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【309】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時26分) |
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これは 【308】 に対する返信です。 | |||
美咲は自分の本心に、気付かない振りをした。 触られて気持ちいい……。 もっと触って欲しい……。 見知らぬ男性の、男らしい指で。 そんなこと、自分が思うなんてとても信じられなかったからだ。 「ふっ……ああっ……」 男の指はキュロットの中をどんどん這い上がり、やがて足の付け根へと到達した。 服の上からはフリースのひざ掛けを掛けているし、先ほどから身体が妙に火照っている。 きっと、そこはじんわりと汗に湿っているだろうと思うと恥ずかしかった。 (い、いや……だめ……っ) しかし恥ずかしいと思えば思うほど、男の指に触れる肌が甘く痺れてしまう。 |
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【308】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時25分) |
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これは 【307】 に対する返信です。 | |||
膝の裏。 太もも。 男の指が、少しずつキュロットの中に侵入してくる。 ドキリと美咲の心臓が跳ねた。 (ああ……) 薄布越しに触れられていた感触が、直接、彼女の白く肌理細やかな肌へと伝わってくる――。 ざらりとした指先が、ほどよく張り詰めた太ももの上を這った。 「んっ……」 溜息が漏れる。 自分の指とは明らかに違う、大人の男の指だ。 その力強い指が、今、自分の肌に触れている――。 知らない、ただ夜行バスの隣に乗り合わせただけの他人の男の人の指が。 まるで恋人が愛撫するように、自分を感じさせようとしている――。 (ああっ……なんてイヤらしい指使い……) |
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【307】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時24分) |
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これは 【306】 に対する返信です。 | |||
(そんな、嘘よ……さ、触られたいなんて) 美咲は一瞬でもそう思った自分を恥じた。 頬に、かぁっと血が昇って熱くなる。 胸がドキドキして、息が苦しい――。 「はぁっ……」 (ああ、ば、バレちゃう……起きてるのがバレちゃう……) 男の指が、膝の裏の柔らかい部分をそうっと撫でる。 思わずピクリと、太ももが震えてしまった。 (いや、だめ……気付かないで……) 本来なら、痴漢している男がそう願うはずのことだった。 気付くな、起きるなと――それなのに、自分のほうがまるで、罪を犯しているような罪悪感だった。 (ああ……起きてるって分かったら、触って欲しいって思ってるのが、バレちゃう……) |
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【306】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時23分) |
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これは 【305】 に対する返信です。 | |||
(こ、この人……痴漢なんだ。私今、痴漢されてるんだ。こんなバスの中なのに……周りには人がいっぱいいるのに……) 「はぁっ……」 美咲はそっと熱い息を吐いた。 (なんか……ヘンだよぉ……) 男の指がキュロットスカートの上から、太ももを撫でる。 気付かれないよう薄目を開くと、ブランケットの下で男の手がモゾモゾとうごめく様子が分かった。 きゅん……と、微かに下腹部に甘い痺れが湧き上がる。 (やだ、エッチな気分になってきちゃった……) 薄い生地を通して、男の手のひらの体温が美咲の肌へと伝わる。 太く力強い指の感触。 (ああ……直接、触られたい……) そう思ってしまった自分に、美咲ははっと我に返った。 |
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【305】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時22分) |
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これは 【304】 に対する返信です。 | |||
疑いようがなかった。 男は、確かに意思を持って美咲の身体に触れている――。 さわさわと膝上を這い回る指先の動きは優しく、自分が楽しもうというよりは、まるで美咲に快感を与えようとしているようだ。 (ど、どうしよう……) 男に美咲は気付かれないよう、そっと唾を飲み込んだ。 なんだか、息苦しく、呼吸をするのが恥ずかしい。 「フゥッ……フゥ……」 呼吸の音が相手に聞こえないよう、思わず息を潜めてしまう。 (これ……やめてくださいって言うべき? だよね……?) 目を閉じているから、男の指に意識を集中してしまう。 それが、どんな風に自分の身体を撫でているのか、イヤでも想像してしまう。 筋張った長い男の指がイヤらしく自分の上を這い回り、膝裏の柔らかい部分を擦るそのエッチな様子を――思い浮かべてしまう。 |
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【304】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時21分) |
