返信元の記事 | |||
【2308】 | RE:水の殺人者 メルカトル (2010年04月19日 23時02分) |
||
ドウコク!さん、こんばんは。 >なんてことが今、頭に浮かびました。 でも、矛盾でもイイです。 やはり、どっちも好きだから。 矛盾ではないと思いますよ。 作家にはそれぞれの特徴や作風がありますからね。 たとえその方向性が違ったとしても、好き嫌いは理屈ではないでしょうし。 必ずしも同じような作風の作家ばかりがお気に入りになるとも言い切れない気がします。 それは色々な世界観を見てみたいという、知的好奇心の表れだと思います。 >上級の方にはどうなんだろうか? もしかしたら、少しは、或いはある程度は、見当がついてしまうのでは? 確かに真相を途中で看破されてしまうのは、推理作家にとってある意味屈辱なのかもしれません。 ですが、途中で真相が分かってしまったとしても、作者の意図や苦労を読者として分かち合えるのではないかと思います。 ですから >そして、真相について辛めのジャッジを下す(なぜ辛めかは、ネタバレになりそうなので、割愛)のではないか? とは必ずしもならないと思います。 私も決して上級者ではありませんが、最後まで上手く作者に騙されるのも、途中で真相を看過出来るのもミステリを読む上での醍醐味だと思います。 どちらの場合も違った意味でカタルシスを味わえるという点において、やはりミステリは他のジャンルと異なる異形の世界であり、異端的な存在といえるかもしれませんね。 ではまた ^^ |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【2312】 |
ドウコク! (2010年04月20日 22時25分) |
||
これは 【2308】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >必ずしも同じような作風の作家ばかりがお気に入りになるとも言い切れない気がします。 あれから考えてみたのですが、これは個人の好みを超越して、両者が上手い、というのもあるかも知れませんね。 例えば、仮に私が本質的に明るいラストが好きなのに、そんな私でも評価できるほど、貫井氏が上手い。 あるいは逆の場合だとしても、それは横溝氏が上手い、など。 >最後まで上手く作者に騙されるのも、途中で真相を看過出来るのもミステリを読む上での醍醐味だと思います。 こちらの視点は、全く抜けておりました。 看過する楽しみ、というものも確かにありますね。 ほとんどの場合、私は見事に騙されて、それが気持ち良かったものですから。 「水の殺人者」、つづき。 概要は、記述するのが難しいので(下手に核心に触れそうだから)、文庫の裏にある紹介文を、少し変えて。 “次はお前だ” 恐怖の「殺人リスト」にまた一人の名が記された。 会社のコピー室に置き忘れられた一通の書類から始まった連続殺人事件。 次々にリストに加えられる名前、しかもその通りに殺人が起こる。 密かにせせら笑っている真犯人とは? と、こんな感じです。 この真相を知りたくて、一気に読みました。 叙述トリックを読み慣れている方はどうなのだろう? というのは、先日、記した通りです。 とりあえず、次も折原作品を読もうと思っています。 第一候補は、メルカトルさんご紹介の、「沈黙の教室」です。 |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
© P-WORLD