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【647】 | 俗・水プロ日記(日中友好Ver) オカノF・不二夫 (2005年12月22日 18時03分) |
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〜続き〜 「もしもし。 もし、もしぃ〜」 電話から明らかに日本人ではない”アクセント”で声が聞こえる… 俺の胸は一気に高ぶり心臓がバクバクしている。 「どうする?」 「どうするんだ?」 僅か数秒の間、表現しようのない葛藤が続く。 迷った末に開き直ったワタシは緊張を隠す為いつも以上に軽いノリで電話口に出た。 「ニー ファオ マー?」 (お元気ですか?)と言う意味。 ※中国語の疑問文は文末に”マー”を付ける 学生時代教授に教わったのだが本当かどうかは知らん。 (間違ってたら訂正お願いします。) ワタシは彼女がワタシの思っている”ナカノ”なのか確認する意味で思い切って中国語で話しかけた。 すると… 「あなた、誰?」 「ペラ ペラ〜 ドウノ・コウノ〜 ナニガシ・カニガシィ〜」 なんとも訳のわからない言葉が返ってきた。 当然意味が分からないワタシはそれをさえぎるように言った。 「毎度ぉぉ〜!! ひっさしぶりやん♪ 元気やったぁ?」 「俺だよ! 俺!」(俺、俺詐欺だな。こりゃ…) ここで、最大の問題が俺を待ちうけていた。 そう! ワタシの事を表現するに”俺”としかいいようが無かったからだ。 ※当時は彼女に俺がなんと”名乗っていたか”が不明なのだ。 当然、偽名は言うまでも無い。 そのことに気付いたワタシは凄く困った。 彼女も電話の向こうでかなり困惑している。(そりゃ当然だわな。) ましてや、今のワタシは彼女の名前も忘れているのだ。 で、とりあえず、ワタシは 「少し、待って! その間俺が誰か考えててよぉ」 と彼女に伝え、素早く勘定を済ませて外に飛び出した。 さて、ここからが本題である。 どうやって、伝えるか? そして、目的はどうするか? その前に彼女はワタシの事を覚えているんだろうか? とにかく、やるだけのことはやろうと思い 記憶にある事実関係だけを彼女に伝えた。 「ほら、よく君が働いていた○○○にある店によく行ったやん。」 「そこで、俺にホテルでの通訳の話をしてくれたよね♪」 ワタシは、自分でも何をどうしたいのか不明のまま 必死で事実を伝えた。 必死のトークが通じたらしく彼女は徐々に心を開いてきた。 それでも、誰だかわかっていないようだ。 目的意識もないままワタシは話を続けた。 出来る限りの知識を持って事実を会話に盛り込んだ。 「まだ、千日前線の○○に住んでんの?」とか 「この間貰った、○○の人形(中国土産)まだ持ってるよ〜」など(人形なんぞとっくになくなってるが) それが実を結んだのか? 数分後 一段とトーンの高い声で彼女が言った。 「ワカッタ。オカノサンデショウ! ヒサシブリィ〜」 「ピンポーン。 せ・い・か・い」 (当時から”オカノ”を名乗っていたのか。俺は…) その、数日後彼女との”再会”の約束を取り付けたワタシは 『動物園前』なる”ディープ”な町で彼女が来るのを 息をたたずんで待った。 ※ふぐの有名な大型チェーン店 値段のわりに高級感有り。 平日は割りと広めの座敷を取ってくれかなり親密な話が可能。 食事の後も”第2弾”を仕掛けやすいため『動物園前』を戦場に選んだのであった。。。 〜続く〜(新年会で報告か!?) |
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【663】 |
オカノF・不二夫 (2006年01月10日 13時18分) |
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これは 【647】 に対する返信です。 | |||
(前回までのあらすじ) 今をさかのぼる事5年前『日中友好』をしていた中国人女性の”りぃりぃ”。 5年の時を経て久しぶりに再開を約束したオカノは『動物園前』で彼女を待っていた。 そして… 日中友好Ver 思い出の”りぃりぃ”編 最終章(?) 【俺に帰れって言うのか? このまま帰れって言うのか?…】編 ワタシは辺り一面立ち上る”ションベン”の乾いた臭いに耐えながら『天王寺動物園』の正面入り口付近で”りぃりぃ”が来るのを待っていた。 しかし、この辺りはいつ来ても『臭い』 何日も風呂に入ってないその日暮らしの日雇い労働者。 あたりかまわず糞を撒き散らす殺気だった野良犬達。 これまた、所かまわず”立ちション”するおっさん達。 なんとか、ならんものか… このにほいわ… 一瞬待ち合わせ場所を間違えたかな? と思ったが、それは杞憂に終わった。 りぃりぃは待ち合わせに来るなりこういったからだ。 「凄く、懐かしい」と! どうやら故郷を連想させるのだろう。 ワタシはこの時とばかり調子に乗って言った。 「結構雰囲気あって良い所でしょう? 地元の人もあんまり来ないところなんだよ」と 5年ぶりに再会するりぃりぃ。 ビンテージのGジャンがよく似合っている。 さすがに5年前の若々しさはなくなっているが今でも十分に綺麗だ。 そこで、ワタシの感想を聞いてみると、 「オカノさん とっても太ったんじゃない?」 との、事であった。 言い訳する余地は無かった。 ※5年前より約10Kは太っている。 再開後まもなく緊張した会話を交わした後ワタシ達は事前準備のとおりまずはズ○○ヤに出かけた。 まずは、『鰭酒』を飲み (一番安い)コースを堪能した。 その間、りぃりぃの5年間を色々と聞いてみたがやはり ちゃんとした職は無くギリギリの仕事(?)まで一時は やっていたようだ。 「大変だな…」 ワタシは他人行儀にこう答えるのが精一杯だった。 〜中略〜 店を出てからのワタシはある事を1点に考えていた。 「どう、考えても雰囲気作りは失敗だ。」 「これから、2次攻撃を仕掛けるような感じではない…」 「ちゅうか、このまま飯食って帰られる可能性が大だ。」 「どうしよう…」 「今日はこのまま分かれて次回にまた作戦をうつか…」 など、色々と考えていた。 〜中略〜 「ん〜 どうしても良い考えが浮かばん。」 「この際酒の力を借りるしかない!」 そう思い、ワタシは、ダメもと覚悟で思い切って 「少し、時間も早いですしもう一軒飲みに行きませんか?」 と、誘ってみた。 これで彼女の反応を見ようと考えたのだ。 〜つづく〜 |
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