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【212】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2009年05月19日 23時21分)

池ポチャさん


 いよいよ来週に行ってきます


 教えを守って頑張ってきますね、ゴルフ。


>アゲといえばキツネ。


 薩摩だと思います


>の2説があるらしい。


 キタキツネも同じでしょうか


>キツネは肉食じゃろ!?


 マジ回答をすれば「雑」食だったかと。


 ドングリとかも食べるはずですよ



…と、つっこんでみる



そうそう 一応当トピは設立して丸1年というキリのいいところで閉じようと思っています



それまでに気が変わらなければ…の話しですが。

お知らせでした
【211】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2009年05月19日 23時12分)

≪5≫


 僕は講堂を閉ざす、重い引き戸に手をかけ

 力を入れて両腕を左右に広げた




 ガラガラガラ


 そして右奥にあるいつもの場所に目をやると彼女の背中がそこにはあった


 
 彼女の名前はエリ

 付き合っていた頃は「エリツィン」と呼んでいた



 エリは少しの間 振り向かずに壁の方向を見ているようだったが
 僕が近付くと ゆっくりとこちらを向いた

















 僕とエリが交際することなったのは、まだ高校1年のときで

 その日もいつも連れ添って遊んでいる男女仲良しグループでのカラオケの後、


 バス停にいた僕に唐突な言葉を浴びせたことがきっかけだった



 「え、  今 なんて?」


 僕は半分聞こえたような、聞こえてないような耳を疑うその言葉に面を喰らった



 



 「だからね、  好きだから付き合ってくれない?って言ったの」


 エリは下を俯きながら 時折僕の表情を確認するように言った



 僕の半径2m以内にはもちろん数人の男女がいる


 「え、え?  おい 何言ってんだよ」


 そうはぐらかそうとした刹那


 「いいじゃん いいじゃん!
  お前らけっこう仲良いしさ!   お似合いなんじゃねーの?」


 「そうよ〜  きっと藤沢君をエリちゃんならいい感じになるわよ!」



 どことなく違和感のある囃し立てをする渥美と小林さん


 彼らもこの仲良しグループの中で芽生えたカップルだ


 時に小林さんは学年でもトップ10に入るだろうクラスのマドンナで

 それをいつもの押せ押せ攻撃で小林さんを射止めた渥美



 僕も一時はマドンナに恋心を抱いていた一人なのは別に珍しいものではなかった



 特に好きな女性という存在を作っていなかった3学期のある日



 僕の心の隙間にエリは飛び込んできた



 「いや・・・ 急な話しだしさ、 答えは明日っていうことで」



 明らかに狼狽しているのは僕も自分でわかっていたが


 なんとか今この“付き合っちゃえ”的な空気は逃れたい


 そう思って返答をとりあえず先延ばししようとすると



 「え〜〜 なんで〜 エリのどこが不満なのよ」


 小林さんは僕の逃げ道を閉ざそうとしてくる







 後からエリに聞いたことだが、この作戦を成功させるべく

 一連の成り行きはすべてエリがこのカップルに頼んだものだったらしい



 僕はまるでフラっと入った電器屋で、何の必要もない家電を買わされる客のように


 「うん、 そうだな 断る理由もないし」


 そう即決してしまう




 まぁ 未熟な高校生の交際なんて、こんなきっかけはゴマンとあるだろう



 「よかった♪」

 そう言って僕の右腕に腕をからませてくるエリ




 それが僕らの始まりだった
【210】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2009年05月19日 23時14分)

 でもやっぱり片思いのまま始まった交際は


 そう長くは続かなかった






 仲良しグループはその後もカップルを増やし


 スキー遠足(札幌圏内の授業の一つで全校生徒で遠方のゲレンデに終日で行く行事)が行われる3月下旬には


 5組もの男女が青春を謳歌していた



 無論 その中でもクジに漏れたような男女もいる



 
 いつもカラオケを最初に歌う田澤




 似合わないのに眼鏡をかける井出




 ちょっと体格がいい村田さん



 彼らも全員と仲が良いのだが、なかなか恋の成就まで辿りつけない一人だった





 そんな中 僕が周りの空気に影響されず、成績も群を抜いて優秀で いつもグループの脇にいた




 磯里さんに意識したのは必然だった と思う




 この流れだと僕が交際している彼女がいるのに他に気を取られた浮気者のような


 感じに捉われやすいのだが








 さっきも言ったように必然だったんだ



 磯里さんに魅かれたのは
【209】

RE:T字路の行方  評価

池ポチャ (2009年05月18日 22時37分)

もみあげブランコさん、こんばんは。

アゲ アゲ アゲ

アゲといえばキツネ。


キツネの好物がアゲだと言う説と、

キツネのうずくまった格好がアゲに似ているから、


の2説があるらしい。




が、



キツネは肉食じゃろ!?



…と、つっこんでみる♪


※夏場に出るお弁当のお稲荷さんは超甘しょっぱい!
【208】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2009年05月17日 21時44分)

いや 少し言い過ぎた  ごめん。



またいつでもアゲて下さい
【207】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2009年05月17日 20時01分)

楽しいか?



