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【3109】 |
メルカトル (2010年09月04日 23時21分) |
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これは 【3106】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >でもかなりフォローされているから、途中でイヤになることはあるかもしれませんが、最後まで読みきれると思いますよ。 そうですか、そこまで読み難いというわけではなさそうですね。 専門知識がないと全く話にならない、では、さすがに読者も納得しないでしょうからね。 その辺りは山田氏も配慮されているようで、プロの作家としては当然かもしれませんけどね。 >当然そうでしょうね。 学校で習った知識が実際の現場でどれくらい役立つかの問題ですが、現場ではあらゆる事が複合して起きますから、経験のない人には非常に厳しい環境ですからね。 そうなんですよね。 結局、経験においてその差は歴然としていて、まともに心理学を学んでいなくて、フロイトくらいしかまともに語れない煌子ですが、実践を積んでいるだけあって、「僕」はとても太刀打ちできません。 まあ、名探偵とは得てしてそういったものかもしれませんけど。 特に本書ではその傾向が強く、推理の道筋は一応理論立ててはいますが、いわゆる神の視点からの作者の身代わりとしての役割を果たしている、という見方が出来ます。 『なみだ研究所へようこそ!』本日読み終わりました。 ざぶとん恐怖症、時計恐怖症、ニンフォマニアなど様々なテーマを扱っていて、それでいて軽くユーモアを交えながら、「僕」の視点から波田煌子の天然ボケぶりと活躍を描く、まずまず楽しめる一冊でした。 それとこれまで書きませんでしたが、研究所に勤める「僕」の憧れの人、会計士の小野寺久美子さんの存在も見逃せません。 この二人の関係がどうなっていくのかも、興味深い点でもあります。 この主な登場人物の三人のキャラが立っていて、その意味でも楽しめます。 最終話では、意外にも切なくなるような余韻を残しての幕切れとなります。 これには嬉しい誤算と言いますか、予想だにしなかった印象深い締めくくりで、大袈裟に言うと胸を締め付けられるようなラストが切ない作品でした。 ではまた ^^ |
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【3108】 |
ドウコク! (2010年09月04日 22時27分) |
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これは 【3103】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >いつでも食べられると思うと、意外とそんなものかも知れませんね。 まさにその通りなんですよ。 屋台でみつけると、「オッ」って思う時があるのですが、「まあ、また今度。」となってしまいます。 それに、前に申し上げた通り、おやつ感覚なので、昼食にしろ晩飯にしろ、少し買いにくい。 その点、お好み焼きや焼きそばは、昼夜どっちでも行けるので、どちらかで2〜3週間に一度は食べます。 >特にそばアレルギーが有名なようですが これは知りませんでした。 そんなに恐いとは。 確か、ソバ単体でなくても、「ソバ粉として色んなモノに含まれるから、気をつけよう」みたいな記事は、つい読み流していました。 太宰治「畜犬談」、つづき。 いや、ホントは前回に、「アリア系銀河鉄道」について聞くのを忘れたので、無理やり。(笑) ところで、お読みになったでしょうか。 >流石にそのあたりに事情にはお詳しいようで、それだけでも私にとっては尊敬に値しますよ。 何の、ただ私は太宰作品を何作か読んでいるので、その解説で知っているだけです。 しかも、他に背景を知っている作家は、ホンの一握り。 その点、色々な作家の背景を知っているメルカトルさんの方が、凄いと思いますよ。(仮に、ミステリ中心であったとしても。) >もっとリアルな主人公の感情の変化などの描写のほうに重点を置いたのでしょうね。 これは、良く言えば、そういう表現になりますね。 しかし、悪く言えば、太宰という作家は、自分以外の存在の描写には、あまり興味が無いようだ、とも言えます。 あくまでもメインは自分中心で、他者はその比較対象においてのみ、語られるような印象があります。 そこがこの作家の、強烈な魅力であると同時に、一方では嫌悪の対象にもなると、思いますね。 |
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【3107】 |
