊能氏もミステリが心から好きだったのでしょう。 >ヴァン・ダインの『僧正殺人事件』 この作品で私が最も印象に残っているのは、ラストでの探偵の行動です。 素直に、「探偵がそんなことをしたら、アカンやろ!」と突っ込んだものです。 さて、「イヤミス」について。 というか、最初の話とはズレていますが。 >例えば、イヤミスとは違いますが、自分の恋人をあの手この手で自分の手のひらに乗るサイズまで小型化する、という訳のわからない話 うはは、これは凄い発想の小説ですね。 「あの手この手」と言われても、そもそも無理のような気が。 「無理ミス」? いや、もはやミステリとは呼べない感じもします。 さすが戦前、何でもアリのようです。 >横溝作品の中には、どこかにチラッと理知的なものを忍び込ませることによって、恐ろしさだけではない印象を読者に与えている それに関して、「理知的」というのとは少し違いますが、 「獄門島」も「犬神家の一族」も、本当の犯人は戦争であったと窺わせることにより、 どうしようもない哀しさを醸し出すのに成功している、と思います。 そういうのを盛り込む感覚も、横溝氏の持ち味のような気がします。 |
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【7264】 |
メルカトル (2013年06月13日 23時31分) |
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これは 【7263】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >こちらはもう夏です。 いやー、全くですね。こちらも今日は最高気温が33℃ですかね。 真夏ですよ。まだ6月なのにね。 先が思いやられます、梅雨なのに雨はほとんど降らないですし。 >なるほど、好きで読んでいて深く研究しているから、そういうのが書ける。 どんだけミステリを読んでいるんだろう、って素朴な疑問を持ってしまうような。 しかも、海外の作品まで相当読まれているのも、思わず凄いなと唸ってしまいます。 世の中には、本当にミステリが好きな人がいるものだと思いますね。 そして、読むだけでは飽き足らず、自分で書いてしまう、それも大したものだと感じます。 やはり読むのと書くのは全く別物ですからね。 >素直に、「探偵がそんなことをしたら、アカンやろ!」と突っ込んだものです。 まあ、ファイロ・ヴァンスの言い訳めいた言葉は、頷けるものではありますが、しかしやはりあれは立派な○○でしょう。 一探偵が、人の命を弄ぶようなことをしてはいけないとは思います。 これ以上はネタバレになりますので、書けません。 >「あの手この手」と言われても、そもそも無理のような気が。 もう忘れてしまいましたが、毎日毎日、何かの機械みたいなものに押し込んで、少しずつ背を縮めていったみたいな感じだったと思います。 その発想に馬鹿馬鹿しさを感じながら、作者の妙に生真面目な文章に、どこか共感を覚えたものです。 しかしまあ、無茶苦茶ですわ。 でもそんなあり得ない事象を、くそ真面目に描いている姿を想像したら、とてもバカにできないですよ。 >「無理ミス」? いや、もはやミステリとは呼べない感じもします。 さすが戦前、何でもアリのようです。 なんでもありですよ、本当に。 これは結構有名な作品ですが、特殊な映画に主演するために、自ら列車に片腕を轢断させるという恐ろしい女優 の話とかもあります。 >「獄門島」も「犬神家の一族」も、本当の犯人は戦争であったと窺わせることにより、 >どうしようもない哀しさを醸し出すのに成功している、と思います。 そうですね、横溝氏の作品にはそうした戦争が絡んでくるものが結構ありますね。 戦争が生んだ悲劇、みたいな。決して反戦というものを主張しているわけではないんですけどね。 しかし、少なくとも戦争を肯定してはいませんね。 戦時中に書かけなかった想いを、戦後の本格物に委ねている部分もあったのかもしれませんね。 ではまた ^^ |
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