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【3226】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません メルカトル (2010年09月29日 23時11分) |
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ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >日本の本格ミステリで、現実世界から飛躍した状況を持ち込んで、本格物を確立したのは山口雅也氏の「生ける屍の死」じゃないかなと思います。 うーむ、そうですか。 『生ける屍の死』を読んでおられるとは、これまた予想だにしませんでした。 確か本作ほど特異な設定でありながら、それを不自然と感じさせないほど、推理が破綻していない小説は他に類を見ないでしょう。 これも一つの本格ミステリの形であるとの意気込みで、新たな試みを大胆に取り込んだこの作品は、異端でありながらもミステリの王道を行くものではないかと、個人的には思っています。 私は評価しますが、賛否両論呼ぶ作品ではありますね。 ただ、死に対する哲学や、宗教に関する薀蓄は本当に必要なのかなとは思いますが。 >この石持浅海氏は、私の予想ですが、彼の思想を受け継いだのではと思います。 なるほど、作風の違いはあるものの、舞台設定は共通する部分があるわけですね。 >今の段階ではまだなんとも言えませんが、それほど悪い出来ではないと思われます。 それは何よりです。 なかなか評価の難しい作家だと思いますが、良作であることを願っています。 さて『赤々煉恋』ですが。 第三話『アタシの、いちばん、ほしいもの』 主人公のアタシは今時の女子高生。 お母さんは今日も、アタシを無視して、朝食を黙って置いて行く。 そしてアタシは、今時流行らないルーズソックスを履いたまま、まあいいか、などと思いながら今日も電車で学校に行く。 といった女子高生の一人称で、普段着の女の子の本音が語られていく、のかと思いきや・・・。 といった内容ですが、途中でそれまでの違和感の理由が分かります。 勘のいい読者はすぐに気付くのでしょうが、私はそこに至るまで分かりませんでした。 ではまた ^^ |
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【3228】 |
ゴールデンゼウス (2010年09月29日 23時54分) |
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これは 【3226】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >確か本作ほど特異な設定でありながら、それを不自然と感じさせないほど、推理が破綻していない小説は他に類を見ないでしょう。 > >これも一つの本格ミステリの形であるとの意気込みで、新たな試みを大胆に取り込んだこの作品は、異端でありながらもミステリの王道を行くものではないかと、個人的には思っています。 メルカトルさんも読んでいたのですね^^ やはりミステリも長い歴史の中で、あらゆる状況が出尽くした感があるので、現状打破の意味では一石を投じたのではないかと思っています。 >私は評価しますが、賛否両論呼ぶ作品ではありますね。 >ただ、死に対する哲学や、宗教に関する薀蓄は本当に必要なのかなとは思いますが。 これも解釈の仕方次第ですが、今までの常識的なミステリの枠組みというものから、まったく違った枠組みを提示したわけですから、最後に恣意的で穴のあるルールではないことを示すための説明だったのではないかと思っています。 >なるほど、作風の違いはあるものの、舞台設定は共通する部分があるわけですね。 私はあると思っています。 >それは何よりです。 >なかなか評価の難しい作家だと思いますが、良作であることを願っています。 これもそうなのですが、「魔王」というタイトルから想像したのは、半村良の「魔王街」「魔女街」でした。 作家はそれぞれかなりの本を読んでいるので、必ず誰かの影響を受けていると思います。 >といった女子高生の一人称で、普段着の女の子の本音が語られていく、のかと思いきや・・・。 >といった内容ですが、途中でそれまでの違和感の理由が分かります。 >勘のいい読者はすぐに気付くのでしょうが、私はそこに至るまで分かりませんでした。 私は実は男の子だったのでしょうか? Z |
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