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【3459】

RE:片目の猿  評価

メルカトル (2010年11月23日 23時12分)

ドウコク!さん、こんばんは。

>メルカトルさんのようなペースなら、愚痴(なのかな?)をこぼしたくなるのも、当然かも知れません。

取り立てて愚痴をこぼした覚えはありませんよ。
もう当分麻耶雄嵩氏の新作は読めないものとばかり思っていましたので、今回の『隻眼の少女』はまさに青天の霹靂でした。
実は私も、麻耶氏の新作が出るという噂は後から知った次第でして。
しかしまあ、発売後半月足らずで新作情報を入手し、本書を手に入れられたのはラッキーでしたね。

>のような思考・苦労があって発表の形になり、それで満足できる出来になったのだ、と思います。

色々試行錯誤や苦心の跡が垣間見られますね。
それにしても、この作者の発想の卓抜さは、天性のものでしょうか。
誰でも描ける作品では決してありませんよ、ミステリ作家としてこんな作品を描きたかった、という羨望の眼差しを向ける作家も多いかと想像します。

>「骸の爪」、お気に召さなかったようで、残念です。 うむむ、「ミステリの神様」からみると、まだまだの作品かな?(笑)

いつから「神様」になったのでしょうか?
冗談がきついのではないですか。
私など、読書の達人から見れば、それこそ取るに足らないヒヨッ子ですよ。

>ただ、キャラについては、探偵サイド限定ですけど、前作「背の眼」でかなり深く記したので、今回は“あっさり”になったと思います。

なるほど、やはりシリーズ物は順を追って読んでいくのが王道でしょうね。
『背の眼』にも勿論興味は持っているのですが、上下巻というのがどうにも。
わざわざ分けなくても、と思ったりしています。
どうでもいい事に拘っている私は、やはりおかしいのでしょうか。

>なぜかというと(別に理由を書くまでもないですが)、それに対し、「これは同意、でも、それは違うだろう。」という意見を聞きたいから。

そうですね。
いつもいつも同じ意見だとしたら、その方が変ですから。
私も出来るだけ遠慮なく批判や、反対意見を述べているつもりです。
ですからドウコク!さんも、これからも忌憚のないご意見を披露してくださると嬉しく思います。
あまり否定的な作品について触れるのは、気が向かないかもしれませんけどね。

>“ミステリそのもの”を期待する読者にとっては、期待外れの駄作に終わる可能性も、ということです。

んー、なるほど、微妙ですねえ。
一読の価値ありとまでは言えないニュアンスですか。

これから、今や人気作家の道尾氏の単行本が、どんどん文庫化されていくでしょうから、そちらのほうにも注目したいですね。
勿論、機会があれば私ももっと、氏の作品にも挑戦したいと思います。

ではまた ^^
【3458】

RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません  評価

メルカトル (2010年11月23日 23時06分)

ゴールデンゼウスさん、こんばんは。

>確かに向上心に繋がるのはわかりますが、気持ちが先行しても、どうしても超えられない壁にぶつかって、そのまま潰れてしまう場合もあるのではないかと思いますが・・・そうなると劇薬になってしまう可能性もありますね。

逆効果になる、というか、本物のストレスになってしまうケースも十分考えられます。
あまりにも自分を追いつめてしまうと、プレッシャーがストレスとなって、心身ともに悪影響を及ぼす可能性はあると思います。

>コンバット・ストレスというものです。

映画『地獄の黙示録』で、ウィラード中尉がこんな台詞を吐いていますね。
「ジャングルにいる時は、いつも故郷に帰りたいと思っていたが、故郷に帰ってみたら、ジャングルが恋しくなった」
みたいな。
それはまさにその、コンバット・ストレスでしょうね。

>映画のランボーありましたよね。あれもコンバット・ストレスの典型だそうですよ。 だから何かと戦っているときは、正常な判断ができるけど、平和に対してどう対処していいかわからなくなる・・・

