返信元の記事 | |||
【1226】 | RE:死仮面 メルカトル (2009年12月01日 23時24分) |
||
ドウコク!さん、こんばんは。 >これは、スティーブン・キングの最新作なのでしょうか? 或いは最近の作? 最新作です。 9月に発売されたばかりの単行本で、上下2巻合わせて1000頁越えの超大作だそうです。 値段的にもとても手が出ませんが、ネームバリューで購入される方もおられるんでしょうね。 原題は『duma key』です、意味はよく分かりませんが。 >読んでみると、(うろ覚えですが)全8章のうち、前4章が横溝氏の手になるもの。 >後半は、ミステリ評論家が加筆して完結すると文中にあったので、ますます、これが遺作だと思っていました。 うーむ、どんな事情があって後半を評論家が加筆修正して完成させたのでしょうかねえ。 中途で投げ出すような横溝氏ではないと思いますので、完全なる作品が読みたいところですね。 >後半のなんとも締まりのない結末。 ありがちな展開ですね。 その評論家氏は本当に加筆しただけなのでしょうか。 ドウコク!さんの書き込みを読む限り、構想だけ知っていて、それにオリジナルとして書き加えたとしか思えませんね。 そういえば坂口安吾氏の『復員殺人事件』ですが、掲載誌の廃刊によって途絶した作品を、安吾氏の没後、高木彬光氏が解決編『樹のごときもの歩く』を書き継ぐという、珍しい例を思い出しました。 安吾氏は死の間際に奥さんにその作品の解決を密かに伝授されたらしいのですが、高木氏はその解決に不満を抱き、「最後まで作家として本当の解決を封印し謎を残して亡くなったのだ」との信念を持って、敢えて違った解決編を書き著した、という逸話が残っています。 私はこの作品を読みましたが、高木氏の作家としての力量と矜持を改めて実感しました。 安吾氏の残したとおりの解決編では、こういった捻りの効いた謎解きは出来なかったに違いないと。 すみません、話が逸れました。 ではまた ^^ |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【1229】 |
ドウコク! (2009年12月02日 22時15分) |
||
これは 【1226】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >スティーブン・キング (中略) 値段的にもとても手が出ませんが ということは、メルカトルさんは、キング氏も読んでおられるのですね。 私はこの方は、映画でしか知りません。 一応、ホラー作家なのですよね。 観た映画がホラーばっかりだったので。 今すぐ思いつくのを挙げれば、「ペット・セメタリー」は、結構、恐かったです。 他、「シャイニング」、「ミザリー」、「イット」などかな。 「キャリー」(ってこの人ですよね?)は、見ていません。 遠い日の抒情を感じさせる佳作、「スタンド・バイ・ミー」がキング氏作、だと後から知って、とても驚きました。 >中途で投げ出すような横溝氏ではないと思いますので、完全なる作品が読みたい 「死仮面」の完全版、実はあるそうです。 後半部分がなぜ他人の手によって書かれたかというと、 角川版発行時に、「原稿が紛失していたため」だそうですが、後から見つかって発表されたみたいですよ。 (角川文庫ではない。 どこか聞いたことのない出版社。) 後半を加筆した評論家が、それを見ていたのかどうかは分かりません。 でも、もし読んでいて書いたのなら、たとえ横溝作品であっても、本作はあまり大きな期待は出来ない、と思います。 >高木彬光氏 この方も読んでおられるのですね。 凄いです。 私も気にはなっていましたが、映画化された「白昼の死角」を読んで、(それは良い出来だと思ったのですが、) 「私の求めるモノとは違うかな。」と思い、他は読んでいません。 それにしても、坂口安吾氏も凄いですね。 この人は、太宰治と同系統の「堕落論」のような作家だと思っていたのに、ミステリも「不連続〜」以外にも 手掛けていたのですね。 |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
【1227】 |
ドウコク! (2009年12月01日 23時54分) |
||
これは 【1226】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、再びです。 >坂口安吾氏の『復員殺人事件』 坂口安吾氏って、「不連続殺人事件」だけでは、なかったのですね。 というか、「堕落論」だけの人だと思っていました。 勉強になりました 明日は、今回のメルカトルさんのレス、他にも思うところがありますので、それを記したいと思います。 では、おやすみなさい。 |
|||
© P-WORLD