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【2298】 | RE:水の殺人者 メルカトル (2010年04月18日 23時05分) |
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ドウコク!さん、こんばんは。 >私はこの作品、「実験的なだけの作品」という印象で、あまり高くは評価していません。 ドウコク!さんも読んでおられたのですね。 私は素直に、結局真相はなんだったの?って感じで、どうにも煮え切らない印象を受けました。 スッキリしない結末は相変わらずですが、これはいかがなものか、といった点で私も高得点はあげられないなと。 >好きか嫌いかなら、この作風は好きですよ。 「慟哭」の底知れぬ絶望感、本当に印象的です。 同感ですね。 あの独特の読後感は好き嫌いが分かれるところでしょうが、私も嫌いではありません。 ミステリですから、ハッピーエンドばかりは期待できない世界です、だから貫井氏のような作風は逆にミステリの形態としては適しているのではないかと思いますね。 >つまり、私は中級、メルカトルさんは上級、という意味です。 そんな事はないですよ。 ただ私のほうが少しだけ多くミステリを読んでいるというだけのことです。 私はドウコク!さんの書評を読ませていただいて、いつも感心しています。 各作品の核心を突いていると思いますし、私などよりも余程深読みされているのではないかと。 ミステリ読みの鑑ですよ。 >で、本作は、その“実力”の違いによって、評価が分かれるのではないか、というのが、今の正直な感想なのです。 なるほど、それは興味深い視点ですね。 明日の書評が楽しみです。 ではまた ^^ |
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【2303】 |
ドウコク! (2010年04月19日 22時10分) |
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これは 【2298】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >だから貫井氏のような作風は逆にミステリの形態としては適しているのではないかと思いますね。 いやあ、全く私も同感ですよ、って書こうとして、ふと思い出しました。 以前、「ラストを救いのある方向に持っていく、横溝正史氏の優しさが好き。」のような内容を、書きました。 こちらを訂正する気はありません。 正直な感想です。 でも、そうなら貫井氏の作風を評価するのは、矛盾ではないか? なんてことが今、頭に浮かびました。 でも、矛盾でもイイです。 やはり、どっちも好きだから。 「水の殺人者」、つづき。 今日は、前回の「(ミステリを読んでいる)“実力”の違いによって、評価が分かれるのではないか」について。 (以前、「容疑者Xの献身」でも似たようなことを書いた気もしますが、内容は少し違います。) 中級の私には、かなり面白かったです。 特に道中は、先が読めずに途切れることなく、最後まで一気に読めました。 ですが……。 上級の方にはどうなんだろうか? もしかしたら、少しは、或いはある程度は、見当がついてしまうのでは? そして、真相について辛めのジャッジを下す(なぜ辛めかは、ネタバレになりそうなので、割愛)のではないか? と感じたのです。 中級と上級で、なぜ差が出るのか? それは読書量に関係がある、とここまでしか書けません。 ごめんさない。 これ以上は、未読の方の興をそぐ、ということでお察し下さい。 上記の感想があったので、例えばメルカトルさんへのご報告として、「本作は、『うーん、どうなんだろう?』。」になりました。 ストーリーの概要などについては、また明日に。 |
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