昔で言うところの「戦争ぼけ」ですね。
極限の緊張状態から開放されて、平和な日々が虚しく感じられてします、ということですかね。
経験がないのでピンと来ませんが、なんとなく想像はつきます。

ベトナム戦争を描いた映画の中には、そうした元兵士の姿を捉えたものが結構ありましたね。
私は中でも『ローリング・サンダー』が印象に残っています。

>あの人は頭が理系ですよね。 物事の結果に対して、実に理論的な考え方をするし、それを表現した結果、ミステリとしてはかなり高度な作品に仕上がってしまったという感じですかね。

確かにそういう意味合いはあると思います。
それが理想的な形で実を結んだのが『容疑者Xの献身』ではないでしょうか。
しかし、逆に理系以外の人にとってはトリックに関して「ふーん」程度の感想しか持てない作品も結構あるようですね。
例えば他の『ガリレオ』シリーズなどですが。

>楽しむというより、情けないぞという叱咤激励の意味合いの方が強いかもしれません。

なかなか気合が入っていますね。
いかにも作家の脂が乗っている時期の作品という印象を受けます。

>そうでしたか。 私はそれほどミステリに精通してるわけではないので、知りませんでした。

一般読者にとってみれば、無名の作家なのかもしれませんね。
大ヒット作があるわけでもありませんし。
しかし、寡作ながら心に残る作品をコンスタントに上梓していますよ。
ハードなアクション物と正反対のスタンスを取っている作家の一人です、例えば高村薫女史などとは好対照でしょうかね。

ではまた ^^
【3457】

RE:片目の猿  評価

ドウコク! (2010年11月23日 22時31分)

メルカトルさん、こんばんは。 

>せめて2年後くらいには・・・それじゃあまりに寡作すぎませんかね。

私も、“2年に1作”、あるいはそれ以上の年月をかけての“1作”は、寡作だと思います。
待つ身は辛いですが、でも、それだけの時間をかけてでも良い作品ができるのであれば、私としては、むしろ歓迎したいですね。
      ↑
この感想は、自分の読書のペースが遅い、から言える能天気なセリフなのでしょうが。
メルカトルさんのようなペースなら、愚痴(なのかな?)をこぼしたくなるのも、当然かも知れません。

「隻眼の少女」も恐らく、一つの細かい手掛かり・伏線も、「こうすれば、こう思わせるだろう、でも、その逆、いや逆の逆で……。」
のような思考・苦労があって発表の形になり、それで満足できる出来になったのだ、と思います。
つまり、時間をかけたからこそ良い作品になった、と私は好意的に解釈します。

>それと残念ながら、キャラがイマイチ魅力的でない気もしました。

「骸の爪」、お気に召さなかったようで、残念です。 うむむ、「ミステリの神様」からみると、まだまだの作品かな?(笑)
ただ、キャラについては、探偵サイド限定ですけど、前作「背の眼」でかなり深く記したので、今回は“あっさり”になったと思います。

>でも怒らないで下さいね、

何をおっしゃるウサギさん。(あはは、しつこい。) 怒るなんて、とんでもない。

私は、各作品に対し、自分なりに是々非々、良いところは良い・悪いところは悪い、というスタイルで、好き勝手にレスしています。
なぜかというと(別に理由を書くまでもないですが)、それに対し、「これは同意、でも、それは違うだろう。」という意見を聞きたいから。

で、私も、それに対し、同意や納得ずくの自分の意見の翻意、あるいは(例え相手の心象が悪くなろうとも)再反論をしていますので。
だから、異論はウエルカムです。

それに、そんなことを言えば、私の方こそ、「占星術殺人事件」や「翼ある闇」にツッコミを入れて、少々ヒヤヒヤしていますよ。


道尾秀介氏「片目の猿」、今日は長くなったので、少しだけ。

「私は」満足、と「 」をつけた理由について。

これは、私個人が道尾氏の文体や筆運び(=読みやすい)を気に入っているから、本作もその期待通りなので評価する、という意味。
ですが、「ミステリ」と謳っている割りには、その要素が弱いので、道尾氏を知らなかった頃の私や、
“ミステリそのもの”を期待する読者にとっては、期待外れの駄作に終わる可能性も、ということです。

