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【1394】 | RE:麻雀放浪記 ドウコク! (2010年01月11日 21時54分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >結局聴牌すら出来ず仕舞いでしたね そんなものなのかも知れません。 人間ふぜいがいくら知恵を働かせ、技巧を凝らしたとしても、 最後には、「ツキ=天の意志」なる魔物(か神様)に敗れ去ってしまう、のかも知れないですね。 「そんなツモで、聴牌や、アガらせるわけにはいかないぞ。」みたいな……。 今日は「麻雀放浪記」の映画版なのですが。 正直に言うと、これは、リアルタイムで映画館のスクリーンで見ました。 そこで、これはもう、監督の白黒ムービー選択を一番に評価したいと、私は思います。 撮影当時では、普通にカラーよりも、わざと白黒にする方が、費用が高くついたそうです。 それでも白黒にしたお蔭で、今では遠い昔の日の出来事みたいな感じが表現できていて、とても良かったと思います。 あと、キャスティングですが。 メルカトルさんもご指摘の通り、とても良かったと思います。 坊や哲を演じた真田広之は、「ちょっとハンサム過ぎるのではないか、というよりも、主人公をマジに演じるのは、彼では酷?」 と最初は思いましたが、実際の映画版では、(良く考えたら初々しいはずの若き)坊や哲を、上手く演じていたと思います。 また、現実の作者も、若いころの写真を拝見すると、真田広之も顔負けの2枚目だったので、 これはこれで良いかな、と後で思いました。 しかし、それにしても、私の中でのハマり役は、何と言っても、ドサ健の鹿賀丈史ですね。 これを見てからは、第4部や、「ドサ健ばくち地獄」(←メルカトルさんが読まれているかは分かりませんが) では、彼の映像が頭から離れませんでした。 他にも、キャスティングは良かったと思います。 まゆみの大竹しのぶ、ママ(名前、思い出せません)の加賀まり子、出目徳の高品格、上州虎の名古屋章……。 今は他界されている方もいますが、この方たちの存在感も見事であったと思っています。 うーん、映像、見たくなってきたぞー! |
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【1397】 |
メルカトル (2010年01月11日 23時08分) |
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これは 【1394】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >最後には、「ツキ=天の意志」なる魔物(か神様)に敗れ去ってしまう、のかも知れないですね。 麻雀は将棋や囲碁のように、常に強い者が勝つとは限らないところが面白い点であり、勝負の綾のようなものを司っている存在を感じる瞬間がありますね。 将棋や囲碁とはまた違った奥の深さがあるような気がします。 >それでも白黒にしたお蔭で、今では遠い昔の日の出来事みたいな感じが表現できていて、とても良かったと思います。 確かにこの作品をカラーで撮っていたら、全く趣の違ったものになっていた事でしょうね。 戦後の日本を表現する一種の方便だったのでしょうが、個人的には全く違和感を感じることなく鑑賞出来たので、白黒にした成功例である事は間違いないと思いました。 >坊や哲を演じた真田広之は、「ちょっとハンサム過ぎるのではないか、というよりも、主人公をマジに演じるのは、彼では酷?」 どう大目に見ても、真田広之が博打うちを演じるのは無理があるのではないかという危惧は私にもありましたが、初々しさが返って若き日の主人公を髣髴とさせていたような気がします。 ですから、原作よりはやや優し目の「坊や哲像」が上手く出来上がったのではないかと思います。 それに阿佐田氏自身が「俺の若い頃にそっくりだ」と評されていたので、これはこれでありかなと。 >これを見てからは、第4部や、「ドサ健ばくち地獄」(←メルカトルさんが読まれているかは分かりませんが) >では、彼の映像が頭から離れませんでした。 『ドサ健ばくち地獄』ですか、勿論読んでますよ。 私はおそらく、阿佐田哲也名義の小説は全部読んでいると思います。 一時期本当に氏の作品ばかり読んでいた時期がありましたから。 それにしても鹿賀丈史のドサ健は見事に嵌っていましたね。 ニヒルさだけでなく、弱さやだらしなさをも演じきって人間「ドサ健」を上手く表現していたと思います。 他の共演者もそれぞれの人間像を強烈に、或いはさりげなく演じていましたね。 見事なキャスティングだったと思います。 ではまた ^^ |
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