| トップページ | P-WORLDとは | ご利用案内 | 会社案内 |
■ 222件の投稿があります。
<  23  22  21  20  19  18  17  16  15  【14】  13  12  11  10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  >
【132】

RE:T字路の行方  評価

あちゃこん。 (2009年01月05日 19時18分)

遅くなってしまいましたが・・・

もみあげブランコさん お部屋の皆さま

明けましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします^^

忙しくて楽しいお正月休みもあっという間に過ぎてしまいましたね。

また今年もいろんなお話し楽しみにしています^^
【131】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2009年01月16日 23時23分)

当トピをご愛顧頂いてる皆様

ピワド管理人様  諸々


新年 明けましておめでとうございます


お陰さまで流行りのインフルエンザにも今回は回避できました
皆様におかれましては、体調管理にご留意されていますでしょうか


本来であれば昨年末に第1作を書き終える予定でしたが、
執っているうちに物語がうまくまとめられず
もうしばらくお付き合いをさせてもらう予定です


(第2作のタイトルも考えております)

引き続きご贔屓のほと宜しくお願いいたします


フォッカーさん
マリン2さん
陛下さん
あちゃこん。さん
パクソルミィさん
池ポチャさん
ゆうかりんさん
カモ次郎さん


昨年中は大変お世話になりました

相変わらずアップするのは滞っておりますが、ご容赦いただきますようお願いいたします
【130】

迎春  評価

フォッカー (2009年01月03日 19時13分)


 新年 明けましておめでとうございます(笑)
 って、もう3日なんですが…(爆)

 もみあげブランコさん、お部屋のみなさん
 本年も どうぞよろしくお願いします(笑)
【129】

RE:T字路の行方  評価

マリン2 (2009年01月01日 19時31分)

もみあげブランコさん お部屋の皆様

新年 明けましておめでとうございます。

もみあげブランコさん
旧年中は、色々お世話になりました。

有り難うございました。

今年も、宜しくお願いします。
【128】

こんにちは(笑)  評価

フォッカー (2008年12月31日 15時01分)


 年末の御挨拶にまいりました(笑)
 もみさん、お部屋の皆さん 御元気ですか?
 大晦日の今日、今頃 皆さんは大わらわでしょうか(笑)

 今年、こちらに自分の駄文を載せる事が出来て、本当に
 嬉しく思います。 そして その思いと同じように、皆
 様には感謝しております。

 来年もまた、今年と変わらず どうぞよろしくお願い致
 します(笑)
【127】

RE:T字路の行方  評価

マリン2 (2008年12月31日 14時39分)

もみあげブランコさん お部屋の皆様

こんにちは。


もみあげブランコさん 
今年は、色々お世話になりました。

ありがとうございました。

多忙でしょうけど、頑張ってください。

 皆様にとって来年が、より一層良い年でありますように・・

 皆様・・よいお年を・・
【126】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2009年01月16日 23時28分)

第三十一話   プラマイ ゼロ   



 空港へ向かうモノレールから見える景色はやけに澄んでいた

 きっと空気が乾燥しているのだろう


 真夏のときにはスモッグのせいで遠くが淀んでいるのが僕にはよく分かる

 だが 今日の外気は田舎を思わせるくらい透きとおった感じが窺える

 


 空港に着いた僕は、変更した便までまだ少々時間があったから
 上階のレストランの喫煙席でコーヒーを飲んでいた



 そしてポケットからマルボロを取り出し 火を点けた


       ふぅ っと思わずため息が出る









 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜









 二人は「あっ…」という言葉を同時に発した

 そしてすぐさま美香が


 「ちょっと雄一郎ったら!」の声とともに僕から預金通帳を取り上げる


 「あ…」

 今度は僕一人だけ声を発する


 「ごめん   枕の下からチラっと見えてたんだ
  僕…   あ、中身は見てないよ!  ホントだよ?」


 通帳を手に取ってすぐのことだったから当然中身を見ていなければ、表紙すらめくってはいなかった



 口座名にあまりにも驚いていたので。。


 「・・・・。」

 美香は濡れたままの髪をかきあげた他は微動だにしない


 「ごめん!  本当にごめん!!
  見ちゃいけない物だったんだよね」


 「・・・・。」



 通帳を見つめてた視線を僕に向け

 何やらすっきりとした面持ちで美香は言った




 「まぁ いずれ見せることになるんだしね

  口座名義は見たでしょ? そう これは私たちが行く行くの将来の為に作った通帳なの」


 「将来…って」   僕はかなりの叱責を受けるだろうと心の準備をしてたので
  思わず拍子抜けをくらった感じがしてたまらない


 「私だって 何も学生みたいに漠然とした感じで遠距離恋愛してないんだからね!