えー、要するに本作、
「暇つぶしのつもりで読むなら、エンターテインメント性十分で期待以上だが、ミステリの醍醐味は期待しない方がよい。」、です。
【3456】

RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません  評価

ゴールデンゼウス (2010年11月22日 23時36分)

メルカトルさん、こんばんは。

>しかし、真剣勝負だからこそ、上手くなりたいと願う気持ちは向上心に繋がりますので、その場合は必ずしも悪い意味でのストレスとは言えないでしょうね。

確かに向上心に繋がるのはわかりますが、気持ちが先行しても、どうしても超えられない壁にぶつかって、そのまま潰れてしまう場合もあるのではないかと思いますが・・・そうなると劇薬になってしまう可能性もありますね。

今の傭兵代理店シリーズにもストレスがでてきます。
コンバット・ストレスというものです。

これは傭兵に限らず戦争で人を殺す環境で過ごすと、緊張状態がMAXになってしまうわけですが、そこから一転して平和な状況下におかれると、何もないことがストレスになるそうです。

一時期アメリカがベトナム戦争をして、終戦になりアメリカに帰国した軍人たちが、その典型だそうです。

映画のランボーありましたよね。あれもコンバット・ストレスの典型だそうですよ。 だから何かと戦っているときは、正常な判断ができるけど、平和に対してどう対処していいかわからなくなる・・・

>東野圭吾氏なんかは、強運を持っている作家の代表みたいな気がしますね。
>デビュー作から暫く追ってみましたが、地味な印象でまさかミステリ界を代表するような大物になるとは思いもよりませんでした。

あの人は頭が理系ですよね。 物事の結果に対して、実に理論的な考え方をするし、それを表現した結果、ミステリとしてはかなり高度な作品に仕上がってしまったという感じですかね。

>前作もそうでしたが、とにかく先を読みたくて仕方ない、けれどいつまでも読んでいたいので、読み終わるのが勿体無い、みたいな感じです。

確かにそういう作品ありますね。 私もそういった作品はいくつかあります。

>なるほど、作者もその意味では楽しんで描けたのかもしれませんね。

楽しむというより、情けないぞという叱咤激励の意味合いの方が強いかもしれません。

>そうですか、ミステリの読者の間では結構有名な人だと思いますよ。

そうでしたか。 私はそれほどミステリに精通してるわけではないので、知りませんでした。


【3455】

RE:片目の猿  評価

メルカトル (2010年11月22日 23時10分)

ドウコク!さん、こんばんは。

>確かこの年は、「骸の爪」、「シャドウ」、そして「向日葵〜」と、道尾氏は3作品を出したと思います。
>だから、それらが合わさって、「作家別投票数1位」となったのかも知れないですね。

そうですね、おそらくはそうした事情があったのだと思います。
それにしても、年に3作も発表するとは、大したものですね。
まだまだ若いですしね。

>麻耶ファン、待ったかいがあったのではないでしょうか。
>さて、次はいつまで待つのでしょう?(笑)

でしょうね。
しかし、5年は長かったですね、それだけの値打ちはあると思いますけど。
せめて2年後くらいには・・・それじゃあまりに寡作すぎませんかね。

>おお、読まれていたのですね。 もし良かったら、簡単な感想でも。

ストーリーテラーとしての道尾氏は十分評価できると思います。
しかし、仏像の謎の解明は大方予想通りだったのには、ちょっとがっかりしました。
もう少し大仕掛けなトリックだったら納得できたかというと、そうでもないんですけどね。
要するに謎自体にあまり魅力を感じなかった、という事ですかね。
それと残念ながら、キャラがイマイチ魅力的でない気もしました。