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これは 【303】 に対する返信です。 | |||
そして、美咲は瞳を閉じた。 眠ろうと――いや、眠った「ふり」をしようと。 彼女が瞳を閉じてしばらくすると、男は美咲の乳房に押し当てていた腕を下ろした (……ほら、やっぱり気のせいよ……) そのまま、うとうとと本当に眠りに落ちそうになったその時――。 そっと、ブランケットの上から膝上に、手のひらを乗せられる感触があった。 (あ……) 男の手が、美咲の膝に乗せられている。 眠りから急速に引き戻される意識。 指先が、ゆっくりと円を描いて彼女の膝頭を撫でる。 (んっ……) ぞくり、と美咲の背筋に甘い痺れが走った。 |
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【303】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時20分) |
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これは 【302】 に対する返信です。 | |||
普段、男性の体温や肌をこんなに身近に感じる機会はない。 こんな暗い場所で、男性に触れられている……それだけでも彼女にとっては非日常なのだ。 再び、肘がぐっとこちらへ押し出されて美咲の乳房を突いた。 (わざとなの……? もしかして、起きてるんじゃ……) 次に自分の取った行動を、美咲は自分でも信じられなかった。 逃げるように窓側へ寄っていた身体の体勢を、そっと動かして椅子へ座りなおす。 当然、乳房への肘の感触はさらに強くなった。 (……なにもおかしいことはないわ。私だって、堂々と眠っていいはずよ……) 太ももで、ぐっと男の足を押し返す。 ふと気付けば、乳房へ当たっているのは既に肘ではなく、男の二の腕全体だった。 彼はわざとこちらへ身体を倒すようにして、腕で美咲の胸の膨らみを確かめているように見えた。 (ううん……私は何も気付いてないわ……眠るのよ) |
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【302】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時18分) |
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これは 【301】 に対する返信です。 | |||
(やだなあ、起きてくれないかな……) 美咲はもぞもぞと身を捩りながら、なるべく彼から離れるように窓へ身を寄せた。 しかし彼女が逃げれば逃げるほど、男はずうずうしくこちらへ寄り添ってくるような気がする。 肘は美咲の柔らかい乳房をぐいぐいと押し、太ももはぴったり密着して離れない。 ここに来て、彼女もなんとなく違和感に気付き始めていた。 (この人……ほんとに寝てるの……?) 気のせいかもしれないが、僅かに、肘をぐりぐりと押し付けてくるような感じがする。 しかし男性になれていない美咲には、寝ているように見える男性を起こして注意するなどということはとてもできなかった。 「んっ……」 自分より少し高い男の体温。筋肉を感じる手足。 (な、なんか……ヘンな感じになってきちゃった……) |
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【301】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時17分) |
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これは 【300】 に対する返信です。 | |||
男を起こさないように、美咲はそっと、彼の足を足で押し戻す。 ぐっ……と腿を開いて、彼の足が少しでもあちら側へ行くよう力を篭める。 しかし男の腿は美咲の腿にぴったりと張り付いて、一旦あちらへ流れても彼女が足を戻すとすぐこちらについてきてしまうのだった。 (……もう……) 太ももに伝わる、スラックス越しの感触。 男性特有の、筋肉がついた力強い太ももの熱。 あまり男性経験のない彼女は、居心地悪くその体温を味わった。 「あっ……」 美咲はもぞもぞと身体をねじり、さらに、肘掛に乗せられた男の肘が自分の胸元に当たっていることに気が付いた。 足にばかり気を取られていたが、いつの間に――。 (もう、男の人って寝相悪いなあ……) 硬い肘が、美咲の乳房をぐっと押している。 |
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【300】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時16分) |
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これは 【299】 に対する返信です。 | |||
* 「……はっ」 大きなバスの揺れに、美咲ははっと目を覚ました。 車内は電灯が落とされていて暗い。 (ああ……揺れたのね) 納得して再び睡魔に身を任せようとした瞬間、彼女は違和感に気付いた。 (……あれ……) ブランケットを掛けた足に、何かが当たっている。 隣の男性の足だ。 彼は大股を開き、美咲の太ももへ自らのも太ももをぴったりと付けていた。 (……もう、男の人って行儀悪いんだから) そっと視線を移すと、男は眼を閉じてぐっすり眠っているようだった。 (避けたいけど、押し戻したら失礼かなあ……) 美咲はもじもじと腰を揺らした。 |
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