名前出しちゃいますよ
【206】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2009年05月17日 09時52分)

≪4≫



 チャイムが鳴り、一時限目の簿記の授業が始まった


 その途端いつものようにオーケストラ紛いの美声を放つ石村先生が、今日も教室を狭しと大きな声を轟かせる


 「いいか〜 昨日やった為替手形のデルタ関係についてはわかったな〜」


 僕もその言葉につられて昨日ノートにまとめた箇所を見返す



 うんうん

 クラスの中の何人かが頷いている


 「よぉ〜し  じゃあな、今日は社債のところをやるからな

  おい本間!  ちゃんとついて来いよ〜」



 僕の後ろに座っている本間が「は、はい!」と言いながら机上をガサガサしている


 始業して、もうついて来れてないのだろう



 それもいつものことだった



 僕は隙を見せればすぐに当てられてしまう石村先生に注意を払いながら


 今朝見た手紙の内容を思い返していた







 『昼休みにいつものところ』


 
 手紙が示す いつもところ とは


 体育館に隣接する講堂だった


 そこは放課後は卓球部の練習場になっていて、


 後は使うとすれば、学年毎の集会くらいだった



 昼休みになればスポーツで賑わう体育館とは反対に

 講堂はピアノをたまに弾きにくる生徒が出入りするくらいで、

 特に使われることもない





 でもたまにそんな穴場を利用するカップルもいたわけで


 僕が使うときは、うまくそいつらを棲み分けして使っていた




 講堂の入って右奥の体操マットが置いてあるところ



 そこが手紙の示す いつものところ だった




 僕は相変わらず教室内でこだまする先生の声を半分聞き流しながら


 ボールペンを鼻と唇で挟んでみる




 (なんて言おうかな・・・)



 






 昼休みになるまでは


 そうやっていろいろとシュミレーションしていた
【205】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2009年05月13日 00時15分)

≪3≫



 やっと道路の雪からアスファルトが顔を出し始めた14年前の4月


 僕は高校に入って2度目の春を迎えていた


 通う学校は自宅から自転車で5分もかからないところにあった



 今日も手離し運転で、どこまで学校に近づけるか挑戦してみる


 途中 信号があるので、必然的に道路を渡れる状況ではないと、この挑戦は
 また明日へと持ち越しになってしまう


 だが 今日はツイテいたらしい
 信号に差し掛かると同時に 減速していた車が停まる


 僕は体重を少し右に寄せながら器用に手離しのまま 自転車を操った




 次は学校目の前にある、ほとんど90°の右カーブだ


 予め反射板で車が来ていないことを確認した後で、今度は目一杯上半身を傾ける

 すると、練習していた通り僕を乗せた自転車は鬼門のカーブを弓のような弧を描いて
 曲がりきった









 成功だ



 その後、ちっぽけな充実感に浸りながら自転車を置き場に停める



 そのとき

 「おはよう  手離し運転は危ないよ」

 突然 背後から声をかけられた

 

 そこに立っていたのは、つい先月まで同じクラスだった
磯里さんだった


 「あ、あぁ  おはよう」

 僕は一瞬合った視線をすぐに落とし、自転車の鍵をかける


 「今日は朝練じゃなかったの?」

 磯里さんは1歩こちらに近寄ってきて聞いてきた


 「あ、 あぁ うん。  昨日の夜にワックスをかけたらしくてさ
  今日の放課後までは体育館が使えないんだ」


 相変わらず視線を行く先をごまかしながら言葉を返す


 「ふ〜〜ん   そっか」

 彼女はそう言って、黒くて長い絹のようなしなやかな髪を返し、玄関へと向かった



 (お、おぉ〜〜〜  やっぱり今日はツイテるぜ!)


 僕は荒くなった鼻息を落ち着かせ、小さくガッツポーズをした







 「どう?  新しいクラスは」


 「う〜〜ん やっぱり1年生のときの方がいいよね、ほら私のF組は女子クラスでしょ?」

 磯里さんがアシックスの上靴に履き替えながら言った


 「その点 藤沢君のところはまた男女クラスで楽しそうだよね」


 「…そうでもないよ、なんか文科系って感じの女子が多くて

 なんか静かなんだよね」


 僕も続いて靴箱の扉を開ける








                  ん?


 取り出した靴と一緒に何かが落ちてきた


 どうやらそれに磯里さんも気づいた様子だった


 

 落ちたものを拾ってみると それは 小さくて白い便箋だった


  
 磯里さんに見られないようにそれを開いて見てみる




 “今日の昼休みにもう一度あそこで話しを聞いてもらえないかな”


 便箋にはそう書かれていた


 「あ〜〜  何なに?  やるね〜〜」


 磯里さんが僕の肩口からそれを覗く


 「ち、違うよ!  誰かイタズラでゴミでも入れたんだよ!!」



 僕は左手に握っていた便箋をクシャクシャにした





 その手紙には差出人の名前がなかったが、

 僕はすぐに筆跡で誰が書いたものかはわかっていた




 (先週話したばかりじゃないか 今日はツイテると思ってたのに…)






 僕はそう思いながら教科書を取りに部室へと走った
【204】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2009年05月08日 13時57分)

池ポチャさん


>…な会話が成立してもおかしくない価格ですね。


私のランチ代と同じくらいです。。


>さて、私は何を残そうかしら? 


ピーマンは残さないように(ニンジンも
【203】

RE:T字路の行方  評価

池ポチャ (2009年05月06日 08時06分)

「おっ、いい木生えてんね〜。一本くれ!」


『ただじゃダミダ〜。』


「じゃ、牛丼おごるからさ、なっ?なっ?」


『そんじゃ〜、大盛りで味噌汁付きならいいぞぉ〜』


「よし、商談成立!」






…な会話が成立してもおかしくない価格ですね。

木材はその地方で生えているものがもっとも長持ちすると思う(←超主観)のですが、、、

そもそも、栽培・育成しているものと、ただ生えているものを価格競争させるほうが無理がありすぎますね^^;


>これからも森や林を我々の子孫に残すべく

さて、私は何を残そうかしら? 考えてみよう♪
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