でも怒らないで下さいね、ドウコク!さんが高く評価されるのも分かりますよ。
久しぶりに登場した、本格ミステリの旗手であるのは間違いないと思いますし、のちのちまで記憶に残る作品ではありますよ。
なにしろ、誰も描かないような独自の世界観を持っていて、確固とした信念に基づいて執筆活動を行っている人であるのは疑いようがないでしょうし。

>ただ、ストーリーと登場人物のキャラはしっかりしているので、「私は」満足でした。(「 」を付けた理由は明日にでも)

なるほど、カギカッコ付きなのがミソですね。
確かにハードボイルドは、トリックよりもキャラ重視、ストーリー重視の作品が多いような気がします。
本作もそういった点を踏襲しているのでしょう。

>それを絡めたストーリーは、よくまとまっていた(これは良くも悪くも)、と思います。

読者を引き込んで、引っ張っていく描写力は確かなものがあるようですね。
道尾氏の作品は個人的には『ソロモンの犬』などになんとなく惹かれるんですよ。
他にも読んでみたい作品はありますが、評価が割れているものが多くて、結構迷っています。
単行本が多いですしね。

ではまた ^^
【3454】

RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません  評価

メルカトル (2010年11月22日 23時03分)

ゴールデンゼウスさん、こんばんは。

>ストレスでいい場合もあるんですか?

例えば、スポーツの試合などでもストレスを感じる場合があると思います。
しかし、真剣勝負だからこそ、上手くなりたいと願う気持ちは向上心に繋がりますので、その場合は必ずしも悪い意味でのストレスとは言えないでしょうね。

医学的にも、適度なストレスは人生に必要なスパイスのようなものだと考えられているようです。

>なんだかお酒みたいですね。 適量は体にもいいけど、過度の取り過ぎはダメよみたいな。

ある意味似ている側面もあるのかもしれませんね。
お酒は煙草と違って、百薬の長なんて言われますし。

>そうですね。 知ってるのと知らないでは雲泥の差ですからね。

知識として持っているのは勿論良い事ですが、出来るだけ多くの人に伝えてあげるのも重要ではないかと思います。
お酒の席などで話題が途切れた時など、ちょっと重いですけど、いかがかと思いますね。

>その辺は作家の運もあるでしょうね。 いい編集者と会えるかどうかも含めてですが。

東野圭吾氏なんかは、強運を持っている作家の代表みたいな気がしますね。
デビュー作から暫く追ってみましたが、地味な印象でまさかミステリ界を代表するような大物になるとは思いもよりませんでした。

>ほう、これはなかなかの評価ですね。

前作もそうでしたが、とにかく先を読みたくて仕方ない、けれどいつまでも読んでいたいので、読み終わるのが勿体無い、みたいな感じです。

>最初は単に傭兵の世界を垣間見る程度でしたが、5冊目くらいから、日本の世界に対する対応に不満があるのか、小説を通して現実世界では出来ないことを、主人公が肩代わりしているかのような作風になってきました。

なるほど、作者もその意味では楽しんで描けたのかもしれませんね。
作家も苦悩するばかりでは良い作品が書けないでしょうからね。

>この人は初めて聞く名前です。

そうですか、ミステリの読者の間では結構有名な人だと思いますよ。
『ガラスの麒麟』は女性らしい感性で描かれた、とても繊細な作品だと思います。
行間から暖かさや優しさが感じ取れるような作風です。

ではまた ^^
【3453】

RE:片目の猿  評価

ドウコク! (2010年11月22日 22時27分)

メルカトルさん、こんばんは。 

>私の記憶では、道尾秀介氏の『向日葵の咲かない夏』がそうだったと思います。

確かこの年は、「骸の爪」、「シャドウ」、そして「向日葵〜」と、道尾氏は3作品を出したと思います。
だから、それらが合わさって、「作家別投票数1位」となったのかも知れないですね。

>これが想像以上に待たされた

麻耶ファン、待ったかいがあったのではないでしょうか。
さて、次はいつまで待つのでしょう?(笑)

