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【2294】 | 水の殺人者 ドウコク! (2010年04月18日 22時21分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >例えば『プリズム』のようなのはどうかなと。 ここでメルカトルさんが、「どうかな」をどういう意味で使っておられるのか、今、私には正直、判断しかねるのですが、 (多分、否定的な評価だと感じるのですが。) 私はこの作品、「実験的なだけの作品」という印象で、あまり高くは評価していません。 >決して読者に不快な思いをさせようとか、突き放そうとかの意図があってのこととは思いませんが、結果的に読後はどんより感を >味わう事になってしまうのではないかと思います。 これは、私は好きです。 前回の「可哀そう」という感想だけなら、否定的にも受け取れますが、あくまでそれは感想であって、 好きか嫌いかなら、この作風は好きですよ。 「慟哭」の底知れぬ絶望感、本当に印象的です。 さて、本日は折原一氏「水の殺人者」。 まず、一言。 「うーん、どうなんだろう?」です。 この感想、細かいニュアンスをちゃんと伝えるためには、実は少し説明が必要です。 以下は、「私の謙遜」とか「メルカトルさんへのゴマすり」とか考えずに、文字通りに受け取って頂きたいのですが。 現在の私の、正直な認識(言葉の使い方、少し変ですが)です。 私とメルカトルさんとでは、ミステリに対する“実力”(すみません、適当な言葉が見つからないので、この表現で)が違うと思います。 つまり、私は中級、メルカトルさんは上級、という意味です。 (「君は中級にも行っていない」や、「いや、私=メルカトルは超上級」という、ツッコミはナシで。) もし、この表現が不適当なら、読んだ書籍や書評の数の差、とでも申しましょうか。 これは絶対に、メルカトルさんが多いハズです。(だから、「上級」との表現になるのですが。) で、本作は、その“実力”の違いによって、評価が分かれるのではないか、というのが、今の正直な感想なのです。 それがどう違うのかは、また明日に。 |
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【2298】 |
メルカトル (2010年04月18日 23時05分) |
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これは 【2294】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >私はこの作品、「実験的なだけの作品」という印象で、あまり高くは評価していません。 ドウコク!さんも読んでおられたのですね。 私は素直に、結局真相はなんだったの?って感じで、どうにも煮え切らない印象を受けました。 スッキリしない結末は相変わらずですが、これはいかがなものか、といった点で私も高得点はあげられないなと。 >好きか嫌いかなら、この作風は好きですよ。 「慟哭」の底知れぬ絶望感、本当に印象的です。 同感ですね。 あの独特の読後感は好き嫌いが分かれるところでしょうが、私も嫌いではありません。 ミステリですから、ハッピーエンドばかりは期待できない世界です、だから貫井氏のような作風は逆にミステリの形態としては適しているのではないかと思いますね。 >つまり、私は中級、メルカトルさんは上級、という意味です。 そんな事はないですよ。 ただ私のほうが少しだけ多くミステリを読んでいるというだけのことです。 私はドウコク!さんの書評を読ませていただいて、いつも感心しています。 各作品の核心を突いていると思いますし、私などよりも余程深読みされているのではないかと。 ミステリ読みの鑑ですよ。 >で、本作は、その“実力”の違いによって、評価が分かれるのではないか、というのが、今の正直な感想なのです。 なるほど、それは興味深い視点ですね。 明日の書評が楽しみです。 ではまた ^^ |
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