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【541】 | 『アリス・ミラー城』 ドウコク! (2009年07月30日 22時14分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 いよいよ、『アリス・ミラー城』です。 これに対する、私の疑問は、ただ一点。 「で、誰が犯人なのでしょう?」です。 『クロック城』の解説に、「 『アリス・ミラー城』あたりから評判を聞きつけて読んだ方もおられるだろうが、これ(『クロック城』)は作者ブレイク前の修作ではない。」と、 『クロック城』を誉めながらも、暗に『アリス・ミラー城』を評価する記述がありました。 しかし、私には分かりません。押さえるべきところは押さえた前者に対し、後者は、犯人すらも読者に強要したのかと。 東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」は、解説を読まないと分からないですが、伏線は張ってあったと理解できました。 でも、これは……。 それとも、私が見逃しているだけなのでしょうか? 私も読解力に自信のある方ではないし、ざっと読むところもありますので。 もちろん、「犯人教えるなんて、できるかー!」っていうのは、重々承知しております。私も今までは、できる限り配慮しました。 それでも、ヒントだけでも教えて頂きたいのです。 ネタバレせずに、肝心なことを教える……。これが前回私の言っていた「最大の危機」です。 やっぱりダメ? 以上、よろしくお願いします。 |
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【545】 |
メルカトル (2009年07月30日 23時26分) |
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これは 【541】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 これは! メルカトル最大の危機ってわけですね。 さて・・・ >しかし、私には分かりません。押さえるべきところは押さえた前者に対し、後者は、犯人すらも読者に強要したのかと。 いいえ、決して強要してはいませんよ。 まず最初に提示されるチェス盤をよーくご覧下さい。 盤上に置かれている駒はいくつありますか? これは、探偵が○○人いることを暗喩しているのだと思います。 つまり、様々な場面で伏線を張りながら、探偵の人数を誤認させているのですが、これから弄されるテクニックは読者に対して決してアンフェアではないという宣言のようなものだと考えられます。 要するに、一見○○人登場するように思える探偵は実は○○人おり、それを読者に錯誤させることによって、真犯人を上手く隠している、という事です。 それとよく注意して読まないと分かりませんが、普段『』付きで表記されているある人物が、実物の人物の場合には『』なしで表記されています。 そして、最大のヒントは作品の中盤(ノベルズの136頁)ですでに犯人の名前をある人物がはっきり叫んでいます。 「俺様が見たのは○○○だ!」と。 最後の締めくくりとして、著者はちゃんと犯人の名前を明記しています。 それは、本作の最終頁です。 もう一度注意深く読み返してみれば、お解かりになると思いますよ。 これ以上はネタバレになる可能性が高いですので、割愛させていただきます。 もしドウコク!さんのリクエストがあれば、もう少しご説明いたしますが。 ではまた ^^ |
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