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【545】 | RE:『アリス・ミラー城』 メルカトル (2009年07月30日 23時26分) |
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ドウコク!さん、こんばんは。 これは! メルカトル最大の危機ってわけですね。 さて・・・ >しかし、私には分かりません。押さえるべきところは押さえた前者に対し、後者は、犯人すらも読者に強要したのかと。 いいえ、決して強要してはいませんよ。 まず最初に提示されるチェス盤をよーくご覧下さい。 盤上に置かれている駒はいくつありますか? これは、探偵が○○人いることを暗喩しているのだと思います。 つまり、様々な場面で伏線を張りながら、探偵の人数を誤認させているのですが、これから弄されるテクニックは読者に対して決してアンフェアではないという宣言のようなものだと考えられます。 要するに、一見○○人登場するように思える探偵は実は○○人おり、それを読者に錯誤させることによって、真犯人を上手く隠している、という事です。 それとよく注意して読まないと分かりませんが、普段『』付きで表記されているある人物が、実物の人物の場合には『』なしで表記されています。 そして、最大のヒントは作品の中盤(ノベルズの136頁)ですでに犯人の名前をある人物がはっきり叫んでいます。 「俺様が見たのは○○○だ!」と。 最後の締めくくりとして、著者はちゃんと犯人の名前を明記しています。 それは、本作の最終頁です。 もう一度注意深く読み返してみれば、お解かりになると思いますよ。 これ以上はネタバレになる可能性が高いですので、割愛させていただきます。 もしドウコク!さんのリクエストがあれば、もう少しご説明いたしますが。 ではまた ^^ |
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【547】 |
ドウコク! (2009年07月30日 23時52分) |
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これは 【545】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、ありがとうございます。 >まず最初に提示されるチェス盤をよーくご覧下さい これは、見過ごしでした。 >それとよく注意して読まないと分かりませんが、普段『』付きで表記されているある人物が、実物の人物の場合には『』なしで表記されています これは、ん? という感じでしたが、スルーでした。 >「俺様が見たのは○○○だ!」と。 >最後の締めくくりとして、著者はちゃんと犯人の名前を明記しています。 >それは、本作の最終頁です 以上を勘案しても、実は、犯人、いや、この作品のカラクリが分からなかったのです。 でも、メルカトルさんのご指摘を頭に入れて、もう一度読み返そう、と思いました。 これならば、本作品の仕掛けが分かると思います。 今はまだ、すぐにピンと来ませんが……。 うぅむ、それにしても、見事な返信。ドウコク!完敗です。 「かくてメルカトルは危機を脱出したのであった。」 「次回 最終章後編 ドウコク!暁に散る」 では、おやすみなさい。 |
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