>取りあえずドラマの最終回を見終えたら書き込みますので、

お待ちしております。


道尾秀介氏「片目の猿」、つづき。

>『骸の爪』

おお、読まれていたのですね。 もし良かったら、簡単な感想でも。

>ミステリの要素がしっかりしていれば、問題ないと思いますね。

いえ、本作、ミステリの要素、しっかりしていません。(笑)
ただ、ストーリーと登場人物のキャラはしっかりしているので、「私は」満足でした。(「 」を付けた理由は明日にでも)

概要です。

 俺は盗聴専門の探偵。 今回は産業スパイを見つけるべく、ある会社を探っている。
 謎の女・冬絵をスカウトし、彼女と共に仕事に取り組むが、その矢先に殺人事件発生。
 俺と冬絵は、それに巻き込まれていく。

そして、その過程で、「俺」の住んでいるアパートの住人たちも絡んでくるのですが、
この面々が、また実に個性的。
それを絡めたストーリーは、よくまとまっていた(これは良くも悪くも)、と思います。
【3452】

RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません  評価

ゴールデンゼウス (2010年11月21日 23時59分)

メルカトルさん、こんばんは。

>適度なストレスは逆に身体に良いらしいですが、それはストレスの種類にもよるでしょうね。

ストレスでいい場合もあるんですか?

なんだかお酒みたいですね。 適量は体にもいいけど、過度の取り過ぎはダメよみたいな。

>実際、そうした症状の人に遭遇する可能性はきわめて低いと思いますが、心構えさえもっていればすぐに対処できますからね。

そうですね。 知ってるのと知らないでは雲泥の差ですからね。

>無論、プロの作家として続けていけるかどうかは、本人の実力でしょうが、良い編集者に恵まれるのも条件の一つでしょう。

その辺は作家の運もあるでしょうね。 いい編集者と会えるかどうかも含めてですが。

>序盤こそ『リング』を真似たかのような印象でしたが、しっかりとオリジナリティを備えた作品でした。
>文章も読みやすいですし、ストーリーもよく練られている上に、不可解なホラーの要素を合理的にミステリの流儀に則って解決に結びつける手腕は見事といえると思います。

ほう、これはなかなかの評価ですね。

>なるほど、なかなか面白い視点から描かれているようですね。
>それらの実態をある程度把握できるだけでも、読む価値ありということでしょうか。

最初は単に傭兵の世界を垣間見る程度でしたが、5冊目くらいから、日本の世界に対する対応に不満があるのか、小説を通して現実世界では出来ないことを、主人公が肩代わりしているかのような作風になってきました。 これはこれで新鮮な感じがします。

>さて本日より、加納朋子女史の『ガラスの麒麟』を読み始めました。

この人は初めて聞く名前です。


【3451】

RE:片目の猿  評価

メルカトル (2010年11月21日 23時15分)

ドウコク!さん、こんばんは。

>そう言えば、米澤穂信氏の作品が、そうではないでしょうか。 書店で見かけたときに、「このミス1位」という作品が、幾つかあったような。

私の記憶では、道尾秀介氏の『向日葵の咲かない夏』がそうだったと思います。
それで騙された(?)人も多かったようです。
これは、文庫版が刊行された際の帯に「このミス第1位」と謳ってあったと記憶しています。

>「このミス」ということで、逆に私は敬遠していましたが、先日「インシテミル」はメルカトルさんも読まれたので、衝動買いしました。

そうですか、本作はもしかしたら評価に関して意見が別れるかもしれませんね。
私はやや辛口の評価をしていますが、本格志向のドウコク!さんがどう感じるか、非常に興味が持たれるところです。
これ以上は読まれてからにしましょう。

>なるほど、まだ刊行していない作品が噂にのぼるほどの、熱烈なファンが麻耶氏には居る、ということですね。

「このミス」などで、隠し玉として用意されているという記事が何度か載ったらしいです。
それを読んだ麻耶ファンは「すわっ」と思ったらしいのですが、これが想像以上に待たされた、というのがどうやら真相のようですね。

