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【4543】 | RE:作者不詳 メルカトル (2011年06月03日 23時24分) |
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ドウコクさん、こんばんは。 >女性などは、洗濯モノの心配をしないといけないと思います。 そうですよね、でも例えば下着は部屋干しにするとか、女性も色々工夫しているのではないかと思いますけどね。 しかし、日中でも目に付き難い場所に建ってるマンションなんかは狙われやすいのは間違いなさそう。 >私は、単に、歴史的考証にミスがあっても(その時代には無いはずのものを書いてしまった、とか)、訂正の必要が無いから便利 なるほど、よく考えてみればそうした意図があったと考えるのが自然かもしれませんね。 誰が読んでいるか分からない小説の世界ですから、どこからクレームや苦情が出てもおかしくはないですから。 >そんなことに余計な気を遣わずに、トリックなども考えやすいのでは?、とも漠然と考えていました。 だから特にミステリは、地名を特定しなかったりする場合が多いのでしょうかね。 >「首無の如き祟るもの」、私も読みづらく感じましたよ。 やはりそうですか。 世間の評価が高いだけに、私の読み込みが足りないのだと思っていましたが、ドウコクさんもとなると、これは認識を改めなければならないかもしれませんね。 >それは、以前にもお話しした通り、「妖怪・首無は一つ(?)で充分。 その方が、話がスッキリする。」、 >「警察官たちの推理の部分は、無駄。 『どうせ、関係ないだろうに。』と感じながら、読むのが苦痛。」、 >などのように、冗長としか感じられない部分が、見受けられます。 なるほど、傑作といわれるこの作品にも色々瑕疵があるようですね。 確かに冗長な部分はあったかも知れませんし、もっとコンパクトにまとめられた気もします。 私の場合は、文体そのものが他の作家に比べて読みづらいんですよね。 文章がすんなり頭に入って来ないと言うか、情景が浮かびにくいというか・・・ まあ、これは私の想像力の欠如もあると思いますけどね。 >同じく、長くて無駄に思えるようなエピソードの挿入でも、その点は、京極氏なんか上手いと思いますね。 全く同感です。 その意味での京極氏のストーリー・テラーぶりは、素晴らしいものがあると思います。 理解しづらいと思えるような事柄に関しての記述でも、非常に解りやすく表現してくれますからね。 >そういった意味で、三津田氏、私の中では、実は「ズバリ、記述の仕方が下手」という評価を、本作で下すことにしました。 んー、残念ながら私もこのご意見には賛同せざるを得ませんね。 説明文の言い回しとか、背景や情景の表現力の拙さは、トリックや雰囲気のおどろおどろしさと比較して、いかにも劣っていると思います。 だから、他の作品に手が伸びづらいんですよね。 短編集の『赫眼』は何とか読めるレベルでしたけれど。 ではまた ^^ |
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【4551】 |
ドウコク (2011年06月04日 22時18分) |
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これは 【4543】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >しかし、日中でも目に付き難い場所に建ってるマンションなんかは狙われやすいのは間違いなさそう。 上の階の場合、玄関にカギを掛けてさえいれば、侵入経路はベランダだけなので、泥棒が入った場合、まず両隣が疑わしい。(笑) 話は飛びますが、「香菜里屋を知っていますか」を読むにあたって、人物を参照するために過去3作を用意していたところ……。 何と、その3冊が行方不明となりました。 消えているのは、その3冊だけ。 他の本はもちろん、金目のもの(大したものではないですが)も普通に、あります。 従って、空き巣ではない。 考えにくいですが、自分で、掃除のときに誤って捨てたとしか、考えられません。 そんな覚えは無いですが。 うーん、ミステリ! >誰が読んでいるか分からない小説の世界ですから、どこからクレームや苦情が出てもおかしくはないですから。 もちろん、それへの予防線もあるでしょうが、事前に調べる手間が省ける、というのもあるのではないでしょうか。 また、せっかく思いついたのに、時代的に使えない、というのも避けられる。 「シュレディンガーの猫」(作中では、確か「毒まんま」)の話なんか出てきますが、この時代に、実際にそれを知っている人がいたかどうか、 調べるのは面倒でしょうし。(まあ、これくらいは調べたでしょうけど。) 架空の設定だと、思いついたネタを、クレームなど気にせずに自由に書ける、という利点があると思います。 三津田信三氏「作者不詳」、つづき。 >文章がすんなり頭に入って来ないと言うか、情景が浮かびにくいというか・・・ これは以前にも、おっしゃっておられましたね。 私の場合、そこまで意識したことはないですが、無意識のうちに、そういう不満もあるのかも知れません。 というのも、私が読んだ三津田氏は4作ですが、いずれもサクサク読めた or ゾクゾク感じた、というわけでもないですので。 ※参考 4作とは、「凶鳥の如く忌むもの」、「忌館 ホラー作家の棲む家」、「首無の如く祟るもの」、「作者不詳」。 ※※追記 ただ、以前にも申し上げた通り、「凶鳥の〜」のトリックは、凄いと思います。 さて、今日は本作の良い点について。 それは、女子大生が主人公の、作中作「娯楽としての殺人」。 他の作品群とは異質な、コミカルで明るいタッチの、ミステリ。 「うわあ、こんな作品も書けるんだ。」と、感心しました。 トリック的には今一つ、とも思いますが、犯罪を扱う性質上どうしても暗くなりがちなミステリでも、こんなにサラッと読める、 そして、それを出来るだけの力量が作者にはある、と思った次第です。 |
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