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【668】 | カーの魅力 ドウコク! (2009年08月12日 22時26分) |
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メルカトルさん こんばんは。 今までのやり取りからわかるように、私はいわゆる「本格物」が好きです。 ミステリの中でも、結構、偏っています。 これに、「二十年前の未解決事件、 村に伝わる奇怪な伝承、 幸薄そうな美人未亡人、 手毬唄や俳句に従って起きる連続殺人事件、 白いゴムマスクの男」 などが加われば、文句ナシです! そういった意味で、毒殺魔・自動人形・ギロチン・吸血鬼・ペスト・魔女etc、 オカルティックな要素満載のカーは、私にとって非常に魅力的です。 でも、それを除いても、トリックだけでも、十分に凄いと思います。 これだけでも、十分評価に値すると思いますが。 「三つの棺」や「夜歩く」や「帽子収集狂事件」は、私の海外編のベスト5に入れようかどうか、迷ったほどです。 (ただ、「夜歩く」や「帽子収集狂事件」は、かなり忘れていますが) そんなに好きだから、もっと読みたいとは思うのですが、やはり海外モノは、別にカーに限らず、ちょっとキツイですね。 字は小さいし、人名もイメージしにくく、覚えにくい。 また、本筋とはあまり関係のなさそうなエピソード(実は重要だったりしますが)なんかも、外国だけに分かりにくいです。 その点、日本の、いわゆる「新本格派」と呼ばれる人たちや、現代のミステリ作家の方が、洗練されている気がしますし、 とっつきやすいです。 まぁ、とにかく、作家なら、私は、横溝正史・カー・綾辻行人 の3人をよく読みました。 次点は、麻耶雄嵩・貫井徳郎かな。 |
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【670】 |
メルカトル (2009年08月12日 23時29分) |
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これは 【668】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >そういった意味で、毒殺魔・自動人形・ギロチン・吸血鬼・ペスト・魔女etc、 >オカルティックな要素満載のカーは、私にとって非常に魅力的です。 私もかつてはそういった、いかにもといった雰囲気が漂ってくるカーの作風に惹かれてよく読みましたね。 もっと読んでおけばよかった、とも思っています。 >でも、それを除いても、トリックだけでも、十分に凄いと思います。 >これだけでも、十分評価に値すると思いますが。 確かにこれだけのトリックを考案した作家という点では当代随一かもしれませんね。 横溝がリスペクトしていたのも頷ける気がします。 >「三つの棺」や「夜歩く」や「帽子収集狂事件」は、私の海外編のベスト5に入れようかどうか、迷ったほどです。 >(ただ、「夜歩く」や「帽子収集狂事件」は、かなり忘れていますが) 『夜歩く』と『三つの棺』は私も非常に満足度の高い作品だと思います。 『夜歩く』の意表をついた時間差密室トリックや、『三つの棺』でのあまりにも有名なフェル博士の密室講義はミステリマニアなら必読ではないでしょうか。 >字は小さいし、人名もイメージしにくく、覚えにくい。 >また、本筋とはあまり関係のなさそうなエピソード(実は重要だったりしますが)なんかも、外国だけに分かりにくいです。 確かにね、そういった点は翻訳物にとっての宿命みたいなものですね。 しかも、訳者の力量によって作品の雰囲気とかがある程度変化してしまうのもマイナス点ではないかと思うんですよ。 余程こなれた和訳をしてくれないと、非常に読み難いので、私が少しずつ海外物から離れていったのもその辺りに原因があるのかもしれません。 しかしいよいよ読みたい作品が欠乏してきたら、また海外にも目を向ける時が来るかもしれません。 最近、所謂「新本格」と称される作家に元気がありません、みなさんそれぞれ頑張っているとは思いますが、少々遅筆過ぎやしませんかね。 もっと読みたいのにね。 ではまた ^^ |
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