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【716】

もうひとつの物語

花MONI (2006年01月23日 23時55分)
大阪で獣化した男達が暴れている頃、
少し離れた場所でもひとつのドラマが始まろうとしていた。

それは突然掛かってきた女友達からの電話から始まった。

M子「もっしもーし、なにしてるん?」

花 「ぼーっとテレビ見てるねん。なに??」

M子「ちょっと待ってな・・・」

電話の向こう側でなんかコソコソと話声がする。




「まいど。久しぶり〜」


んんん?
なんか聞いた事のある声。

ええ!
まさか・・・

それは私が大好きだったS君の声だった。

花「えー?なんでなんでー!!久しぶりやん!」

私の声は裏返っていたかも知れない。
M子と一緒にいる事への疑問と、久しぶりに聞くS君の声の懐かしさで動揺していた。

S「時間あったら出てけえへんか?俺ら今二人で喫茶店にいるんやけど」


「来る?」


私の心は揺れた。
「行く行くー♪」
ほとんどの場合、こんなのは断ってきた私なのに
優しい声で誘われた瞬間、なんの迷いもなくすぐ返事を返した。

スピード違反をしてたかも。
行く途中をなにも覚えていない私。

“カランカロ〜ン”
大きなベルの付いた引きドアを開けた瞬間、奥の席から笑顔で両手を振るS君がすぐ目に入った。

「どもっ♪」

両ひじを脇に引っ付けて手の平だけを大きく振る私。
M子はニヤニヤ笑ってた。

どうやら二人は偶然レンタルビデオ屋で久しぶりに出会い、流れで喫茶店に来たらしい。

とりとめのない話が続いたあと、M子が思い出したように衝撃的な事を言い出した。

「なあなあ花、S君、花の事好きやったって知っとった??」


思わず目を見開いた私。
「え」

それ以上声が出なかった。


「こら!言うたらあかんやんけー!」
顔を真っ赤にして作り笑いを見せるS君。


「きゃはははは・・・」

笑い飛ばそうと必死な私。
本当かどうかも分からないのに、嬉しさと恥ずかしさでなんて答えていいのか分からなかった。

M子はおかしな二人を見てまたニヤニヤしている。
そして一言こう言った。

「なあ、二人のメアド交換したら?」



この一言から、私に今、何か起ころうとしている。

喫茶店から帰ってきてすぐS君からさっそくメールが入ってきた。

携帯開く手がビビッてた。

顔を熱くしながら開いたメール。
その中には気絶しそうな言葉が書かれてあった。

「なあ花・・・・・・」





   つづく。

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RE:もうひとつの物語  評価

sakuyosi (2006年01月24日 01時52分)

おお〜花ちゃん!

プチ小説に目覚めたのか?

ええぞ〜♪ つづき、遠慮せんと書けよ!

楽しみじゃ〜♪
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