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【1225】 | 死仮面 ドウコク! (2009年12月01日 22時17分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >最近、書店で『悪霊の島』というタイトルを見つけてドキッとしました。 これは、スティーブン・キングの最新作なのでしょうか? 或いは最近の作? だとしたら、横溝氏より後になり、日本の一部の人(メルカトルさんや私など)にとっては、思わずニヤリとさせられる タイトルですね。 原題では、「イーブル・アイランド」とでも付けられているのかな。 さて、「死仮面」。 これは「悪霊島」発表後に横溝氏が亡くなられてから、文庫で発売されたのを購入しました。 ですから、私はこれをてっきり、横溝氏の絶筆、しかも予定通り「等々力警部モノ」だと思ってました。 (マンガを買いに行ったついでに、たまたま見つけ、「おぉっ」と購入したのです。) 読んでみると、(うろ覚えですが)全8章のうち、前4章が横溝氏の手になるもの。 後半は、ミステリ評論家が加筆して完結すると文中にあったので、ますます、これが遺作だと思っていました。 デスマスクにまつわる奇怪な告白から始まる冒頭は、雰囲気満点で、まさにラストを飾るにふさわしい始まり方でしたが、 後半のなんとも締まりのない結末。 ガッカリしましたが、作者も違うし、「まぁ、仕方がないな。」と納得していたのですが……。 「横溝氏なら、こんな話にしなかっただろう。 そこまでは、かの評論家氏も分からないだろうからな。」と。 でも、何と本作、絶筆の作品ではなかったのですね。 生前の、ただの未発表作品に過ぎなかったのですね。 それを後から知りました。 当時、解説は、多分きちんと読んでいなかったのだと思います。 そこには、当然それくらいのことは書いてあっただろうに。 私にとっては、またも「ミステリ要素」抜きではあるが、悲喜こもごも、変に印象に残っている作品です。 (ただし、タイトルだけ。 内容はよく覚えていない。) |
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【1226】 |
メルカトル (2009年12月01日 23時24分) |
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これは 【1225】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >これは、スティーブン・キングの最新作なのでしょうか? 或いは最近の作? 最新作です。 9月に発売されたばかりの単行本で、上下2巻合わせて1000頁越えの超大作だそうです。 値段的にもとても手が出ませんが、ネームバリューで購入される方もおられるんでしょうね。 原題は『duma key』です、意味はよく分かりませんが。 >読んでみると、(うろ覚えですが)全8章のうち、前4章が横溝氏の手になるもの。 >後半は、ミステリ評論家が加筆して完結すると文中にあったので、ますます、これが遺作だと思っていました。 うーむ、どんな事情があって後半を評論家が加筆修正して完成させたのでしょうかねえ。 中途で投げ出すような横溝氏ではないと思いますので、完全なる作品が読みたいところですね。 >後半のなんとも締まりのない結末。 ありがちな展開ですね。 その評論家氏は本当に加筆しただけなのでしょうか。 ドウコク!さんの書き込みを読む限り、構想だけ知っていて、それにオリジナルとして書き加えたとしか思えませんね。 そういえば坂口安吾氏の『復員殺人事件』ですが、掲載誌の廃刊によって途絶した作品を、安吾氏の没後、高木彬光氏が解決編『樹のごときもの歩く』を書き継ぐという、珍しい例を思い出しました。 安吾氏は死の間際に奥さんにその作品の解決を密かに伝授されたらしいのですが、高木氏はその解決に不満を抱き、「最後まで作家として本当の解決を封印し謎を残して亡くなったのだ」との信念を持って、敢えて違った解決編を書き著した、という逸話が残っています。 私はこの作品を読みましたが、高木氏の作家としての力量と矜持を改めて実感しました。 安吾氏の残したとおりの解決編では、こういった捻りの効いた謎解きは出来なかったに違いないと。 すみません、話が逸れました。 ではまた ^^ |
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