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【1193】 | RE:病院坂の首縊りの家 ドウコク! (2009年11月24日 22時22分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 陰陽座の「蒼き独眼」、パチでは歌詞が分かるようになっています。 それを見ると、相変わらず振り仮名が無いと絶対に読めない漢字と、当て字のオンパレード。 内容は、どうやら、秀吉に屈してしまう伊達政宗の心境を歌ったものみたいです。 サビはそんなに凄いメロディだとは感じないのですが、黒猫さんのハイトーンのヴォーカルで、大変、耳に残りやすいと思います。 さて、「病院坂の首縊りの家」。 >おっしゃる通り、横溝作品の装丁(角川文庫)は、この作品も含めて実に胸躍らせるデザインが多いですね。 今、新しく出ている角川文庫、それなりに凝っているとは思いますが、やはりアレには勝てないですね。 表紙的には、私はこの「病院坂の首縊りの家」が一番好きなのですが、 「犬神家の一族」(多分、あの女性は松子?)、「獄門島」(ウグイスの俳句をモチーフとしたもの)も好きです。 あの絵だけで個展でも開いてくれたら、絶対、見に行くと思います。 >例えば『悪魔が来たりて笛を吹く』の天銀堂事件 私は、横溝氏は流行(?)を採り入れるのにも敏感だったと感じています。 ご指摘の帝銀事件、その後のモンタージュ写真など、 事件後、早速、食いついているような気がします。 「病院坂〜」でも、ジャズ・バンド(作中ではジャズ・コンボと記してあったので、当時はこんな呼称だったのでしょうね)を 採り入れていて、和風な作品に、上手くアクセント(隠し味)が加わった気がします。 紋付袴・文金高島田の深夜の結婚式、風鈴を模した殺人などに対し、 受け取りようによっては、アンバランスと感じられる方もいるでしょうが、 私は肯定的に捉えたいと思います。 そんな、嵐の夜に凶行が行われて、雰囲気たっぷりの上巻(文庫版での話)に対し、おどろおどろしさが欠け、 ともすれば冗長な感のする下巻なのですが、やはりそれでも、私は好きです。 その辺と、映画について、明日、報告したいと思います。 |
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【1196】 |
メルカトル (2009年11月24日 23時10分) |
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これは 【1193】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >陰陽座の「蒼き独眼」、パチでは歌詞が分かるようになっています。 >それを見ると、相変わらず振り仮名が無いと絶対に読めない漢字と、当て字のオンパレード。 なるほど、それは親切ですが、果たしてどれだけの人が歌詞を理解しているか、いささか疑問ではありますね。 『戦国乱舞』を打っている方々には結構評判がいいようですけど。 嫌が上にも高揚感を高めてくれるみたいですね。 それにしても黒猫さんは本当に歌がお上手です。 >「犬神家の一族」(多分、あの女性は松子?)、「獄門島」(ウグイスの俳句をモチーフとしたもの)も好きです。 いいですね、全くもって同感です。 私も『獄門島』のデザインは素晴らしくよく出来ていると思います。 特に色使いが特徴的に出ていますね、華やかでしかも、残酷な感じが作品の内容をよく表していますね。 >私は、横溝氏は流行(?)を採り入れるのにも敏感だったと感じています。 横溝氏はその代表的な作品の作風から古風な人柄を思い浮かべがちですが、意外とそうでもないようですね。 特に東京を舞台にした作品などは、現代的な感覚も鋭く、意外に当時としてはモダン(死語ですが)なタッチの作品も多いと聞きます。 勿論評価が高いのは、岡山などの旧家を舞台にした土着の因習を背景に描かれた作品ですが、これは映画の影響がかなり大きかったのだと思いますね。 >「病院坂〜」でも、ジャズ・バンド(作中ではジャズ・コンボと記してあったので、当時はこんな呼称だったのでしょうね)を >採り入れていて、和風な作品に、上手くアクセント(隠し味)が加わった気がします。 それに関しては私も同意見です。 陰惨な事件とジャズという一見アンバランスな組み合わせに見えますが、ミスマッチの魅力とも言えるのではないかと思いますね。 ではまた ^^ |
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