返信元の記事 | |||
【4429】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません かをるん (2011年05月21日 18時08分) |
||
だお〜ん♪ ((*・⊥・*))ノ メルカトルさん、お部屋のみなさま、こんばんは。「魍魎の匣」読み終わりました^^ とっても遅くなりましたが、感想文の提出です。 「救いのなさ」「やりきれなさ」「理不尽さ」こういう要素が強い作品が好きなので 読後感としては、満足です。 京極堂シリーズは初体験だったので、彼が水戸黄門のように裁いて一件落着〜だったら どうしようか・・・と、途中不安だったのですが、杞憂に終わりました^^ みなさんは、こういった作品を読まれる時って、犯人やトリックを予想しながら 読まれるのでしょうか? それとも、詮索はせずに、楽しまれるのでしょうか? 私は前者なので(映画などを見る時もそうです)“中禅寺だけが知っている事柄”が なければ事件が解決しないというのが、ちょっとだけ不満でした。 (その部分は中禅寺が喋るまで知り得ないので、予想が楽しめないから) 最初の殺人未遂事件、森の中の建造物の正体、加菜子出生の秘密、などは ほぼ予想通りでしたが、そこへ行き着くまでの煽り方がものすごくおもしろいです。 伏線の回収のタイミングや場面転換が絶妙で、最初の頃は事件の関連性とか 時系列に気を取られていたのに、中盤以降は急かされるように夢中で読みました^^ 久保が堕ちていく流れや、関口が最後どんどん引きずり込まれていく様子は、ぞくぞくしました。 そして、ラストがいいっ。 私の頭の中では、すっかり「男前でどSな中禅寺秋彦」が出来上がっていて 寺田を追い詰めるシーンは、うっとりして読んでました^^ ・・・ああ、なんというか、みなさんの感想には到底及ばない稚拙な感想文で 本当にすみません(>_<; 国語の宿題なら、0点です・・・ いただいたレスへのお返事は、あらためてお伺いしますね^^ だお♪ |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【4432】 |
ドウコク (2011年05月21日 23時22分) |
||
これは 【4429】 に対する返信です。 | |||
かをるんさん、じょゆ〜ん♪ 読了、お疲れ様でした。 >とっても遅くなりましたが、感想文の提出です。 ふふふ、鬼のメルカトル教官は、一体どのように採点なされるのでしょうか? 不適当な感想には、お仕置きがあるかも、ですよ。 (ウソ、ごめんなさい。 めっちゃ優しいです。) >みなさんは、こういった作品を読まれる時って、犯人やトリックを予想しながら >読まれるのでしょうか? >それとも、詮索はせずに、楽しまれるのでしょうか? 私の場合ですが、以前は「予想しながら」でしたが、今はあまり考えず、「作者の罠にハマる」のを楽しんでいる、という感じです。 というより、現在の状況、より正確には、「真相を見抜きたい」よりも「伏線かミス・リードかを、当てたい」ですね。 ですから、「これは伏線なのではないか」と思えるような、違和感を感じるページは端を折って、 そして、後から自分の見込みが合っていたのかどうか、チェックしています。 >私は前者なので(映画などを見る時もそうです)“中禅寺だけが知っている事柄”が >なければ事件が解決しないというのが、ちょっとだけ不満でした。 なるほど、このご指摘は、気づきませんでしたよ。 事前に、メルカトルさんから、「エンターテインメントとして捉えてほしい。」という注釈がありましたので、 本作をミステリ的な観点から、深く考えてはいませんでした。 そう言われると、確かに、その部分は「後だしジャンケン」のような気も、してきました。 ※編集 追加 「建物の正体を予想できた」とは、凄いです。 |
|||
【4431】 |
メルカトル (2011年05月21日 23時00分) |
||
これは 【4429】 に対する返信です。 | |||
かをるんさん、こんばんは。 >「救いのなさ」「やりきれなさ」「理不尽さ」こういう要素が強い作品が好きなので >読後感としては、満足です。 でしたら、麻耶雄嵩氏の『翼ある闇』(講談社文庫)はかをるんさんにはもってこいの作品だと思いますよ。 ただ、京極作品のように人間が描けていないとは思いますので、その点は物足りなさを感じるかもしれませんけどね。 しかし衝撃度は勝るとも劣らないと思いますよ。 少し前まで本書はやや入手困難になっていましたが、今なら書店に在庫がない場合、注文していただければ入手可能だと思います。 すみません、またゴリ押ししてしまいました。 まあ、ご参考までにということで。 >私は前者なので(映画などを見る時もそうです)“中禅寺だけが知っている事柄”が >なければ事件が解決しないというのが、ちょっとだけ不満でした。 なるほど、かをるんさんは大変思慮深い方のようですね。 読書にもその姿勢が現れているような気がします。 ミステリをよく読まれる人でも、なかなかそこまで先の展開を読んで自分なりの推理を構築される読者は少ないと思います。 その点、かをるんさんの読書に対する真摯さは大変見習うべきものがあると思います。 素直に感心しました。 >最初の殺人未遂事件、森の中の建造物の正体、加菜子出生の秘密、などは >ほぼ予想通りでしたが 予想通り、それは凄いですね。 私なんかは終始圧倒されっぱなしで、そこまで推測しながら読み進む事など、全く考えも及びませんでしたよ。 しかし、なかなか鋭い洞察力ですね。 京極作品初体験の方とは思えないような、観察力や推理力ではないでしょうか。 さすがです。 >久保が堕ちていく流れや、関口が最後どんどん引きずり込まれていく様子は、ぞくぞくしました。 >そして、ラストがいいっ。 そうですね、これだけの大作にも拘らず、散文化せず結末に向かって全てが回収されていく様は、非常に読み応えがあると思います。 特におっしゃるように、関口が彼岸へ向かってしまいそうになる心情が手に取るように分かります。 やはりこの作品でも関口は、読者側のスタンスを貫いているようです。 ですから、感情移入もしやすいのではないかと思います。 勿論、ラストも含めて、本作は日本のミステリ史に残る名作だと思いますね。 これならば、日本推理作家協会賞を受賞した理由も分かる気がします。 >私の頭の中では、すっかり「男前でどSな中禅寺秋彦」が出来上がっていて さすがに主役ですね、女性にとっては躁病気味の榎木津よりも、やはり京極堂に惹かれるのでしょうか。 まあどちらも男前なのでしょうが、タイプが全く違うのがまた面白いですね。 >・・・ああ、なんというか、みなさんの感想には到底及ばない稚拙な感想文で >本当にすみません(>_<; とんでもないです。 率直な感想をありがとうございました。 かをるんさんの本作に対する思いが伝わってくる、素晴らしい書評だと思いますよ。 ではまた ^^ |
|||
© P-WORLD