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【2774】 | RE:忌館 ドウコク! (2010年06月19日 22時37分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 乱歩短編集 >意識が麻酔などでやや朦朧としているのと、事件の記憶がまだはっきり蘇っていないからだと思います。 「指」の状況の説明、ありがとうございます、。 >『白昼夢』 こちらは全く記憶にありません。 ぱっと「屍蝋」の部分が幻想的な感じもしますが、でも、実際にそれを目の当たりにすると、リアルにグロそうですね。 >『踊る一寸法師』 こちらも、「火星の運河」と同様、読んだとは思うのですが、内容は忘れています。 残念ながらメルカトルさんの記述を見て、「ああ、そういえば、そんな話があったかも」みたいな感じです。 こう考えると、乱歩の怪奇短編、それほど読んだわけではないですが、忘れているところを見ると、 私はその作品内容には、あまり高評価を与えなったのかも知れません。 でも、雰囲気や話の運び方は、とても良かった印象があります。 いずれ私も、挑戦したい気になってきました。 ところで、今日の予想。 「蟲」? 三津田信三氏「忌館」、つづき。 >そんな面白い展開が待っているとは俄かには信じがたいです。 これがですね、少なくとも私にはとても魅力的な展開で、本当に惹き込まれました。 ただ、「展開」との注釈つきかも。 記述の仕方は、もしかしたら例によって迂遠? と、こう書いて思い出しました。 私が三津田氏で読んだ作品、「凶鳥の如き忌むもの」も余計と思えるような記述があったのを。 「仮に○○を犯人としてみよう。 すると、××のような不都合が起こる。 でも、そこは〜〜と考えれば可能だが無理だろう、なぜなら……。」 もういいから、早く次に進んでー、みたいな。 ところで、本作、結局は最後、私には理解不能でした。 「で、結局、真相はどうだったの? というか、これってどういう類の話?」 これがお勧めできない、最大の理由です。 もちろん、私の読み落とし・理解不足の可能性も多分にありますが、「オチにすぐ納得」という感じではないと思いますね。 真相を理解できても、少なくとも「どういう類の話」が分かりにくい、のは確かでしょう。 |
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【2777】 |
メルカトル (2010年06月19日 23時58分) |
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これは 【2774】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >ぱっと「屍蝋」の部分が幻想的な感じもしますが、でも、実際にそれを目の当たりにすると、リアルにグロそうですね。 まあ、最終的に「私」はそれを目にするのですが、それ程グロテスクには描写されていません。 が、ある意味リアルに描かれている部分もあり、なるほどそんな細かいところまで注意を払っている乱歩の作家としてのセンスには唸らされました。 >残念ながらメルカトルさんの記述を見て、「ああ、そういえば、そんな話があったかも」みたいな感じです。 私も同感です。 タイトルは結構有名だとは思いますが、あまり印象に残らない作品ではないかと思います。 >これがですね、少なくとも私にはとても魅力的な展開で、本当に惹き込まれました。 それだけでも本作を読んだ価値はあったのではないですか。 それとも、その後の結末に不満が募るあまり、残念な作品との評価に落ち着いてしまっているのでしょうか。 >これがお勧めできない、最大の理由です。 なるほど、それにしてもこれはミステリですか、それともホラーですか。 私の場合はミステリとして期待して読み始めたわけではないので、ホラーとしての比重が高いのではないかとの印象ですが。 さて乱歩。 『夢遊病者の死』 主人公の彦太郎は勤め先である木綿問屋を夢遊病の為、くびになってしまう。 その後実家で就職口を探すのだが、なかなか決まらず父親との諍いが絶えない。 そうした鬱々とした日々を送るある日、庭先の籐椅子で父親が死体で発見される。 もしかすると夢遊病の最中に自分が殺してしまったのではないかと彦太郎は疑いを持ち始める。 といったストーリーで、これは足跡の問題などにミステリの要素が窺えます。 なかなか興味深く読ませてもらいました。 『双生児』 これは完全にミステリです。 死刑の宣告を受けた「私」の独白で終始します。 タイトルの通り、殺したのは「私」の双子の兄。 いわゆる入れ替えトリックを、犯人の側から描いたなかなかの佳作だと思います。 完璧に思えた入れ替わりが、ある手がかりから足がついてしまうまでの犯罪計画から実行までを巧みに描いています。 ミステリ作家としての乱歩の面目を躍如した一作ではないでしょうか。 ではまた ^^ |
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