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【1273】 | RE:獄門島 メルカトル (2009年12月10日 22時55分) |
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ドウコク!さん、こんばんは。 >「悪魔が来りて笛を吹く」、都会の東京と、田舎の淡路島とに舞台が切り替わるところなんかも、視覚的には良いでしょうね。 淡路島に舞台が移ってからは、どことなく開放的な雰囲気に変わり、それまでの閉塞的なムードと丁度良い対比になっている気がしますね。 物語自体はドロドロしたものに変わっているで、逆に明るい太陽の下を舞台にしているのはちょっとした救いになっていると思います。 >これは、以前にも書きましたが、もう何と言っても「★ちがいじゃが」の部分が、スゴすぎます。 > >これは、日本語でしか成立しないトリックですよね。 確かにそうですね、この台詞は後世に語り継がれるべき名台詞と言っても過言ではないと思います。 了念和尚は思わず呟いてしまったんですねえ。 それを聞き逃さなかった金田一も凄いですが、そういった日本語特有の誤謬を駆使する横溝氏はさらに凄いと思います。 >他にこんな翻訳困難、という作品はあるのでしょうか。 はっきり言って翻訳不能だと思いますよ。 この俳句のわびさびの世界と、日本語独特の言い回しの妙は、完全には外国人には理解しがたいものでしょうからね。 ですから我々は日本に生まれて、さらには日本のミステリに出会えて幸せだと、思うべきなのでしょう。 日本語が日本の文学を育てたのだと言っても、決して言い過ぎではないと思いますし。 それ程日本語とは難しいと同時に、奥が深いということなのでしょうね。 ではまた ^^ |
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【1275】 |
ドウコク! (2009年12月11日 22時16分) |
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これは 【1273】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >ですから我々は日本に生まれて、さらには日本のミステリに出会えて幸せだと、思うべきなのでしょう。 まさに、おっしゃる通りです。 同感ですね。 さて、本作。 前回、私が挙げた点も、色々と議論の対象にはなるのでしょうが、 もう一つ、議論になりそうそうなものが。 それは、「犯人について」です。 これに関して、メルカトルさんは、どうお考えなのでしょう? 私の率直な感想は、「う〜ん、これは反則なんじゃないの?」でした。 「犬神家の一族」の犯人の、隠蔽の記述の仕方には感動しましたが、「獄門島」の方は、正直、「う〜ん」でした。 いや、これはこれで斬新なパターンだとは思いましたが、方向性が違っているのでは? つまり、エラリー派からすると、「犬神家」は許せても、 「獄門島」は、「そんな犯人、分かるわけないだろが!」ってツッコミがきそう、って意味です。 まぁ、「横溝氏は、エラリー派ではない。」と言われれば、それまでなのですけど。 それに、私にとって、本作は「そんなことは瑣末に過ぎない」と感じる傑作、という評価ではあるのですが。 (余談ながら、この犯人、横溝氏の奥さんが考えたそうです。) |
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【1274】 |
ドウコク! (2009年12月10日 23時12分) |
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これは 【1273】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、再びです。 今更、横レスで何なのですが、 >あれ以来一度もなっていませんが、二度と経験したくありませんので、あまり自分を追い込まないように注意しています。 >ですから今はもう大丈夫ですよ。 この状況が続きますよう、祈っております。 明日も「獄門島」で続けるつもりです。 では、おやすみなさい。 |
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