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【7111】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語... みゆりんりん (2013年05月20日 10時49分) |
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メルカトルさん、読み終わりましたよーww 今回は木場も関口の過去の様子も詳しく解り、どういう繋がりの友人達なのかも解りました。 今回は結構ドロドロした感じでしたね。 特に京子の子供を攫ってからのは・・・。 遺伝的に起きる無頭症に対する昔からの行いは、ある意味納得出来ます。因習的にも、その家系の成り立ちからも。 上巻の終わり頃からは涼子だろうとは思っていましたが、関口の、あまりにも涼子と思わなさに何で? そんなに脳の情報の否定(思い込み)で数人が同時に現物を意識出来なくなるものか? ロリコンの菅野はやっぱり○○されてる? 健全だった梗子が、親に決められた結婚相手に、記憶に無い事を言われて納得いかないだけで、あそこまで壊れていくのはちょっと考えられない。 藤野のいくらそういう理由があれど、あの盲目さは納得出来ない。 (京極堂が後からそれに陥った説明をしていましたが) 一言で言うと、関口初め神経薄弱な方々が多すぎる?でした。 涼子の多重人格の構成は、よく聞く多重人格のパターンがベースで、『お母さん』が統合する時に使われる人格ですね。 でも一般的には、全てを見通したマスター的人格は、とても頭が良く理性的でとても常識派で犯罪行為は皆無って認識は、ここでは違ってましたが。 屍蝋が出てきましたが、屋内で出来る発想が出るとは思っていませんでした。 湿地帯でそうなるのも奇跡的な自然の絡みで、まさかいくら定温を保ったとしても剥き出しの状態でとは。 魍魎&うぶめを読んで強く思ったのは、京極さんはとても人間の本質に興味があるんだろうと言う事です。 それも狂気に近いところまで追求している・・・。 人は簡単にその人の本質が解りません。 とても明るく単純って周りの人が言ってても、実はそうではない。完璧に理解出来るとは思っていません。 ある程度(どこがそうかは置いといて)で、まずまず解ったつもりでいる状態。 自分でさえ、自分の心が揺れ動いて自分が解らなくなる時もあります。 その日の気分によっても、同じ事に対して考える事が違うもんです。 京極さんのはそれをめちゃめちゃスケールを大きくして、題材にしている感じです。 榎木津さん >探偵でありながら、探偵らしいことは一切せず、最初からすべてを見抜いてしまっているのだから、言ってみれば作者(神)の視点と同じ立場ですよ。 そうですねー、結果だけを最初に視てしまうから、人にとって普通の事を省いてしまって、榎木津には要らない部分が普通の人には必要で、そこが繋がっていかないんでしょうね。 でも着地点で同じ気持ちで居れたら、それで良し!ですね♪ >ですが、京極堂と関口は奥さんがいますからねえ。 京極堂の奥さんは素晴しいですね。多分お互い信頼し合っていて(ここが超大事)、細かい所はそうそう重要視してないんじゃないかな? じゃないとお互い持ちませんって。 だから友達として同等でいようと思ったら・・・苦しい。そこを越えれるのか? 京極堂が結婚した逸話が出る話は無いんですか? 関口はやっぱり特に何とも思わないですー。 だから奥さんも大変とは・・・あっ、関口は精神的に弱そうだから動じない性格じゃないと。 それに結構細かそうだし・・・。 >オーサーさんはたまに私の理解を超えたことを言われることがありますから。 今ハッと・・・。 オーサーさん=大沢住職様? 前に出張の話の時、オーサーさんだと思ってたら大沢様だったので、勘違いしてたーって思ってましたが。 追伸! 内藤に対して京極堂が言ってやったのはスッキリ。 言霊ですねー。もっと言ってやれーって思いました。 |
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【7114】 |
メルカトル (2013年05月20日 23時07分) |
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これは 【7111】 に対する返信です。 | |||
みゆりんりんさん、こんばんは。 >メルカトルさん、読み終わりましたよー いやー、吃驚しました。こんなに早く読み終わるとは思ってもみませんでしたから。 お疲れ様でした、そして長文も慣れたもんですね。 感想を改めて拝読し、素晴らしいと思いましたよ。 私にはここまで突き詰めた感想はとても書けません、なかなか本質を突いているし、何と言うかインテリジェンスを感じます。 >今回は木場も関口の過去の様子も詳しく解り、どういう繋がりの友人達なのかも解りました。 そうですね、各登場人物の相関関係が比較的詳しく書かれていますので、その意味では親切な作家さんだと思います。 ですから、出来ることなら「百鬼夜行シリーズ」は書かれた順番に読むのがベストなのでしょうけど。 >今回は結構ドロドロした感じでしたね。 もうデビュー作でこの人の作風は完全に出来上がっていたと思いますね。 私はノベルズの初版が刊行されたと同時に読ませてもらいましたが、京極夏彦恐るべしと感じ入りました。 この人は将来大作家になるだろうと予感しましたね。 まあ、私だけじゃなく、ほとんどの人がそう思ったでしょうけど。 それにしても、おっしゃるようなドロドロ感が、これまで経験したことのない刺激となって私を飲み込んだ感じで、あの夏は忘れられないものとなりました。 >遺伝的に起きる無頭症に対する昔からの行いは、ある意味納得出来ます。 無頭症が出てきた時点で、なんだかとんでもない方へ話が進んでいる気がしましたけどね。 >そんなに脳の情報の否定(思い込み)で数人が同時に現物を意識出来なくなるものか? それはドウコクさんが最も気にされていたことです。 メイントリックとも言える、その見えるとか見えないとかが、フェアではないと。 しかし、そのために長々と初っ端から京極堂が解説を試みたわけなので、その努力を買ってやっていただきたいなと思います。 私は、これをトリックと受け止めず、単なる現象と考えることにより、本作をミステリではなくエンターテインメントだと思うことにしています。 >一言で言うと、関口初め神経薄弱な方々が多すぎる?でした。 そうでなくては成り立たなかったお話です。 なので、ある程度の瑕疵は大目に見てあげないと、この作品は出来上がらなかったでしょう。 特に関口がこの時、幾分情緒不安定だったことが、重要なポイントではないかと考えます。 >屍蝋が出てきましたが、屋内で出来る発想が出るとは思っていませんでした。 現実に起こり得ることなのか、私には正直分かりませんが、これもまたストーリー上やむを得なかったのでしょうね。 >京極さんのはそれをめちゃめちゃスケールを大きくして、題材にしている感じです。 おっしゃる通りだと思います。 その姿勢は本シリーズの一貫したテーマと言っても過言ではないかもしれません。 >でも着地点で同じ気持ちで居れたら、それで良し!ですね♪ 本作ではあまりいいところのなかった榎木津ですが、例えば『鉄鼠の檻』なんかでは、その本領を発揮していますよ。 >京極堂が結婚した逸話が出る話は無いんですか? 残念ながらそのエピソードは今のところ書かれていません。 >だから奥さんも大変とは・・・あっ、関口は精神的に弱そうだから動じない性格じゃないと。 関口の奥さんはしっかりした人だと思いますよ。 あまり出番は多くないですが、ある作品でその辺りが描かれています。 >オーサーさん=大沢住職様? そうです、PCからはオーサーさんで、スマホからは大沢住職さんですね。 同一人物ですよ。 ではまた ^^ |
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