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【33】 |
初代ゆるべろす (2023年09月11日 22時14分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
ファレノプシス 偉大な名馬が誕生すると その近親にあたる繁殖馬が大挙して輸入されるケースも珍しくない しかし そういった馬の産駒がすべて活躍するとも限らないのもまた競馬である そんな中 ビワハヤヒデ・ナリタブライアン兄弟の従妹として大きな期待を背負って誕生したファレノプシスは、彼らに劣らぬ活躍を見せた名牝だった ファレノプシスは 父ブライアンズタイム 母キャットクイルという血統で 母はビワハヤヒデ・ナリタブライアンの叔母にあたる輸入牝馬 デビューはナリタブライアン引退の翌年にあたる97年11月で 阪神ダート1200m戦を当時の2歳レコードで9馬身差の圧勝 2戦目のさざんか賞では 初芝も難なく克服して2馬身半差で連勝すると 年が明けて98年の初戦・エルフィンSも1馬身4分の1差で無傷の3連勝 文句なしの桜花賞候補に数えられるようになった ところが その前哨戦・チューリップ賞では出遅れなどもあってダンツシリウスの4着に敗退 一転して桜花賞は混戦模様で迎えることとなった 98年の桜花賞は 重賞連勝中のダンツシリウスが1番人気で3.8倍 そしてクイーンCを制したエイダイクインが3.9倍の僅差で続き ファレノプシスは前走の敗戦が嫌われ6.2倍の3番人気にとどまっていた しかし 横一線のスタートから好位につけたファレノプシスは 直線で馬場の中央に持ち出すと一気の伸び 残り100mで先頭に立つとそのまま押し切り まるで前走の敗戦などなかったかのような完勝で一冠目を手中に収めた 続くオークスは 後方から直線でもうひと伸び足りず 一歩先に抜けたエリモエクセル そして並んで追い込んだエアデジャヴーにも及ばず3着に敗退してしまう しかし 秋は初戦のローズSを快勝すると 秋華賞では中団追走からまくり気味に進出 3コーナーでは早くも4番手の外 そして4コーナーでは先頭に並びかけるという 同世代の牝馬同士なら力が違うと言わんばかりの競馬でナリタルナパーク以下をねじ伏せ 見事に二冠を達成 この年の最優秀4歳牝馬(現3歳牝馬)に選出された しかし 翌99年のファレノプシスは体調不良などが重なり 5戦して札幌記念の2着が最高の成績に終わってしまう 続く00年もマイラーズC10着 札幌記念7着と結果を残せないまま 引退レースのエリザベス女王杯に出走した 不振続きながら3番人気に推されたファレノプシスは 5〜6番手のインを追走 3コーナーの坂の下りから徐々に前との差を詰めると 直線では2頭並んで抜け出していたトゥザヴィクトリー フサイチエアデールを目標に強襲 最後はフサイチエアデールとの激しい叩き合いを半馬身差で制し 2年振りの勝利で引退の花道を自ら飾った G1・3勝の実績 そして血統背景から繁殖牝馬としても大きな期待がかけられていたファレノプシスだが 09年までにデビューした産駒6頭中5頭が勝ち上がるという期待通りの好結果を残している しかも産駒はいずれも牝馬 この牝系が日本にしっかりと根付き さらなる活躍馬を輩出してくれるのは間違いなさそうだ |
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【32】 |
初代ゆるべろす (2023年09月11日 14時23分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
キズナ その名が呼び込んだかのように濃密でドラマチックな競走生活を送ったキズナ 父ディープインパクト 母キャットクイル(母の父ストームキャット) 半姉にはG1レース3勝のファレノプシスを持ち 北海道・新冠町のノースヒルズで誕生した青鹿毛馬はデビュー前から大きな期待を背負っていた キズナが1歳の誕生日を迎えて間もなく 東日本大震災が発生 「絆」を合言葉に国民一丸で復興へ向かう中 その輪に加わるようにキズナはデビューした 2歳10月から無傷の2連勝をキズナだが 2勝目を挙げた後 パートナーの佐藤哲三騎手が落馬事故で重傷を負ってしまう 3戦目から武豊騎手に手綱が移ったが ラジオNIKKEI杯2歳S 3歳初戦の弥生賞とクラシックへの登竜門で連敗 弥生賞の内容から中山競馬場の適性を疑った陣営は 皐月賞を見送ってダービー一本に目標を絞り 毎日杯から京都新聞杯を連勝して大舞台に進んだ 日本ダービーでは1番人気で迎えられたキズナは レースでは最後方に近い位置から馬群の中を進出 直線では狭い進路に間一髪のタイミングで突っ込み 先に抜け出したエピファネイアを最後の二、三完歩で差し切った 武豊騎手にとってはキズナの父ディープインパクトで制した2005年以来 8年ぶり5度目のダービー制覇 落馬事故を機に苦しい時間を過ごしてきた名手は キズナとの縁で復活を遂げた 秋は凱旋門賞を目指してフランス遠征を敢行する その年のダービー馬が凱旋門賞に挑むのは史上初 斤量が有利な3歳での参戦に加え 英ダービー馬ルーラーオブザワールドを抑えて前哨戦のニエル賞も勝ち 期待は高まっていった 本番では前年から2年連続2着となるオルフェーヴルに先んじて直線に入り 大きな見せ場を作ったものの4着 それでも 凱旋門賞に挑んだ歴代の日本調教馬の中では優秀な結果を残した 帰国後は半年の休養を経て4歳初戦の産経大阪杯を快勝したが 結果的にこれが最後の勝利となった 次戦の天皇賞(春)で4着に敗れるとレース後に骨折が判明 5歳春に復帰するも勝利を挙げることはできず 秋には浅屈腱炎により引退が発表された |
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