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【492】

水プロ日記(実話)

オカノF・不二夫 (2005年11月14日 13時41分)
「なんだ、かんだともう3回目になるのか…」
岡野不二夫は内心自分のお水好きにあきれながらもふと笑みを漏らしながら店へと入った。

今をさかのぼる事約1月前。ひょんな事からの出会いでだった。
その日はしとしとと小雨が降る晩だった。
仕事終了後まっすぐ家に帰る気になれず会社近くの居酒屋へ入って『まずは一杯』を始めた。
意外なLOの早さにまたも帰る気にもなれず一軒のスナックへと向かった。

この店初めてではなかったが最近とんと行っておらず不意に思い出したのが入店のきっかけであった。

ママ 「ま〜あ、久しぶりねぇ〜 最近何処で浮気してたの〜」
杓子辞令のような挨拶をママと軽く交わし俺は席に着いた。すぐに一人の女の子が横に座って自己紹介をしだした。

「始めまして。私和子(わこ)と申します。 よろしく。」
「こちらこそ、よろしく…」

名前は和子(わこ) 年齢は現在23歳らしい(自己申告)
顔は正直あまりかわいいほうではない。(ブスでもない)

雰囲気がそうさせるのか、歳がそうさせるのか…
あまり会話が好きそうではないその子との会話が意外な接点から流れ出した。 その共通の趣味とは『筋肉少女隊』だった。

その日の俺はいつに無くクールだった。 別に演出した訳ではない。 『一人静かに飲みたい』そんな気持ちが強かった為であろう。

その為か和子は俺の事を頻繁に
『岡野さんはクールね(はぁーと)。 いつもそうなの?』とか
『なんか、岡野さんって紳士! って感じよねぇ〜』
など、未だかつて言われた事の無い様な台詞を連発していた。

約2時間後俺はようやく帰路につくべく席を立つ準備を始めた。
帰り際、和子はいつもの様に(?)名刺を差し出し且裏にメールのアドレスを書いて俺に差し出した。

『今度、また来てねぇ〜』
『メール絶対、絶対頂戴ね! 約束よ』

『わかった。今夜絶対メールするよ』と言い残し俺は店を出た。 
貰った名刺は出るや否や破り捨て跡形も無く消滅させ、素早く家路についたのだった。

  〜続く〜

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俗・水プロ日記  評価

オカノF・不二夫 (2005年11月14日 14時13分)

あれから、約1月がたっただろうか…
スナックへ行った事和子の事が全て忘却されていたのだがふとその日偶然にもスナックの前を通った時1月前の記憶がよみがえった。

『そうだ。あのときの和子はどうしてるかな?』
『たいして、面白くないがもう1回行ってみるか…』

スロで勝って多少の金を持っていた俺は再び和子のいる店に向かった。
そそくさと店に入ると(記憶力がいいのか?)和子は私の元に走って駆け寄りこう言った。

『やったぁ〜。 岡野さん待ってたよ(はぁーと)』
『なんで、メールくれないのよぉ〜』

『俺、メールやった事ないねん。しかも名刺なくしちゃった…』苦し紛れの言い訳を放った。

『まあ、いいわ。行きましょう』
それから、いつものように席に着き話が始まった。

やはり、彼女もプロだ。
前回の話を逐一覚えている。(俺は、殆ど忘れているが…)

しかし、明らかに俺は違っていた。 何故かいつも以上に”ハイ” だったのだ。(多少の酒が入りナチュラルハイだった。)

前回とはうって変わり俺は卑猥な言葉を和子に浴びせ続けた。(当然ティ○○コも握らせた。)

『ねぇ、ねぇ どっちがホントのあなたなの?』
和子は困惑しているようだった。
『そんなもん、今日の俺に決まってるやろ!』
『俺が紳士? 俺がクール? おめぇ 馬鹿か?』

     〜中略〜

いつに無く今日は楽しい。和子との会話も弾みアッと言う間に終電時間になってしまった。 そして…

『ねぇ、岡野さん。今日時間ある? 別にお金の心配は要らないから…』

最初、それが何を意味するか俺にはわからなかった。そして真正直に答えてしまった。

『なんじゃ? どういう意味や? この後なんかあんの?』
超愚問を浴びせた後、和子はおもむろにママのところに行きなにやら話しを始めた。 そして数分後俺に向かって言った。

『もう、今日はお客さん少ないしもういいって』
『これから、少し外で食事でもしない?』

『え? 今から? 飯? 確かに腹は減ってるけど…』
『でも、金もあまりないし… 電車も無くなるし…』

『いいわよ! 金の心配はいらないって言ったでしょ』
『さ、行きましょ!』

ここまできたら、彼女の期待にそわなくてはなら無い。
和子が俺に腕組みをしてきた。 もう逃げられない。

二人の男女が揺ら揺ら揺れながら夜の町をフラフラと歩き出した。

  〜続く〜
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