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【2778】 | RE:忌館 ドウコク! (2010年06月20日 22時18分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 本日、コチラは非常に蒸し暑い曇り空でした。 ついに、今年初の扇風機が出動、となりました。 >なるほどそんな細かいところまで注意を払っている乱歩の作家としてのセンスには唸らされました。 ごもっともです。 もちろん、努力もあったのでしょうが、センスも充分に兼ね備えていたことと、私も思います。 >『夢遊病者の死』 >『双生児』 むむっ、これは両作品ともなかなか面白そうですね。 ミステリ的要素、という部分に惹かれますよ。 ただ、前者はタイトルは聞いたことがあるから、もしかしたら読んだのに忘れている、のかも? 後者は“双子”なんて、トリックの王道みたいな気もしますので、興味がわきます。 三津田信三氏「忌館」、つづき。 >それにしてもこれはミステリですか、それともホラーですか。 ずばり、ホラーでしょう。 ただし、ミステリ的な仕掛けも、有ることはあります。 と、こう曖昧な表現(=有ることはある)にしたのは、「トリックはある。 でも、そのトリックには無理があるだろう。」と感じたからです。 私見では、これがお粗末。(どういった点で悪いのかは、ネタバレになるので、割愛します。) もし、この作品を私が、三津田作品で最初に読んでいたら、以後の氏のミステリ作品を読むことはなかった、と思います。 (といっても、「凶鳥の如き忌むもの」しか読んでいないのですが。) などと、まあ本作品、かなりの酷評となり、その意味でもメルカトルさんには、「再読の手間をかけない方が無難。」と申し上げたいのですが、 それでも、作者のために、最後に一言。 「『凶鳥の如き忌むもの』のメイン・トリックは、とてもイイ、と感じた。」 |
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【2780】 |
メルカトル (2010年06月20日 23時40分) |
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これは 【2778】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >本日、コチラは非常に蒸し暑い曇り空でした。 じめじめして嫌な季節ですね。 湿度が高い上に、真夏日並みの気温ですから、不快指数はうなぎのぼりです。 >ごもっともです。 もちろん、努力もあったのでしょうが、センスも充分に兼ね備えていたことと、私も思います。 本格ミステリも含めた幅広い作風で、当時のミステリ好きの人達を熱狂させた事でしょう。 なんと言ってもミステリ史上、その名を轟かせている乱歩ですからね、時代を超えた傑作も数多く残しているわけですし。 >むむっ、これは両作品ともなかなか面白そうですね。 ミステリ的要素、という部分に惹かれますよ。 面白いだけでなく、意外と読みやすい点も評価できると思いますよ。 >などと、まあ本作品、かなりの酷評となり、その意味でもメルカトルさんには、「再読の手間をかけない方が無難。」 そうですか、いつかは読もうと思ってはいるのですが、そうおっしゃられると迷いますね。 ドウコク!さんの言葉を信じたいと思います。 ですから取り敢えず保留とします。 しかし三津田氏の『首無の如き祟るもの』は氏の最高傑作との呼び声が高いですよ。 私もなかなかの作品ではないかと思います。 さて乱歩、本日が最後となります。 『赤い部屋』 これはいわゆるプロバビリティの犯罪を描いた作品です。 「赤い部屋」と呼ばれる蝋燭だけが揺らめく怪しい部屋で、七人の男が息を潜めて聞き入る中、「私」は百人の人間を殺したと告白する。 しかも、いずれも法に触れることなく、殺人を犯したと言う。 さてその方法とは・・・。 といった内容で、これはミステリというより犯罪小説でしょうか。 『人でなしの恋』 お見合いでお嫁入りした私は、夫に十分愛されるが、ある日夫の怪しいそぶりが気になり、一人で調査を始めることを決意する。 そして夫の意外な秘密を知ってしまう。 本作はいわゆるサスペンス系の作品でしょう、しかもあの『サイコ』を髣髴とさせるような結末は、あっと驚くような意外性はないものの、じわじわと恐怖感を煽っていくような作風となっています。 読み進めていくうちに結末はなんとなく予想できますが、最後の最後に確りオチが用意されていて、その辺りは流石に抜かりがありません。 ではまた ^^ |
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