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【2303】 | RE:水の殺人者 ドウコク! (2010年04月19日 22時10分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >だから貫井氏のような作風は逆にミステリの形態としては適しているのではないかと思いますね。 いやあ、全く私も同感ですよ、って書こうとして、ふと思い出しました。 以前、「ラストを救いのある方向に持っていく、横溝正史氏の優しさが好き。」のような内容を、書きました。 こちらを訂正する気はありません。 正直な感想です。 でも、そうなら貫井氏の作風を評価するのは、矛盾ではないか? なんてことが今、頭に浮かびました。 でも、矛盾でもイイです。 やはり、どっちも好きだから。 「水の殺人者」、つづき。 今日は、前回の「(ミステリを読んでいる)“実力”の違いによって、評価が分かれるのではないか」について。 (以前、「容疑者Xの献身」でも似たようなことを書いた気もしますが、内容は少し違います。) 中級の私には、かなり面白かったです。 特に道中は、先が読めずに途切れることなく、最後まで一気に読めました。 ですが……。 上級の方にはどうなんだろうか? もしかしたら、少しは、或いはある程度は、見当がついてしまうのでは? そして、真相について辛めのジャッジを下す(なぜ辛めかは、ネタバレになりそうなので、割愛)のではないか? と感じたのです。 中級と上級で、なぜ差が出るのか? それは読書量に関係がある、とここまでしか書けません。 ごめんさない。 これ以上は、未読の方の興をそぐ、ということでお察し下さい。 上記の感想があったので、例えばメルカトルさんへのご報告として、「本作は、『うーん、どうなんだろう?』。」になりました。 ストーリーの概要などについては、また明日に。 |
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【2308】 |
メルカトル (2010年04月19日 23時02分) |
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これは 【2303】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >なんてことが今、頭に浮かびました。 でも、矛盾でもイイです。 やはり、どっちも好きだから。 矛盾ではないと思いますよ。 作家にはそれぞれの特徴や作風がありますからね。 たとえその方向性が違ったとしても、好き嫌いは理屈ではないでしょうし。 必ずしも同じような作風の作家ばかりがお気に入りになるとも言い切れない気がします。 それは色々な世界観を見てみたいという、知的好奇心の表れだと思います。 >上級の方にはどうなんだろうか? もしかしたら、少しは、或いはある程度は、見当がついてしまうのでは? 確かに真相を途中で看破されてしまうのは、推理作家にとってある意味屈辱なのかもしれません。 ですが、途中で真相が分かってしまったとしても、作者の意図や苦労を読者として分かち合えるのではないかと思います。 ですから >そして、真相について辛めのジャッジを下す(なぜ辛めかは、ネタバレになりそうなので、割愛)のではないか? とは必ずしもならないと思います。 私も決して上級者ではありませんが、最後まで上手く作者に騙されるのも、途中で真相を看過出来るのもミステリを読む上での醍醐味だと思います。 どちらの場合も違った意味でカタルシスを味わえるという点において、やはりミステリは他のジャンルと異なる異形の世界であり、異端的な存在といえるかもしれませんね。 ではまた ^^ |
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