返信元の記事 | |||
【3221】 | RE:筒井康隆 ドウコク! (2010年09月28日 22時32分) |
||
メルカトルさん、こんばんは。 >厳選 たはっ、これはまた良いように表現を。 単にあまり読んでいないのが、実状です。 でも、まあ、そういう言う方をするなら、ミステリ以外の分野は、もっと「厳選」していますよ。 それでも、当たり外れが大きいです。 >勿論「金返せ」とまでは思いません、というか思わないようにしています。 「金返せ」なんて言葉を簡単に使うのは、大阪の人間の悲しいサガです。(笑) 筒井康隆氏、つづき。 >ごく普通のSFでしたから、逆に筒井氏にとっては変わりダネなのかもしれませんね。 「ごく普通」、これが本当に氏にとっては、変わり種なのです。 他にも少年少女向け(ジュブナイルっていうのかな?)、ありますが。 >この雰囲気は、中島らもに似ていなくもないですね。 私は読んだことがないので分かりませんが、メルカトルさんの読んだ中に、「不条理なドタバタ劇」を感じる作品があったのですね。 でも推測ですが、ラストは違うと思いますよ。 「誘拐横丁」、筒井氏ならではの、ブラック・ユーモアで〆られます。 >TVで見る貫禄のある風貌からは、想像できませんけどね。 奇抜な作品を書いていたのは、今から2、30年くらい前までみたいです。 今は多分、落ち着いたのだと思います。(勝手に想像) ただ、風貌自体は、若い頃の写真を見る限りでも、苦み走ったダンディ、という感じは受けますね。 さて、今日は、この人の“奇才”の感じられる、代表作(独断で選定、人によっては当然、他にもアリ)を。 とにかく、元の発想が奇抜。 ●「東海道戦争」・・・多分、集英社か中公文庫。 角川や新潮ではない。 ……なぜか、突然、東京と大阪が戦争を始める。 それに巻き込まれた人の、ドタバタぶり。 ●「虚航船団」(新潮文庫) ……これもなぜか、文房具がイタチの星を侵略する、という話。 なぜ、「文房具とイタチの組み合わせ」なんだー? ●「富豪刑事」(新潮文庫) ……難事件を、情報や足ではなく、金で解決する刑事の話。 密室殺人(だったと思う)の事件では、解決のために新たにビルを建設。 これら、元の着想も凄いですが、話の進め方も上手いです。(ただ、「虚航船団」は、かなり難解。) |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【3223】 |
メルカトル (2010年09月28日 23時52分) |
||
これは 【3221】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >たはっ、これはまた良いように表現を。 単にあまり読んでいないのが、実状です。 まあしかし、ドウコク!さんの嗅覚が鋭いのは間違いないようですね。 私も以前はその嗅覚に多少の自信があったつもりですが、最近はなかなか・・・。 やはりそれぞれの作家の代表作を読み尽くした感があり、既存のミステリで満足の出来るものを見つけるのは難しくなってきているのでしょうね。 >「ごく普通」、これが本当に氏にとっては、変わり種なのです。 やはりそうですか。 そんなに風変わりな作品を物している作家だったとは、『ロートレック荘事件』を読む限りでは想像できませんでした。 >私は読んだことがないので分かりませんが、メルカトルさんの読んだ中に、「不条理なドタバタ劇」を感じる作品があったのですね。 『世にも奇妙な物語』でドラマ化された作品があります。 短編集『白いメリーさん』に収録されている、『日の出通り商店街いきいきデー』がそれです。 年に一度だけ商店街の誰を殺してもよいという日が設けられており、参加者の凶器はそれぞれの商売道具を使用しなければならない、という決まりごと以外、どんな殺し方をしても自由という特別な日を描いています。 主人公の中華料理店の店主は、中華鍋と包丁を武器に命がけで戦います。 誠にバカバカしい話ですが、これが妙に面白いのです。 不条理とは少し違うかもしれませんが、訳の分からなさと迫力は見事としか言いようがありません。 >でも推測ですが、ラストは違うと思いますよ。 「誘拐横丁」、筒井氏ならではの、ブラック・ユーモアで〆られます。 そうですね、その辺り結末の締め方は中島氏とは異質だと思います。 中島氏の場合はどんな奇想天外な物語であっても、一応まともで納得の行くラストを迎えます。 >ただ、風貌自体は、若い頃の写真を見る限りでも、苦み走ったダンディ、という感じは受けますね。 確かに若い頃は、男前だっただろうなと想像するに十分な風貌ですね。 現在は凄い貫禄で、さぞかし人格者なのだろうと思わせますが。 > ……なぜか、突然、東京と大阪が戦争を始める。 それに巻き込まれた人の、ドタバタぶり。 スケールが大きいですね。 もっとスケールを小さくすれば、それこそ中島らも氏が書きそうなストーリーではありますね。 もう亡くなられたので、新作は読めませんけど。 >●「富豪刑事」(新潮文庫) これは有名ですね、筒井氏の代表作といっても良いのでしょうか。 ただ、金で解決するのは如何なものかとは思いますが、その辺りが逆に筒井氏の本領発揮なわけですね。 ではまた ^^ |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
© P-WORLD