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【2404】 | RE:関ヶ原 ドウコク! (2010年04月30日 22時46分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >小説やドラマの舞台が京都だと、様々な想いが渦巻いて、観たり読んだりしているだけで胸が締め付けられるような感慨 こちらもよく分かります。 ただ、ドラマなどでは、さすがによく出てくる平安神宮や金閣寺や清水寺などでは、私はあまり懐かしいと思いませんが、 10年くらい前に見たドラマで、「流れ橋」が映っていた時には、かなりグッときました。 京都駅がメチャクチャ変わっているのは、ご存じですか? 今のようになってから、一度も行っていないので(これはニュースなどで見るだけ)、いつか行きたいと思っています。 さて、「関ヶ原」。 >何処か重いテーマを含有している印象を受けます。 こちらは、私にはそのようには感じられませんでした。 本作の印象としては、「歴史エンターテインメント」という感じですね。 展開がドラマティックで、人物も丁寧に肉付けされているため、どちらかというと遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」などに 近いような気がします。 本作は、石田三成の視点に重きを置いて、描かれます。 もちろん、豊臣方の多くの裏切りを招いたことから、彼にも悪い点は多々、あるのですが、 それにしても、敵の徳川家康の見事なまでの悪役ぶり。 「頭の切れる男」として通っていた三成を凌ぎ、また三成以上に2手・3手先を見越して、着々と「天下獲り」を狙います。 三成も快心の手を幾度か放つのですが、その度に逆にそれを悪用し、自分を有利に導く、という老獪さ。 前回に挙げた、「読後の疼き」とは、このように実力も備えた三成が唱える「理想=天下は秀吉の息子が握るべき」が、 遥かにそれを上回る、家康の「現実=より強いものが勝つ」に敗れ去ってしまう点に、私は感じます。 つまり、「自分が正しいと思っている道を進むだけで良いほど、世の中は甘くない。」、そこに嫋々たる余韻を感じた、ということですね。 歴史の面白さを味あわせてくれる共に、こんな感想も抱いた(私個人が)ので、前回のような評価になりました。 |
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【2407】 |
メルカトル (2010年04月30日 23時25分) |
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これは 【2404】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >ただ、ドラマなどでは、さすがによく出てくる平安神宮や金閣寺や清水寺などでは、私はあまり懐かしいと思いませんが 確かに私もそう思います。 あまりに有名な名所には、おそらくある種の免疫が出来てしまっていて、繰り返し映像を観ている為、懐かしさを感じないんでしょうね。 それよりも京都駅伝とかを観戦している時の方が、余程懐かしさと郷愁を誘われます。 >京都駅がメチャクチャ変わっているのは、ご存じですか? いえ、それは知りませんでした。 京都の景観は何十年も変わらないと信じていましたので、ちょっとショックですねえ。 京都駅が様変わり・・・とても残念です。 >こちらは、私にはそのようには感じられませんでした。 本作の印象としては、「歴史エンターテインメント」という感じですね。 扱っているテーマが「関ヶ原の合戦」ならば、素人の私などが思っている以上にドラマティックな作品に仕上がっているのでしょうね。 >三成も快心の手を幾度か放つのですが、その度に逆にそれを悪用し、自分を有利に導く、という老獪さ。 なるほど、しかしそんなエピソードを読んでいるだけで、本作がいかに臨場感を持って描かれているかが理解できるような気がします。 三成対家康の構図が目の前で繰り広げられている様子が手に取るようにわかりますが、サイドストーリーなども存在するのでしょうか。 どちらにしてもドウコク!さんが「歴史エンターテインメント」と評するのはなんとなく理解できますね。 話は変わりますが、私も本日より折原一氏を読み始めました。 詳しくはゴールデンゼウスさんへのレスを参照してください。 短編とは言え、さすがに折原氏と思わせるに十分な出来の良さです、今のところは、ですが。 ではまた ^^ |
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