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【646】

水プロ日記(日中友好Ver)

オカノF・不二夫 (2005年12月22日 10時28分)
水プロ日記 日中友好Ver 思い出の”りぃりぃ”編


12月某日

その日の残業はひどかった。 事業計画書の訂正&訂正また訂正で会社を出た時点ではAM2:00を回っていた。

ようやく”よし、これで行こう!”となりタクシーに飛び乗ったワタシは素早く帰路についた。

帰りの道中タクシーから『スナック 場末』を見る…
当然のように”看板”

「あぁ〜 なんだかつまらんなぁ…」
この時間になってもそのまま帰るのに抵抗を感じるワタシ。

そして、いよいよもうすぐ我が家っという時1つの看板が目に入った。 

その看板にはこう書いてある『やきとり 大吉』と

ワタシは、慌ててタクシーを止め素早く”大吉”に入り
無理をお願いして麦のハーフボトルのみ注文した。

ぼ〜っとしばがらもゆっくり飲み始めタバコに火をつけた。

飲みだしたはいいが、人っ子一人いない店内。
はじめてきた店なんで”マスター”も知らない。

そこで、ワタシは暇に任せて携帯電話を取り出し
ゲームやったりメールしたり暇つぶしを始めた。


数分後、ゲームにも飽きてたワタシは携帯内の登録メモリーを見ていた。

「結構気にしないもんだが意外とメモリーされてるなぁ〜」
なんて、見ていると慣れない名字が目に入った。


メモリー内の中に”ナカノ”という名前がある…

一般的な名前であるがワタシには過去”ナカノ”と証する人間との接点はほとんど無い。

「ありゃ? これだれだ?」
「ナカノ、ナカノ、ナカノ、ナカノ……」

記憶を中学生にまでさかのぼって考えたが出てこない…

気になる…

ワタシは時間潰しにもってこいとばかり全神経をそこに集中させた。

10分ほど考えただろうか…
意外なところでその”ナカノ”の事を思い出した。

きっかけはFZKの”日中友好親善会”だった。

「そうだ! 思い出した!!」

※通称”ナカノ”
今をさかのぼる事約5年前
ワタシはある中国人女性と”日中友好”してた時期が有った。


名前は…… ぅ〜ん 思い出せない…(5年も前だからな。)
中国人女性といっても上海生まれの当時22歳(香港だったかな?)
目がパッチリしとても明抜けした女性で所謂”滅茶苦茶 良い女”だった。

昼間は大学に通い、夜はワタシがよく当時行っていた中国レストラン(?)に勤めていた。
アルバイトで某ホテルの通訳もやっていた。
住まいは確か! 千日前線の某駅だ!
そうだ! 携帯には怪しまれないよう”ナカノ”の名前で登録したんだ!



完璧に思い出した。 そして一人感傷に浸った。
 
「そういえば、正月休み帰省した際に派手な掛け軸もらったなぁ…」

「待ち合わせ場所に1時間遅れて行って喫茶店で思いっきり”ビンタ”されたなぁ…」

など、思い出して泣いていた。(うぅ…) そして、

酒のせいなのか、いつもの悪ふざけなのか、

「もう5年も前だし、実際に俺の携帯も当時と違うからなぁ…」

なんて、思い携帯電話の発進ボタンを押した…

「プルルルゥ〜」  「プルルルゥ〜」

てっきり「お客様のお掛けになった番号は…」
というアナウンスが掛かると思っていたワタシはびっくりした。



コールが10回ぐらいに達したときだろうか…

「はい、もしもしぃ〜」


いかにも、”ナマリ”の入った女性の声が携帯電話から聞こえてきた。



  〜つづく〜

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俗・水プロ日記(日中友好Ver)  評価

オカノF・不二夫 (2005年12月22日 18時03分)

 〜続き〜

「もしもし。 もし、もしぃ〜」

電話から明らかに日本人ではない”アクセント”で声が聞こえる…


俺の胸は一気に高ぶり心臓がバクバクしている。


「どうする?」
「どうするんだ?」

僅か数秒の間、表現しようのない葛藤が続く。

迷った末に開き直ったワタシは緊張を隠す為いつも以上に軽いノリで電話口に出た。

「ニー ファオ マー?」 (お元気ですか?)と言う意味。

※中国語の疑問文は文末に”マー”を付ける
学生時代教授に教わったのだが本当かどうかは知らん。
(間違ってたら訂正お願いします。)

ワタシは彼女がワタシの思っている”ナカノ”なのか確認する意味で思い切って中国語で話しかけた。 すると…



「あなた、誰?」
「ペラ ペラ〜 ドウノ・コウノ〜 ナニガシ・カニガシィ〜」

なんとも訳のわからない言葉が返ってきた。
当然意味が分からないワタシはそれをさえぎるように言った。


「毎度ぉぉ〜!!  ひっさしぶりやん♪ 元気やったぁ?」

「俺だよ! 俺!」(俺、俺詐欺だな。こりゃ…)


ここで、最大の問題が俺を待ちうけていた。
そう! ワタシの事を表現するに”俺”としかいいようが無かったからだ。

※当時は彼女に俺がなんと”名乗っていたか”が不明なのだ。
当然、偽名は言うまでも無い。

そのことに気付いたワタシは凄く困った。
彼女も電話の向こうでかなり困惑している。(そりゃ当然だわな。)

ましてや、今のワタシは彼女の名前も忘れているのだ。

で、とりあえず、ワタシは

「少し、待って! その間俺が誰か考えててよぉ」

と彼女に伝え、素早く勘定を済ませて外に飛び出した。

さて、ここからが本題である。
どうやって、伝えるか?
そして、目的はどうするか?

その前に彼女はワタシの事を覚えているんだろうか?

とにかく、やるだけのことはやろうと思い
記憶にある事実関係だけを彼女に伝えた。

「ほら、よく君が働いていた○○○にある店によく行ったやん。」

「そこで、俺にホテルでの通訳の話をしてくれたよね♪」

ワタシは、自分でも何をどうしたいのか不明のまま
必死で事実を伝えた。



必死のトークが通じたらしく彼女は徐々に心を開いてきた。

それでも、誰だかわかっていないようだ。

目的意識もないままワタシは話を続けた。
出来る限りの知識を持って事実を会話に盛り込んだ。

「まだ、千日前線の○○に住んでんの?」とか

「この間貰った、○○の人形(中国土産)まだ持ってるよ〜」など(人形なんぞとっくになくなってるが)

それが実を結んだのか? 数分後 一段とトーンの高い声で彼女が言った。

「ワカッタ。オカノサンデショウ! ヒサシブリィ〜」

「ピンポーン。 せ・い・か・い」
(当時から”オカノ”を名乗っていたのか。俺は…)


その、数日後彼女との”再会”の約束を取り付けたワタシは
『動物園前』なる”ディープ”な町で彼女が来るのを
息をたたずんで待った。

※ふぐの有名な大型チェーン店
値段のわりに高級感有り。 平日は割りと広めの座敷を取ってくれかなり親密な話が可能。

食事の後も”第2弾”を仕掛けやすいため『動物園前』を戦場に選んだのであった。。。


 〜続く〜(新年会で報告か!?)
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