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【3228】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ゴールデンゼウス (2010年09月29日 23時54分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >確か本作ほど特異な設定でありながら、それを不自然と感じさせないほど、推理が破綻していない小説は他に類を見ないでしょう。 > >これも一つの本格ミステリの形であるとの意気込みで、新たな試みを大胆に取り込んだこの作品は、異端でありながらもミステリの王道を行くものではないかと、個人的には思っています。 メルカトルさんも読んでいたのですね^^ やはりミステリも長い歴史の中で、あらゆる状況が出尽くした感があるので、現状打破の意味では一石を投じたのではないかと思っています。 >私は評価しますが、賛否両論呼ぶ作品ではありますね。 >ただ、死に対する哲学や、宗教に関する薀蓄は本当に必要なのかなとは思いますが。 これも解釈の仕方次第ですが、今までの常識的なミステリの枠組みというものから、まったく違った枠組みを提示したわけですから、最後に恣意的で穴のあるルールではないことを示すための説明だったのではないかと思っています。 >なるほど、作風の違いはあるものの、舞台設定は共通する部分があるわけですね。 私はあると思っています。 >それは何よりです。 >なかなか評価の難しい作家だと思いますが、良作であることを願っています。 これもそうなのですが、「魔王」というタイトルから想像したのは、半村良の「魔王街」「魔女街」でした。 作家はそれぞれかなりの本を読んでいるので、必ず誰かの影響を受けていると思います。 >といった女子高生の一人称で、普段着の女の子の本音が語られていく、のかと思いきや・・・。 >といった内容ですが、途中でそれまでの違和感の理由が分かります。 >勘のいい読者はすぐに気付くのでしょうが、私はそこに至るまで分かりませんでした。 私は実は男の子だったのでしょうか? Z |
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【3230】 |
メルカトル (2010年09月30日 23時08分) |
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これは 【3228】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >メルカトルさんも読んでいたのですね^^ はい、単行本で読みましたよ。 山口雅也氏は、捻りの効いた風変わりな作品が多いですね。 『奇偶』なんかもなかなかマニアックで面白かったですよ。 そうかと思えば、『垂里冴子のお見合いと推理』のような至って軽くて読みやすい連作などもあり、かなり幅広い作風で知られていますね。 >やはりミステリも長い歴史の中で、あらゆる状況が出尽くした感があるので、現状打破の意味では一石を投じたのではないかと思っています。 こういった、特殊な設定を施したミステリの先駆けとなった作品のひとつかも知れませんね。 その奇想天外な創造力は、その後の「キッド・ピストルズシリーズ」にも受け継がれていると思います。 >これも解釈の仕方次第ですが、今までの常識的なミステリの枠組みというものから、まったく違った枠組みを提示したわけですから、最後に恣意的で穴のあるルールではないことを示すための説明だったのではないかと思っています。 なるほど、そういう見方も出来ますね。 確かに、この特異な設定において、ミステリとしての約束事を反故にしてはいない事を示したかったとも考えられますね。 >これもそうなのですが、「魔王」というタイトルから想像したのは、半村良の「魔王街」「魔女街」でした。 作家はそれぞれかなりの本を読んでいるので、必ず誰かの影響を受けていると思います。 そうですか、半村良氏は全く読んでいませんので、何とも言えませんが、影響を受けていたとしてもおかしくはないでしょうね。 しかし、半村氏はSF一本の人ではないのですか? >私は実は男の子だったのでしょうか? 残念ながら、それは違います。 ヒントは、お母さんが主人公の部屋にノックもせずに入ってきて、無視するように黙って朝食を置いていく辺りに顕著に表れています。 ではまた ^^ |
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