ドウコク! (2010年09月04日 00時42分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、遅刻しました。 明日にまた。 本日はこれにて。 |
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【3106】 |
ゴールデンゼウス (2010年09月04日 00時29分) |
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これは 【3105】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >様々な知識にそれなりの自信を持っていないと、楽しめないでしょうね。 >途中で挫折してしまう可能性も高そうですし。 でもかなりフォローされているから、途中でイヤになることはあるかもしれませんが、最後まで読みきれると思いますよ。 >ただ、なぜかは明かされませんが、おそらくは煌子のほうが洞察力や推理力に優れているため、患者の心の悩みを解決する能力に関しては、「僕」の知識を凌駕しているものと思われます。 当然そうでしょうね。 学校で習った知識が実際の現場でどれくらい役立つかの問題ですが、現場ではあらゆる事が複合して起きますから、経験のない人には非常に厳しい環境ですからね。 >しかし、いつまでたっても「僕」はとても有能とは思えない、この少女のような探偵の実力を認めようとはしません。 現実でもありがちな話ですね。 >機会があったら読んでみます、と言いたいところですが、書店に在庫がないと思いますので、悩ましいところです。 まったくないとは思えませんが・・・ これは千里眼シリーズとしては、クラシックと新シリーズ合わせて20冊くらい? 出ていると思いますよ。 人気作家なので数冊は在庫があるのでは・・ Z |
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【3105】 |
メルカトル (2010年09月03日 23時35分) |
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これは 【3104】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >単なる苦行ではないです。 内容自体は私には比較的勉強してきた内容ですから、多少は理解しているつもりです。 それは良かったです。 私のような生半可な知識しか持ち合わせない人間にとっては、かなりきつい内容となっているようですね。 様々な知識にそれなりの自信を持っていないと、楽しめないでしょうね。 途中で挫折してしまう可能性も高そうですし。 >処女作の印象が強かっただけに、余計そう感じてしまうんでしょうね。 私はデビュー作は読んでいませんが、やはり『黒い家』の衝撃が忘れられないので、他の作品にもつい期待してしまうのですが、そう甘くはないですね。 >臨床心理士というのは、ある種の名探偵ですから、新米の僕にはすぐに理解するのは難しいでしょうね。 まあ、そうなのですが、探偵役の波田煌子が余りに頼りなさげに「僕」の目には映っているようです。 それは、煌子が国家資格を持っていないのに、セラピストという職についている事と、定期的に行われる勉強会では「僕」が講師を務めるなど、知識的にはワトソン役の「僕」の方がはるかに上回っている為です。 ただ、なぜかは明かされませんが、おそらくは煌子のほうが洞察力や推理力に優れているため、患者の心の悩みを解決する能力に関しては、「僕」の知識を凌駕しているものと思われます。 だから煌子が探偵役なのですが。 しかし、いつまでたっても「僕」はとても有能とは思えない、この少女のような探偵の実力を認めようとはしません。 この構図は既存のミステリを皮肉ったもののように私には思えます。 >臨床心理士といえば、松岡圭祐氏の千里眼シリーズを全部読んでますが、あれもかなり専門的で面白いですよ。心理学の勉強にもなるし、岬美由紀は門田泰明氏の黒豹シリーズの黒木並に強いスーパーウーマンですからね・・・。 なるほど、それは興味深い作品のようですね。 機会があったら読んでみます、と言いたいところですが、書店に在庫がないと思いますので、悩ましいところです。 ではまた ^^ |
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【3104】 |
ゴールデンゼウス (2010年09月02日 23時55分) |
