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【1382】 | RE:麻雀放浪記 メルカトル (2010年01月08日 23時55分) |
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ドウコク!さん、こんばんは。 『こころ』 >でも、日本の場合は、江戸から明治もそうですが、明治・大正と今もメチャクチャに変わっているため、 >(「こころ」に限らず、100年くらい前の作品は、)同じ日本人なのに、現代の我々には分かりにくい部分も出るのだと思います。 時代背景も勿論そうですが、当時の人々の思考の傾向などは現代に生きる我々には窺い知れないものがあるでしょうし、現在では考えられない独自の考え方や矜持を持っていたと察せられます。 『麻雀放浪記』 >全体の感想としては、第1部が最も好きです。 >理由は、単純に第1部の坊や哲が一番強いから、です。 青春編と銘打たれているだけあって、坊や哲を通して描かれる青春群像は、まさに百花繚乱の様相を呈していますね。 戦後の雰囲気も私のような未熟な読者にも比較的分かり易く描かれていて、好感が持てます。 それにドウコク!さんがおっしゃるように、坊や哲が次第に頭角を現して、最強のライバルのドサ健や出目徳と互角に渡り合っていく姿は、読んでいて非常に爽快感を覚えます。 そしてなんと言っても坊や哲が若いため、比較的感情移入しやすいのも本作が一般読者受けする美点だと思いますね。 各キャラも立っているので、エンターテインメント小説としても読みやすく、魅力ある読み物としての存在感を示している気がします。 >やはり、最後は敵に叩き出されてしまう形になってしまったので、(青天井のスー槓子アガリは爽快でしたが) >テンションが上がりませんでした。 確かにおっしゃる通り、やや尻切れトンボの感は否めませんが、個人的にはこの『番外編』が一番気に入っています。 ただ、坊や哲が定職に就いていて、活躍の場があまり与えられなかった事については残念ではありますが。 なぜか本作では、私は脇役の「森サブ」に感情移入してしまいました。 とりたてて魅力的な人物ではないでしょうが、バイニンではない者の意地を見せてくれたような、そんなところに惹かれたのかもしれません。 自分でも良く分かりませんが。 >それにしても、失礼とは思いますが、メルカトルさんが本書を読んでいる、いやその前に麻雀をなさる、とは意外でした。 正直、麻雀を覚えたのは大学に入ってからですが、友人から、麻雀をする気があるなら絶対読んでおくべきだと薦められたのが本書でした。 自分で言うのも何ですが、これでも強いほうだと自負してるんですよ、麻雀。 ちなみに学生時代、初参戦だった第4回○○寮麻雀大会において(32人が参加)1回戦、2回戦、準決勝、決勝と駒を進め、決勝戦で見事にラスを喰らい総合4位でした。 翌年万全を期して雪辱を晴らすべく、第5回にも参戦しましたが、残念ながら何千点かの差で惜しくも総合5位に終わり、決勝戦に進出できませんでした。 でも最近は全く実戦から遠ざかっておりまして、家庭麻雀すら縁遠いものになってしまいました。 ではまた ^^ |
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【1385】 |
ドウコク! (2010年01月09日 22時45分) |
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これは 【1382】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 むむ、ころころさんは「暖かい」とおっしゃってますけど、今はかなり冷え込んできました。 手がかじかんでいます。 さて、「麻雀放浪記」。 >坊や哲が次第に頭角を現して、最強のライバルのドサ健や出目徳と互角に渡り合っていく 第1部は、ストーリーが分かりやすいのが、一番イイと思います。 第2部・第4部もある程度、ストーリーを覚えていますが、第3部に至っては、最初にクスリ中毒、最後にチンチロリンをするところ ぐらいしか覚えていません。 更に、イカサマ、裏社会の事情、なども第1部が一番、印象的だったと思います。 【イカサマ】 ツバメ返し……練習しましたよ。(笑) 家族がいないときに自分の部屋で必死に。 映画版の真田広之程度には上達したと思います。 注:ころころさんへ 「ツバメ返し」とは、配牌と予め積み込んでおいて揃っている牌とを、一気に取り替える技です。 天和が完成します。 ゴホン、もちろん、実戦で使うつもりはなかったですよ。(アレは、どんなに練習しても、実戦で使う度胸は絶対に起きないはず。) 友達に披露して、自慢するつもりでした。(結局、その機会はありませんでしたが。) 「元禄積み」も一応、試してはみました。 でも、これはさすがに無理でした。 難易度は「ツバメ返し」を凌ぎますね。 「ツバメ返し」は練習次第で何とかなりそうですが、「元禄積み」は、視力・判断力・器用な手の動きと、才能がモノを言いそうです。 注:ころころさんへ 「元禄積み」とは、自分の山の自分のツモのところに好牌を積み込む技です。 そこでは良い牌ばかり積もれます。 「ガン牌」は、今ではもう竹牌ではなくプラスティック牌を使うので、小説の中の話だとして楽しみました。 清水が中身を見てもいないのに、「右から3枚目を切ったら放銃するよ。 左から5枚目を切りな。」というエピソードは凄かったです。 しかも、そのオチが目が良いはずなのに交通事故で死んでしまうなんて。 作者は上手いですね。 注:ころころさんへ 「ガン牌」とは、竹牌の場合、その模様を覚え何の牌か判断することです。 プラスティック牌では均一のため無理。 【裏社会の事情】 ドサ健が坊や哲を利用するだけしておいて、さっさと見捨てる話。 強烈でした。 そこでボコボコにされた坊や哲を救って、バイニンの初歩を教えてくれたママのセリフも、また強烈です。 「この世界には、敵と味方と、親分・子分(おヒキ)の3種類しかない。」 注:ころころさんへ 「バイニン」とは、「商売人」の略、つまり麻雀で生計を立てている玄人を意味します。 また、「女衒」なんて商売があるのも初めて知りました。 注:ころころさんへ 「女衒」は、解説不要ですよね? いずれにしても、アブノーマルの世界、危険な香りがして、若い時分に読めば、強烈に魅力を感じますよね。 多分、今、初めて読んだのなら、当時ほどの衝撃は感じないと思います。 |
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【1383】 |
ドウコク! (2010年01月09日 00時19分) |
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これは 【1382】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、再びです。 >自分で言うのも何ですが、これでも強いほうだと自負してるんですよ、麻雀。 おぉ、大会の成績、お見事です。 これからは「桜井章一」と呼ばせて頂くかも知れません。(ちなみに私はヘボヘボです。) しかし、ミステリの話題も楽しいですが、これもまた違った趣で楽しいです。 しばらく「麻雀放浪記」。 では、おやすみなさい。 |
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