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【2431】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ゴールデンゼウス (2010年05月03日 23時26分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >本日読み終えましたが、どれも『世にも奇妙な物語』の原作として最適な短編集だったと思います。 なるほど。ミステリというよりも、ワンダーランドとかパラレル・ユバーサルの世界ですね。 >まあ、骨董などはたとえ売買が成立したとしても、儲ける為に収集しているわけではないので、これは立派な趣味と言えると思いますけどね。 私は若干意見が違います。骨董の世界では本当の収集家というのは、常に買うのみだと思います。 いかなる理由があっても売りません。売り買いするのはあくまでもそれを生業としている人たちです。 そしてマニアは決してコレクションは他人には見せません。 それを自慢するのは本当のマニアではないのではと思っています。 >確かに悪臭のもとは猫の死骸ではありせん >物語は、異臭の正体とは何か、息子からの電話は果たして本物か、その電話とリフォーム業者の営業マンとの関係は?と言ったプロットを中心に進んでいきます。 そうですか。これは小説の中ではありふれた構成ですね。いわゆる「木を隠すなら森の中」という言い伝えの変形ですね。 あと最近では法律上の解釈を逆手に取った手法が多い気がします。 わざとすぐにバレるような簡単な犯罪を犯して捕まり、刑事訴訟法上の一時不再理の原則を利用したものとか。 小手先のテクニックが悪いわけではありませんが、もっとがっぷり四つに組む本格小説であれば、私はミステリに限らずその作家を応援したいですね。 それではまた。 |
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【2434】 |
メルカトル (2010年05月04日 23時16分) |
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これは 【2431】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >なるほど。ミステリというよりも、ワンダーランドとかパラレル・ユバーサルの世界ですね。 まあ、そうとも言えますけど、やはり括りとしてはミステリだと思います。 本格ではないですが、サスペンスに近いミステリではないかと。 一応合理的なオチがついていますし。 >いかなる理由があっても売りません。売り買いするのはあくまでもそれを生業としている人たちです。 なるほど、確かに一理ありますね。 収集家は集めるだけで、それを処分しようとは思わないでしょうね。 >小手先のテクニックが悪いわけではありませんが、もっとがっぷり四つに組む本格小説であれば、私はミステリに限らずその作家を応援したいですね。 今回は短編集という事で、小細工を弄した作品が多かったようですが、長編はそうでもないですよ。 叙述トリックがメインの作家ですから、おっしゃるように小手先のテクニックに頼っている傾向はありますが、個人的にはそういったミステリ作家がいても悪くないと思います。 残念ですが、ゴールデンゼウスさんの嗜好には合わない作家なのかもしれませんね。 さて乙一氏『夏と花火と私の死体』ですが、本日読み終えました。 同時収録の『優子』はまだこれからです。 内容は 九歳の夏休み私は無邪気な殺人者によって殺された。 幼い兄妹はこの私の死体を巡って、四日間の悪夢のような冒険を強いられる。 というものです。 物語は殺された私の一人称によって語られます。 この小説は作者が16歳の時に描かれて、それを絶賛する読者も少なくないようですが、私にはやはりやや稚拙な印象を受けました。 ただ、登場人物は少ないですが、ラストはちゃんとしたオチがついていて、ホラーというよりはミステリとしての体裁を保っていたと思います。 その点は救いでしたが、世間の評価が高い割には、それ程秀逸ではなかった、というのが正直な感想です。 ではまた ^^ |
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