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【444】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ドウコク! (2009年07月19日 22時54分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 ついに「慟哭」です。聞いて下さい。 >ラストの目玉ひっくりかえるような、天地が反転するような、しばらく放心状態になる結末 うまい表現ですね。でも、残念ながら、この作品で私は、そこまで行かなかったのですよ。 なぜかというと、途中で「おっ、これは『○×…★▽●△』の逆かも?」って、何の根拠もなしに思ってしまったからです。 (書名を挙げることすらネタバレになるので、伏せ字ご容赦を) だから、普通は「ドヒーッ!!」となるところが、「ほう、こう処理するのか」の納得レベルで終わってしまったのです。 残念。私は、「よし、絶対に犯人を当ててやるぞ!」というタイプではなく、普通に驚かされるのが好きなので。 その意味では、自滅してしまったのですね。 それなのに、なぜ、こんな上位か? それは、まさにメルカトルさんの言われる“新興宗教にのめり込んでいく過程”が「うまいなー」で、 「あなたの願いはかなえられます」で完全に崩壊し、その後暗黒に突き進んでいく人間のドラマを感じたからです。 そう、私は、これをミステリというよりも、普通の小説として、高く評価してるのです。もちろん、これは、ミステリとしての評価が低い、という意味ではありません。 映画化されないかな? 絶対ムリですね! ちなみに、ドウコクに!をつけたのは、そのままでは同じ名前の人もいるかなって思ったからです。 >『妖気切断譜』 ごめんなさい、私、グロいの駄目なんです。「犬神家」みたいに死んだ後で加工(?)されているのはOKなんですが、そこに至るまでとか集団になると、駄目なんです。他に評価すべき点があっても。 「独白するメルカトル横ユニヴァース」(?書名あやふや。捨てたから)は、気が狂いそうになりました。 でも、「妖気切断譜」、トリックは確かにすごいですね。そこまでやるか!? >島田陽子の島田と笠井潔の潔からもらったものらしいです 島田さんは、なかなか地味な探偵さんですが(名前が)、そんな由来だったのですか。ご教授ありがとうございます。 でも、キャラは立っていますよね。折り紙とか、タバコ1日1本とか。 ところで、私の仕掛けた罠(!?)「ソウ」「サービスしちゃうわよん」には、掛かりませんでしたね。お嫌いですか? |
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【445】 |
メルカトル (2009年07月19日 23時51分) |
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これは 【444】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 ころころさんは基本的に、会社からの書き込みですので、会社がお休みの日は余程のことがない限り投稿はされません。 ・・・・ さて、私が最初に『慟哭』を読んだ時、この著者はいったい何歳なのだろうという素朴な疑問を抱きました。 それほど文章が老練な印象を受けたのです。 ですから、筆者がまだ若い作家だと知った時は、少々驚いた記憶があります。 これはまた新たな才能が生まれたものだと、一人悦に入っていました。 >残念。私は、「よし、絶対に犯人を当ててやるぞ!」というタイプではなく、普通に驚かされるのが好きなので。 >その意味では、自滅してしまったのですね。 私はそういった意味では、気持ちよく筆者の罠に嵌りましたので、幸せでした。 勿論、トリック以外の部分も特筆すべき点は多々あると思います。 例えばこれを普通に警察小説として読んでも十分及第点をあげても良いと思いますし、また新興宗教を題材として取り上げた“文学”としても、ミステリの範疇を度外視しても読み応えがありますしね。 また、デビュー作としては登場人物の内面がしっかり描かれている点も評価が高いのではないでしょうか。 >映画化されないかな? 絶対ムリですね! それはどう考えても無理ですね、文字の上だけで可能なトリックですから。 >「独白するメルカトル横ユニヴァース」(?書名あやふや。捨てたから)は、気が狂いそうになりました。 『独白するユニバーサル横メルカトル』ですね。 私も読みましたが、免疫が出来ているせいか、それほど気持ち悪くは感じませんでした。 ややもすると吐き気さえ催させる内容を、意外なほど淡々と描写している筆者の姿勢には感心さえしました。 >でも、キャラは立っていますよね。折り紙とか、タバコ1日1本とか。 ある作品では禁を破って煙草の吸殻が灰皿一杯になってしまうほど、頭を酷使して推理したという場面がありましたね。 >ところで、私の仕掛けた罠(!?)「ソウ」「サービスしちゃうわよん」には、掛かりませんでしたね。お嫌いですか? すみません、『ソウ』観たことありません、最近パチンコも打ってません・・・ 申し訳ないです。 ではまた ^^ |
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