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これは 【3102】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >しかし、どうなのでしょう、これはこれで貴重な読書体験となったのでしょうか。 >単なる苦行だったとは思えませんが。 単なる苦行ではないです。 内容自体は私には比較的勉強してきた内容ですから、多少は理解しているつもりです。 ただ相当専門的な内容なのは間違いありません。 それが4〜5種類あると普通はキツイとおもいますね。 >なるほど、作者としては読者に対してせめてもの思い遣りを示したのかもしれませんね。 >しかし、私が想像する内容では、それが読者に伝わるかどうか、難しいような気もします。 そうかもしれませんね。(苦笑 >いわゆるバイオ・ホラーが好きな人にとっては、堪えられない内容だとは思いますが、とにかくテンポが悪く、スリルやサスペンスが堪能できないのは残念だったと思います。 >ホラーといっても大して怖くないし、気持ち悪い描写が結構ありましたが、起伏がなく盛り上がりに欠ける感は否めません。 処女作の印象が強かっただけに、余計そう感じてしまうんでしょうね。 >さて本日より、鯨統一郎氏の『なみだ研究所へようこそ!』を開始しました。 >といった内容の連作短編集で、患者の奇妙な言動から心理を追求していく、一種の日常の謎を扱った風変わりな作品です。 臨床心理士というのは、ある種の名探偵ですから、新米の僕にはすぐに理解するのは難しいでしょうね。 名探偵は依頼人との短い会話の中から、その依頼人の一番関心のある話題をピックアップしてゆくわけですから、依頼人にしてみれば魔法使いのように感じるし、それが理解できない僕は、まるでホームズの側にいるワトスンのようですね。 臨床心理士といえば、松岡圭祐氏の千里眼シリーズを全部読んでますが、あれもかなり専門的で面白いですよ。心理学の勉強にもなるし、岬美由紀は門田泰明氏の黒豹シリーズの黒木並に強いスーパーウーマンですからね・・・。 Z |
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【3103】 |
メルカトル (2010年09月02日 23時35分) |
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これは 【3101】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >そう言えば、ここ10年以上、たこ焼きを食べていません。 どこででも売っているので、ついつい。 ええっ、そうなのですか。 大阪に住んでいながら十年以上もたこ焼きを食べていないとは。 いつでも食べられると思うと、意外とそんなものかも知れませんね。 そういえば私も最近食べていませんでした、結構おいしい店があるので、寄ってみようかな。 >一度、「カニ・アレルギー」の人が知らずに口にして、一瞬でじんましんのような発疹を起こすのを、間近で見たことがあります。 怖いですね。 本当に知らずに食べると、最悪の結果を招くこともあるそうで。 特にそばアレルギーが有名なようですが、以前サガミでそばを頼んだ時、そばアレルギーではありませんね、と念を押され、「なにそれ?」と思ったことがあります。 それまでそんな怖いアレルギーとは知りませんでしたので。 >作者が、仕事と私生活の行き詰まりから自殺を試みて失敗し、再起を決意した後に書かれたものであることを知らないと、 >最後の数行の意味が分かりにくい、と思います。 そうですか、ドウコク!さんは勿論ご存知だったのですよね、その経緯は。 流石にそのあたりに事情にはお詳しいようで、それだけでも私にとっては尊敬に値しますよ。 当然私はそんな背景は知りませんでした。 >だから、「犬と心が通じて」というよりも、「犬に対する、自分の考え方の変化」で、ほぼ全てが語られます。 そうなのですか、それは少し残念ですね。 しかし作者としては、安易な交流を描くよりも、もっとリアルな主人公の感情の変化などの描写のほうに重点を置いたのでしょうね。 まあ、私の勝手な想像でしかありませんが。 でもそれこそが、太宰らしさなのかも知れないですね。 ではまた ^^ |
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【3102】 |
メルカトル (2010年09月02日 23時27分) |