>ぐっ、「秘密」のドラマ、これは衝撃的です!
>そう記す理由は、ドラマの放映が終わってからに。

えっ、そうなのですか。
なんだかよく分かりませんが、取りあえずドラマの最終回を見終えたら書き込みますので、その「衝撃」の理由を教えていただきたく思います。

>すみません、私ごときには、そこまでは分かりません。 わはは(照れ笑い)、失礼。

これまたご謙遜を。
しかし、想像できなくて当然ですね、これは私の質問がよくなかったです。
失礼しました。

>ミステリ的な要素もありますが、それは弱い、というか添え物的な感じです。

そうですか、私は『ラットマン』と『骸の爪』しか読んでいない道尾氏ですが、ハードボイルド風の作品は想像がつきませんね。
道尾氏は何かのインタビューで、まだまだこれからも自分らしいミステリを量産していくと、自信を持って語っていましたので、今後も十分期待できると思いますよ。

>だから、それを期待すると裏切られますが、読み物として捉えると、充分に満足できると、私は思います。

たまにはハードボイルドも良いかもしれませんね。
私は長い間、本物のハードボイルドを読んでいませんが、ミステリの要素がしっかりしていれば、問題ないと思いますね。

ではまた ^^
【3450】

RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません  評価

メルカトル (2010年11月21日 23時05分)

ゴールデンゼウスさん、こんばんは。

>そうですね。 ストレスの恐いところは、自分自身がそれに気付いていないことですね。

まさにおっしゃる通りだと思います。
適度なストレスは逆に身体に良いらしいですが、それはストレスの種類にもよるでしょうね。
ストレスのない社会、ストレスのない生活など考えられませんが、これらがなければ人間はもっと長生きできるそうですよ。
まあ、無駄に長生きしたいとは思いませんけどね。

>対処法については十分参考になりました。

そうですか、それは良かったです。
パニック障害に襲われたら、立っている事もままなりません。
実際、そうした症状の人に遭遇する可能性はきわめて低いと思いますが、心構えさえもっていればすぐに対処できますからね。

>まさにそうですね。 でも軌道に乗った段階でそれまでの恩恵を忘れてしまう作家もいるでしょうからね。

無論、プロの作家として続けていけるかどうかは、本人の実力でしょうが、良い編集者に恵まれるのも条件の一つでしょう。

>赤い蟷螂の正体以外では満足いく作品だったわけですね。

序盤こそ『リング』を真似たかのような印象でしたが、しっかりとオリジナリティを備えた作品でした。
最近こういった作品を書ける作家が減ってきているように思いますので、今後の活躍にも期待したいですね。
ほとんど知られていない作家だと思いますが、一応メフィスト賞受賞作でデビューしていますので、腕は確かです。
文章も読みやすいですし、ストーリーもよく練られている上に、不可解なホラーの要素を合理的にミステリの流儀に則って解決に結びつける手腕は見事といえると思います。

>この本を読んでると、世界における日本の立場、弱腰外交、自衛隊のあり方が非常によくわかります。

なるほど、なかなか面白い視点から描かれているようですね。
それらの実態をある程度把握できるだけでも、読む価値ありということでしょうか。
そんな要素を抜きにしても、エンターテインメントとして優れていて、面白いシリーズだとは思いますけどね。


さて本日より、加納朋子女史の『ガラスの麒麟』を読み始めました。
ある女子高の生徒が通り魔に殺された事に端を発して、その後の、或いはそれ以前の少女達の揺れ動く心が暖かく描かれる連作短編集です。
探偵役の養護教諭、神野先生が出番は少ないですが、鮮やかに謎を解いていく、安楽椅子探偵物としての側面も備えています。
尚本作は、日本推理作家協会賞受賞作です。

ではまた ^^
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