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【7211】 | RE:彼女は存在しない メルカトル (2013年06月04日 23時34分) |
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ドウコクさん、こんばんは。 >謹んで、他ならぬメルカトルさんにお返しします。 私のようなボンクラにそのような名誉な冠詞は似合いません。 確かに私のHNはメルカトルですが、「メルカトル鮎」ではありませんので。 私には残念ながら、一般の人以上の推理力や洞察力は備わっておりません。 >せっかく、いま上向き加減なのに。 アベノミクス効果ですか。 確かに、先日急降下したとは言え、株価も順調に上昇していましたしね。 ただ、いまだデフレスパイラルは解消されず、本格的な景気回復とまでは言えないかもしれません。 >イヤな臭いはしませんが、その代わり変にミックスされて、頭がクラクラしそうです。 それはちょっと嫌な感じですね。 まあどんな匂いでも5分も有れば慣れると聞いたことがありますが、部屋に入った瞬間はどんなものでしょう。 >人間の暗部だけを強調するのも、読後にどうか、と思います。 それなりにヒットしていますし、既に市民権を獲得している感もありますので、一概に批判もできませんがね。 しかし、個人的にはもう積極的に読もうという気持ちは失せています。 やはり後味の悪さですかね、原因は。 >本作に関していうと、テーマである「多重人格」は、そそられる内容なのですが、「結局、そこに行くんかい!」という感じです。 多重人格物というジャンルは、それだけでもう何でもアリみたいになってしまうのがどうもねえと思うんですよね。 全てのオチを多重人格のせいにしてしまえるので、書き手としては余程捻りを加えなければ、批判の的になりかねないと思います。 >ついつい、「そんな動機で殺すなよ、死ぬ人が可哀そう過ぎるやろ」と思ってしまいます。 動機は大切ですよ。 殺害の信憑性が薄れてしまいますからね、動機が弱いと。 悪くすればご都合主義ととられる場合もありますし。 >客観的に判断して、「発想は良い=なるほど、そう来るのか」とは言える、と思うので。 ふむ、しかし私はドウコクさんより評価に関しては厳しいですからね、本作も実際読んでみたらどうなのでしょうかね。 その点、ドウコクさんは常に読後に、その本の読むべきポイントを探って、美点、批判すべき点をくみ取っておられるので立派だと思います。 私も大いに見習うべき点が多いと感じています。 ではまた ^^ |
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【7214】 |
ドウコク (2013年06月05日 22時50分) |
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これは 【7211】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >ただ、いまだデフレスパイラルは解消されず、本格的な景気回復とまでは言えないかもしれません。 まあ、今は雰囲気だけが上向いた程度でしょう。 効果というには、まだまだ。 でも、タバコと消費税を上げることしかできなかった人達よりは、遥かにマシだと思います。 >まあどんな匂いでも5分も有れば慣れると聞いたことがありますが、部屋に入った瞬間はどんなものでしょう。 はい、異臭の方は、入った瞬間は「うっ」と顔をしかめますが、一本タバコを吸った後はあまり気になりません。 時折り、思い出したように臭うくらい。 ですが、芳香剤の方、炭&キンモクセイは、かなり漂っています。 異臭の方はかき消されていて大丈夫なのですが、この組み合わせは、失敗でした。 さて、浦賀和宏氏「彼女は存在しない」。 >全てのオチを多重人格のせいにしてしまえるので、書き手としては余程捻りを加えなければ、批判の的になりかねないと思います。 本作、これに関しては一工夫があったと思います。 その点では、OK。 >悪くすればご都合主義ととられる場合もありますし。 しかし、ここは×。 読んでいて納得のいかない殺され方をした人物は、作者の都合と批判されても仕方がないでしょう。 ところで、本作、私が(多分)実際よりも批判的な評価になっているのは、 内容よりも、帯に不満がある点が大きいと思います。 そこには、解説者の評 「終盤の凄惨なクライマックスの直後、あらゆる伏線がひとつの地点に収束するとき、物語は悲痛な終幕を迎える。 (中略) 着地は鮮やかに決まっていて感嘆させられた。」 というのが抜粋されているのですが、 (1) 「あらゆる伏線」とあるが、そんなに数は多くない (2) 「着地は」ぼんやりとしか決まっていない だと思いますので、他にそういう作品(例えば、「イニシエーション・ラブ」や「葉桜の頃に君を想うということ」など) を解説者は読んでいないのではないか、ならば解説失格、と憤りを感じたのです。 今まで何度も騙されたので、もはや帯の刺激的な言葉は当てにはしていませんが、これはひどいと思いました。 |
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