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【6342】 | RE:蒼林堂古書店へようこそ、再び ドウコク (2012年08月28日 22時26分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >ただし荒削りでも、意外性や驚きが抜きん出ていれば、それだけでも評価できると思います。 いやはや、全くその通りです。 ミステリという文学の性質上、何よりも優先されるのは「意外性や驚き」だと思いますので。 もちろん、他の部分も良いというのが理想ですが、 そうでなくとも許されるのが、ミステリの特殊性でしょう。 >『イニシエーション・ラブ』の印象が強いため、ミステリ作家としてあまり評価していませんでした、 わはは、私の場合は、そもそも作者をミステリ作家だとは思っていませんでした。 その理由は、やはり「イニシエーション・ラブ」。 読後の感想として、 「本業は他のジャンル(=例えば、恋愛小説)なんだろうけど、今回はたまたまミステリ風の作品となった。」 くらいにしか思っていなかったのです。 >ドウコクさん、見事に騙されていますよ。 >乾くるみ、いかにも女性のペンネームですが、実際は男性作家です。 ぬおお〜、そうだったのですか。 はい、騙されていました。 ずっと女性だとばかり思っていましたよ。 こっちはもう、名前の印象だけで。 「イニシエーション・ラブ」の作風とか、関係ナシです。 ということは、この「蒼林堂〜」の中での、「女性作家だから、記述が〜〜と思うのは、間違っている。」というくだりは、 まさに作者の実体験からだったのですね。 これはビックリ。 |
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【6343】 |
メルカトル (2012年08月28日 23時34分) |
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これは 【6342】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >もちろん、他の部分も良いというのが理想ですが、 >そうでなくとも許されるのが、ミステリの特殊性でしょう。 そうですね、欲を言えばきりがありませんが、例えば読みやすさとか、或いは文章が流麗であるとか、プロットが素晴らしいなど、重要なポイントはあると思います。 あくまでミステリの場合ですが、そうした要素よりも重要視されるのが、トリックであり、どんでん返しであり、意外な真犯人なのだと思いますね。 とにかく驚愕の展開や真相に酔いしれたいものです。 >「本業は他のジャンル(=例えば、恋愛小説)なんだろうけど、今回はたまたまミステリ風の作品となった。」 >くらいにしか思っていなかったのです。 それは乾氏に対していささか失礼かもしれません。 実は私も氏の作品をほとんど読んでいませんので、偉そうな事は言えませんが、これを機に他の作品も読んでみたいと思っています。 取り敢えず『六つの手掛かり』は購入しましたので、他に評価の高そうな『セカンド・ラブ』や『リピート』辺りを候補に挙げています。 しかし、両作ともミステリだと思って読むと裏切られそうなので、ミステリ的要素もある普通の小説だと割り切って読むべきでしょうね。 >はい、騙されていました。 ずっと女性だとばかり思っていましたよ。 私も本作を読むまではずーっと女性だと思っていました。 まず名前の響きから女性っぽいですし、作風も女性作家と言っても全く違和感がありませんからね。 『イニシエーション・ラブ』が書けるのは、やはり女性だからかな、なんていう想いもありましたし。 >ということは、この「蒼林堂〜」の中での、「女性作家だから、記述が〜〜と思うのは、間違っている。」というくだりは、 >まさに作者の実体験からだったのですね。 そうかも知れませんね。 これだけミステリを多く読んでおられる乾氏のことですから、そうした経験をされていてもおかしくないと思います。 しかし、出来れば女性作家であって欲しかったという気持ちは今でも持っています。 なんとなく裏切られたような気がしませんか? 別に人を騙そうとして、このようなペンネームにした訳でもないと思いますが、どうせなら覆面作家のほうが良かった気もしますね。 ではまた ^^ |
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