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これは 【3100】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >この際、読み直しはパスということで・・・ そうですね、これまでの書き込みでどれほど苦戦されたか分かっていますので、それも無理からぬ事と思います。 しかし、どうなのでしょう、これはこれで貴重な読書体験となったのでしょうか。 単なる苦行だったとは思えませんが。 >わざわざ難解にするともりはないんだけれど、それを入れなければもっとわからなかなってしまうのを防ぎたかった・・のかもしれません。 なるほど、作者としては読者に対してせめてもの思い遣りを示したのかもしれませんね。 しかし、私が想像する内容では、それが読者に伝わるかどうか、難しいような気もします。 >最近はこういった傾向が多いように感じますね。 いわゆるバイオ・ホラーが好きな人にとっては、堪えられない内容だとは思いますが、とにかくテンポが悪く、スリルやサスペンスが堪能できないのは残念だったと思います。 ホラーといっても大して怖くないし、気持ち悪い描写が結構ありましたが、起伏がなく盛り上がりに欠ける感は否めません。 さて本日より、鯨統一郎氏の『なみだ研究所へようこそ!』を開始しました。 舞台は新米臨床心理士の僕、松本清が働く「なみだ研究所」。 ここで僕は、十代にしか見えないセラピスト波田煌子に悩まされていた。 貧相な知識にとぼけた会話、まるで天然ボケとしか思えない彼女が、なぜか患者の悩みをズバリと言い当て、その病を治してしまうのだ。 といった内容の連作短編集で、患者の奇妙な言動から心理を追求していく、一種の日常の謎を扱った風変わりな作品です。 ちょっとこじつけっぽい推理も目立ちますが、少しだけ心理学の勉強になります。 ではまた ^^ |
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【3101】 |
ドウコク! (2010年09月02日 22時31分) |
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これは 【3099】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >具はたこ以外にキャベツと生姜だけ、ちょっと甘めのソースに青海苔と鰹節、とシンプルなもので十分なので。 そう言えば、ここ10年以上、たこ焼きを食べていません。 どこででも売っているので、ついつい。 近いうちに食べます。 >子供の頃は良かったですね、そう思いませんか。 むふふ、それは言いっこナシですよ。 まったく、その通りですけどね。 >アレルギーも増えているのでしょうかね、 これは凄いみたいですね。 卵にソバにカニに、その他、色んなものに反応して食べられない人が増えてきたようで。 一度、「カニ・アレルギー」の人が知らずに口にして、一瞬でじんましんのような発疹を起こすのを、間近で見たことがあります。 幸い少量だったのですぐ収まりましたが、量が多いと呼吸困難にまでなってしまうそうです。 アレルギー、恐るべし。 太宰治「畜犬談」、つづき。 さて、【3095】の、 >短編でそれだけの様々な感情を味わわせてくれる これは私の書いたうち、「しみじみとした余韻」を感じるには、条件付き、となります。(皆が感じられるわけではない。) その条件とは、この作品が書かれた時期の、背景を知っているかどうか、ですね。 作者が、仕事と私生活の行き詰まりから自殺を試みて失敗し、再起を決意した後に書かれたものであることを知らないと、 最後の数行の意味が分かりにくい、と思います。 >犬や猫と人間の交流を描いた作品は、実は私好みでもあります。 これは「交流」と言っていいのかどうか……。 作者は、この作品も含め、ほとんどが自分中心の内容です。 だから、「犬と心が通じて」というよりも、「犬に対する、自分の考え方の変化」で、ほぼ全てが語られます。 「交流」を期待すると、裏切られると思いますよ。 |
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【3100】 |
ゴールデンゼウス (2010年09月01日 23時53分) |
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これは 【3098】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >そうですか、取り敢えず最後まで読んでみて、理解不能な点は読み直しが必要となってくるようですね。 この際、読み直しはパスということで・・・ >やはり作者は自分の書きたいことを書いたが為に、一般の読者にとってはそれが弊害となっている可能性が高いですね。 書きたいことを書いたというより、書いた内容を理解してもらうためには、各分野の専門知識を書かざるをえなかった・・といった方が正解かもしれません。 わざわざ難解にするともりはないんだけれど、それを入れなければもっとわからなかなってしまうのを防ぎたかった・・のかもしれません。 >しかし最後の二章に至ってやっとエンジン全開になった感じで、サスペンス・ホラーの面目を躍如する形になっています。 こちらも最後にエンジンがかかってきたのですね。 最近はこういった傾向が多いように感じますね。 Z |
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