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【5805】 | RE:それから ドウコク (2012年02月29日 22時28分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >話は逸れますが、どんな店でも注文する時、大阪人は「〜おくれ」と命令調だったのにはびびりました。 おお、これも大げさに言うと、カルチャー・ショックです。 「牛丼並、つゆダクでおくれ。」みたいなのですよね。 実は私、「〜ください」しか言えず、「〜おくれ」を言う人が羨ましかったりするんですよ。 (つまり、「命令調」とか感じずに、プラス評価) やったことはないですが、店員さんの立場にたっても、どちらかというと親しみを感じるように思えます。 大阪とは、そういう文化。 >ドウコクさんはラーメン通ですか? >あの味をいきなり美味しいと感じるとは、私には信じられません。 全くラーメン通などではありません。 むしろ逆。 それまで、インスタントの醤油味ばかり好んで食べていたので、天一の味が新鮮に感じただけだと思います。 (醤油味好き、これは今でも、そうです。 味噌味や豚骨味は、ほとんど食べません。) >言われてみて初めて知りました、近眼の人も大変ですね、メガネを掛けたり外したり。 むはは、今の私は近眼に加えて老眼も入っているので、見る物によってメガネの着脱がホントに頻繁で、うっとうしい。 それ(着脱)が余りにメンドくさいので、遠近両用もそろそろ検討しなければいけない、と感じています。 さて、夏目漱石「それから」。 >この歳になるまで、聞いたことがなかったというのも不思議な気もしますね。 漱石に3部作なるもの(前期・後期を含め)があることを知るのは、恐らく文庫で漱石作品を読み、その解説で、だと思います。 従って、漱石を読んでいないのであれば、知らないのも無理はない = 凄く有名というわけでない。 聞いたことがないのも、別に普通のことだと思います。 ところで、本作。 主人公の長井代助。 資産家の息子で無職なのですが、 その考えを、私なりの理解で、はなはだ乱暴に記せば、 「労働など、低級な人間のすること。 ハイレベルな自分は、先哲の思想などの思索で忙しく、そんなこと(労働)をしている暇はない。 というか、友人の妻への(社会通念上、許されない)募る恋心が、目下の最重要課題。」 なんていう了見の、現実に居たら客観的に見て、非常にイタイ人。 そんな人間を巡るお話なのに、これが飽きさせることなく、最後まで実に面白く読ませるのですよ。 「それから」への私の感想、最低レベルの題材でも読ませる点に、作者の類まれなる筆力を否が応でも感じさせる、という評価です。 |
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【5806】 |
メルカトル (2012年02月29日 23時09分) |
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これは 【5805】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >実は私、「〜ください」しか言えず、「〜おくれ」を言う人が羨ましかったりするんですよ。 そうですか?その感覚が私には分からないんですよね。 と言うか、おそらく大阪以外の地方の人間にとっては、それをはじめて聞いた際には絶対驚く事請け合いです。 ぶっきらぼうな頼み方をする場合でも、こちらではただメニューのみを言うはずです。 例えば「牛丼並み、つゆだくで」って感じです。 >大阪とは、そういう文化。 確かに異文化と触れ合う時は、多少の違和感は感じるものだと思いますが、この頼み方はちょっと怖いです。 最初聞いた時、この人何を怒っているんだろう、と思ったものです。 >それまで、インスタントの醤油味ばかり好んで食べていたので、天一の味が新鮮に感じただけだと思います。 なるほど、私はやはりしょうゆが一番好きですが、みそもとんこつも塩も食べます。 ですが、天下一品のあのなんともいえないこてこてのラーメンはちょっと表現のしようがないですね。 一度食べただけではその美味しさが今ひとつ分かりませんでした。 その後行く機会を逸してしまい、結局食べたのは一度きりです。 >それ(着脱)が余りにメンドくさいので、遠近両用もそろそろ検討しなければいけない、と感じています。 遠近両用と言うのは、レンズの種類が色々あるのでしょうか。 近視と遠視、両方がよく見えるという原理が理解できません。 >従って、漱石を読んでいないのであれば、知らないのも無理はない = 凄く有名というわけでない。 そんなものでしょうね。 学校で習うわけでもないですし、漱石を読んだ人だけしか知りえない豆知識のようなものでしょうか。 >「労働など、低級な人間のすること。 ハイレベルな自分は、先哲の思想などの思索で忙しく、そんなこと(労働)をしている暇はない。 いやー、実に面白いです。 そんな考え方もあるのかと、これはまるで『貴族探偵』のセリフ「どうして私が推理などという面倒な事をしなければならないんだ。雑事は使用人に任せておけばいいんだよ」に相通じるものがあるようにも思えますね。 貴族探偵が探偵である事を捨てているのと同じ様に、『それから』の主人公はある意味人間である事を捨てているとも言えるでしょうか。 ちょっと言葉が過ぎるかもしれませんが。 > というか、友人の妻への(社会通念上、許されない)募る恋心が、目下の最重要課題。」 フフ、最低ですね。 しかし、全く共感できないかと言うと、そんな事もないです。 まあ、本気でそのような下劣な考え方をしているとすれば、相当変わり者ですね。 でも、そういう人間、嫌いじゃないですよ、面白いです。 >そんな人間を巡るお話なのに、これが飽きさせることなく、最後まで実に面白く読ませるのですよ。 さすがに文豪夏目漱石、只者ではないと今知りました。 もっと若い頃に読みたかった作品ですね、今よりもずっと純粋な心を持っていた頃に。 ではまた ^^ |
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