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【2788】 | RE:貴族探偵 メルカトル (2010年06月22日 23時24分) |
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ドウコク!さん、こんばんは。 >「赤い部屋」、発想としては完全犯罪につながりそうなので、 >これを上手く扱った作品も、他の作家でありそうですね。 おそらくあるでしょう、私が読んだミステリでもそれらしいトリックを扱った作品があった気がします。 自らの手を汚さず、ひたすら偶然を狙って仕掛けを施すが、真相が明らかになっても罪には問われない、みたいな小説だったと思います。 >ふうむ、「凶鳥のごとき〜」より、世間の評判は高い、か。 考える余地がありそうです。 比較するとその評価の違いは歴然としているのではないでしょうか。 冒頭から叙述トリックの匂いがプンプンします。 > 傍若無人な態度をとりながらも、事件を快刀乱麻を断つ如く、解決したと思います。 それはそれは、私好みの探偵像ではありませんか。 やはり探偵は一癖も二癖もあるキャラがもってこいだと思いますので。 > 舞台が都会なので、事件に麻耶氏独特のダークな雰囲気は、その作品にはなかった、と感じました。 なるほど、それは少々残念ですね。 しかし、短編の中に『翼ある闇』のような雰囲気を出すのは難しいかと思われますので、仕方ないですかね。 >とにかく、「麻耶氏を読みたい」という感じですね。 そうですか、それほどまでに麻耶氏を評価されていたんですね。 確かに私も好きな作家の一人ですが、寡作なのが残念です、もっと新作を出来れば書き下ろしで講談社ノベルズ辺りから出して欲しいものです。 やはりメルカトルシリーズをもっとメルカトルを前面に押し出して、というのが私の勝手な希望です。 >「いずれ」と思っているうちに売れてしまい、その後入荷されていません。 他の大きそうな書店でも、「蛍」を見かけた程度です。 入手は難しそうですね・・・。 あとは文庫化されるのを気長に待つしかないかも知れませんね。 世間的には人気作家というわけでもないですので、それも期待薄そうですが。 ではまた ^^ |
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【2790】 |
ドウコク! (2010年06月23日 22時16分) |
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これは 【2788】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >比較するとその評価の違いは歴然としているのではないでしょうか。 「首無の如き祟るもの」、これは楽しみになってきました。 でも、逆に言うと「凶鳥の如き〜」の評価が、世間では低いのかも知れないですね。 私は、あのトリックには感心したのですけれど。 一方で、「『黒死館〜』ですら読了したのに、挫折した。」とメルカトルさんの言われる、三津田氏の読みにくさ(「忌館」での話ですが) 何となく分かる気がするので、これは不安かな。 麻耶氏「貴族探偵」。 >私好みの探偵像ではありませんか。 読んだと言っても1作だけですし、かなり忘れているのですが、メルカトル鮎より傲慢な感じだった、と思います。 相手を見下すセリフをストレートに吐く、ような。 メルカトル鮎はその点、遠回しに言っているように感じます。(ただ、“見下す”という点については同じでしょうけど。) 話がそれますが、メルカトル鮎って、事件を解決するよりも、より混乱させるために出てくるような印象が、私にはあります。 でも、だからこそイイ、と感じます。 木更津より魅力的ですね。 と言っても、「翼あるもの」、「夏と冬の奏鳴曲」、「鴉」でしか、彼を知りませんけど。 >それほどまでに麻耶氏を評価されていたんですね。 いや、まあ、これは「探しているのに手に入らない=飢餓感の盛り上がり」みたいなものだと思います。 作品として読んだのは、上記の他に、「蛍」、「木製の王子」だけですので。 他の4作品は評価しますが、「夏と冬の奏鳴曲」で大幅減点ですので、作家としてはムチャクチャ評価しているわけではない、と思います。 ですが、皮肉なことに、その「夏と冬の奏鳴曲」に鮮烈な印象を抱いているので、 良くも悪くもとても気になる作家、という感じですね。 >やはりメルカトルシリーズをもっとメルカトルを前面に押し出して、というのが私の勝手な希望です。 まったくもって、おっしゃる通りです。 私も、そうなってほしいと思います。 そして、更に事件(ストーリー)を混乱させてほしい、とも。(笑) |
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