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【3233】 | RE:筒井康隆 ドウコク! (2010年10月01日 22時34分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >でも今の私に、ミステリ以上に難解な聖書を理解できるでしょうか。 いや、別に理解する必要は無い、と思います。 というか、アレは無理でしょう。 ただ、どんな話が出てくるのかだけでも知っておけば、欧米モノの文学の少しは役に立つ、という意味での予習です。 カインとアベル、放蕩息子、十戒、ヨハネの首を求めたサロメ、最後の晩餐etc、よく出てきますよね。 だから、本物の聖書も読まなくて良く、例えばあらすじだけでも分かるような本で、充分だと思います。 だいたい、本式の「新約聖書」では、イエスの生涯について同じ話(細部は違うが)を、4人の作者が書いているし、 (3人目くらいで、うすうす気づき、4人目では、「何で同じ話が4通りも出てくるねん。」と、私は少しムッとしました。) また、重要な教えは、「〜〜人への手紙」などでも、また出てきます。 他に、イエス死後の弟子たちの活動、また、「詩篇」や「ヨハネの黙示録」などもあって、これらは理解しにくいので。 最悪、少年少女向けでもいいのでは?(私の場合、「旧約聖書」と「古事記」は、これで済ませました。 本式はチンプンカンプンだし。) >それ程強烈なラストだったのであれば、一読の価値は十分ありそうですね。 「アイルランドの薔薇」、“強烈なラスト”というよりも、(以前に書きましたが)ミステリには珍しい、ホンワカ感を感じさせる、ですね。 筒井康隆氏、つづき。 >「俺」が窮地に陥れば陥るほど、読者は同情すると共に笑えるのは、まさしく筒井氏の底力を感じずにはおられません。 大阪人として持って生まれたサービス精神と、膨大な知性と教養の成せるワザだと思います。 ただし、「膨大な知性と教養」については、読む方にとってマイナス要因となることもあります。 つまり、「む、難しすぎて、よく分からん。」という作品もある、ということです。 どうやら筒井氏は、哲学(中でもカントやヘーゲル)・心理学(ユングやフロイト)・社会学(マックス・ウェーバー)などに精通しているようで、 そういうのが少しぐらいならイイけれど、大挙して出てくる作品もあり、そうなると、もうお手上げですね。 「正・反・合の弁証法的に言うと……」、「……これはリビドーで説明することができるだろう」 → 何のことか、分からんっちゅうねん。 そんな読者の感想も、ギャグにしている作品さえ、あったりするのですよ。 ともかく、深い一方で幅広く、且つ一筋縄ではいかない、作家だと思います。 |
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【3235】 |
メルカトル (2010年10月01日 23時26分) |
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これは 【3233】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >いや、別に理解する必要は無い、と思います。 というか、アレは無理でしょう。 そうでしょうね。 総じて宗教の教義というものは、難解だと思いますが、特に聖書は分量が膨大すぎて、私にはとても手に負えないでしょう。 >だから、本物の聖書も読まなくて良く、例えばあらすじだけでも分かるような本で、充分だと思います。 なるほど、そういった教本のような書物が出版されているのですね。 それだったら、分かりやすく解説されているでしょうから、何とかなりそうな気もします。 >だいたい、本式の「新約聖書」では、イエスの生涯について同じ話(細部は違うが)を、4人の作者が書いているし それは聞いたことがあります。 はて、しかしどこでそんな話を聞いたのか? もしかしたら、以前ドウコク!さんの投稿を覚えていたのかもしれません。 >「アイルランドの薔薇」、“強烈なラスト”というよりも、(以前に書きましたが)ミステリには珍しい、ホンワカ感を感じさせる、ですね。 そうでしたか、それは失礼しました。 ミステリでも、そんな読後感を抱かせてくれる作品は貴重だと思います。 意外とありそうでないんですよね。 驚愕のラストはそこそこお目にかかれますけど。 >大阪人として持って生まれたサービス精神と、膨大な知性と教養の成せるワザだと思います。 そういえば、中島らも氏も尼崎生まれで関西育ちなので、通じる部分はあるかもしれませんね。 勿論、知性と教養という意味では、筒井氏には敵わないと思いますけど。 >どうやら筒井氏は、哲学(中でもカントやヘーゲル)・心理学(ユングやフロイト)・社会学(マックス・ウェーバー)などに精通しているようで、 >そういうのが少しぐらいならイイけれど、大挙して出てくる作品もあり、そうなると、もうお手上げですね。 そんな作品も描いているのですね。 しかし、書いている本人は良いでしょうが、読者を置き去りにするのだけは止めて欲しいと思いますね。 >「正・反・合の弁証法的に言うと……」、「……これはリビドーで説明することができるだろう」 リビドーですか、確かに難しい専門用語ですね。 ユングやフロイトを勉強していないと、何が何やらさっぱり分からない感じですか。 >ともかく、深い一方で幅広く、且つ一筋縄ではいかない、作家だと思います。 なるほど、あの風貌にはそのような面も隠されていたわけですね。 やはり、聞いてみないと分からないものですね、大作家の人となりというものは。 ではまた ^^ |
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