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【2501】 | RE:おかしな二人 メルカトル (2010年05月12日 23時21分) |
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ドウコク!さん、こんばんは。 >本当に残念です。 ですが、これに関して私は、「仕方ないかな。」とは思っています。 ジャンルの性格上、いつかネタは切れるでしょうし。 もはやトリックもネタ切れ状態なのでしょうか。 やはり今後は、キャラを立たせた、ファンタジーやエンターテインメント性を取り入れた作品が増えていくのでしょうね。 本格ミステリの時代は終わってしまったのでしょうか。 >その意味で、「歴史」というジャンルにとどまらない、普通の「小説」を読んでいる、という気はしますね。 それだけ本格的に人間としての武将の内面や、葛藤、悩み、決断などを丁寧に描かれているという事なのでしょうね。 >私が読んだのは、その作品と「クラインの壺」、他2、3です。 私もそれ程読んでいませんが、『焦茶色のパステル』『クラインの壷』『99%の誘拐』『そして扉が閉ざされた』くらいですね。 似たようなものです。 >「あっ、これはトリックに使えるかな?」→「いいね、でも、こうしたらもっとイイかも。」→「なら、設定はこうだね。」→「いや、こうした方が……。」 なるほど、コンビ作家らしいエピソードですね。 それにしても、余程二人の息が合わないと共著というのは難しいものだと思いますが、それぞれの分担作業で執筆されていたのでしょうね。 >きっと、他の作家の作品も、自分ひとり・あるいは編集者との会話の中で、こうして成立するのだろうな、と。 編集者からの要望で、「次回はこんな感じでお願いします」みたいな会話から生まれる作品も実際あるようですね。 たまにミステリの中にも、そんな舞台裏を描いたものもありますよ。 >まあ、「メイキング・オブ・〜〜」を読むような楽しみですね。 なるほど、その手の特典映像的なものが好きな人にはもってこいのエッセーと言えるでしょうね。 確かに楽しげな雰囲気は伝わってきますし。 これ聴いてみてください。 とても旋律が綺麗な曲です、画像もなかなかだと思います。 http://www.youtube.com/watch?v=M_gGjiwwTI8 ではまた ^^ |
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【2504】 |
ドウコク! (2010年05月13日 22時22分) |
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これは 【2501】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >本格ミステリの時代は終わってしまったのでしょうか。 これは重い問いかけですね。 正直、私には分かりません。 「終わったとしても不思議ではない」が、「今はまだその時期ではない」と祈るしかありません。 岡嶋二人「おかしな二人」、つづき。 >それぞれの分担作業で執筆されていたのでしょうね。 どうやら、徳山という人が、「アイデア・全体の大まかな構成」、井上という人が、「実際の執筆」という形だったようです。 作品によっては、その比率が変わっていたり、逆転しているのもあったようですが、おおむね、そんな感じみたいですね。 マンガで言うと、「原作者=徳山」、「作画=井上」、のような。 (従って、本作「おかしな二人」はコンビ解散後に徳山氏ぬきで書かれているので、本当は「井上夢人 作」なのでしょうが、 敢えて「岡嶋二人 作」にしときますね。) さて、楽しげな雰囲気と一変する、後半部分。 簡単に記すと、井上氏の嘆き、です。(表現に語弊がありそうですが、少なくとも私には、そう感じられた。) まず、きっかけは、上記の分担作業です。 実際の執筆に当たり、井上氏も新たにアイデアが湧いたりします。 それを徳山氏に伝えると、「じゃあ」ってことで、その後の展開が 変わったりする、すると、前半部分で張っておいたはずの伏線の処理に、後々困る……。 自分のアイデアも採用してほしい、しかし、それをすると自分の首を絞めることになる、というジレンマ。 また、次第に徳山氏からの「原作」の指示が遅くなる、その分のシワ寄せは、執筆者の自分に跳ね返ってくる。 ホテルに缶詰めになって、執筆することも多くなる。 この悩み・苦しみを相棒にも分かってもらうために、次回の新作では、立場の逆転を提案するが、いつも上手く逃げられてしまう……。 それが積み重なり、ついに井上氏がキレてしまう、それが後半の内容だと言っても差し支えない、と思います。 なお、映画「ウエスタン」のご紹介、ありがとうございました。 まるで「風と共に去りぬ」を彷彿とさせるような、雄大なメロディーに感じました。 また、映像もキレイですね。(古い筈なのに) |
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