 雄一郎は私より社会人歴が上でしょ?
  
 だからそれに見合うくらいの貯蓄をしようと思ったの」

 「お父さんが遺してくれたお金もあったしね」



 美香はそう言うと「はい」と僕に通帳を渡した

 「まだ始まったばかりだけどね 見てもいいよっ」



 僕は言われるままページをめくる


 ”新規”として100万円

 その翌月から3万円ずつ毎月預金されているのがわかった


 「車も持ってないし、渋谷区にある寮なのに、ずーっと2千円しか住居代がかからなかった雄一郎には
  全然及ばないと思うけど、そのうち追いつくからね!」


 美香はそう言って化粧台へ座った






 時計に目をやると空港へ向かう時刻は迫っていた


 でも僕は数十秒の間に決心した







 僕の抱えている負債のことは 今美香に話さなければならない


 後々電話や手紙では、通帳を思わぬタイミングで僕に見つけられた美香にはあまりにも卑怯だ

 そう思った


 「美香・・・・」



 「ん〜?   なあに〜?」




 僕は鏡越しに見える美香を見つめて言ったんだ
























 「僕さ

  貯蓄なんてほとんど無いよ   

  いや無いばかりか、消費者金融に借金があるんだ」     【134】へ続く
【125】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2008年12月31日 01時12分)

 
 美香は化粧水を顔に磨りこましていた手を止めた



 「…え    え?

 借金って・・・       こと?」


 僕は頷く


 「私がどんな職業かいつも言ってるよね

 クレジットカード会社の審査担当は、よくサラ金借りてる人が
 
 何とか借りようとして それを誤魔化させないように見つけるのって大変だって・・」


 「雄一郎も・・・ え、えぇ〜?

 よく理解できないよ

 どうして借りるの?  どうして足りないの?


 ねぇ…           どうしてよ!!」


 それまで鏡越しに話していた美香がコチラ側を向いた



 「美香ぁ〜?」

 ドアの向こうからお母さんの声が聞こえた


 「あ、何でもないの」と美香が制す






 それからまず航空会社へ電話し、後ろの便へ振り替えてもらいように頼んだ


 「いいかい 一つひとつ話していくから
  聞いてほしいんだ」





 
 僕は申し訳ない気持ちと

 美香が内緒でとってた行動に感極みながら

 一生懸命に現況を包み隠さず話した



 そして話し終える頃には僕の目には涙で溢れていた


 「そんなことも知らずに…    ごめん」



 すると美香はパソコンを開き

 何やら一心不乱に数字を入力している




 しばらくして


 「はい   出たわ

  これ見て」


 プリンターから出力された紙を僕に手渡す


 「私が立て替えてあげたいところだけど そうしたら雄一郎の為にならないじゃない

 だから雄一郎はこの返済計画通りに則って返して できるでしょ!?」


 このシチュエーションなら計画内容如何に問わず

 首を縦に振るしかない



 「後ね、 別に許したワケじゃないから  こう…
  なんて言うか誠意を見せてもらいたいの」


 「誠意?」

 「うん、誠意。」




 僕はこの時ほど美香に逞しさを覚えたことはない


 この後僕が提示した提案を美香に理解してもらい

 「空港へ送りたいけど罰として行かないことにするね」


 そう言われ 僕はお母さん方に礼を言い、美香の実家を後にした


























 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

 レストランでコーヒーを飲み終えた僕は


 「まずはアルバイト雑誌を買わなきゃな」


 そう心の中で呟いた
【124】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2008年12月29日 01時01分)

陛下さん

 もうすぐ大晦日ですね

 互いに多忙な毎日が続いてると思いますが

 いかがお過ごしでしょうか


>古典派あたりの組曲なんかが聞き覚えがあり馴染みやすいかと


 アドバイスありがとうございます
 恐らく相当先になるでしょうが、そのお言葉を忘れずいつの日か
 聴けるようにしたいと思います

>ここも立ち上げられて早・・・・・( ̄ー ̄;)いつだっけ?

 8月の下旬ですよ


>( ̄ー ̄;)今、何話だっけ?


 ちょうど30話に差し掛かりました


>( ̄ー ̄;)名前なんだっけ?


 仮名ですが「雄一郎」です


>どうでもいい事


 ・・・・・。


>良い年を迎えられるよう
>頑張って下さい


 はい
【123】

RE:T字路の行方  評価

もみあげブランコ (2008年12月29日 00時54分)

第三十話   枕下   


 ダイニングバーを後にしたのは22時を過ぎた頃だった

 僕にしてみれば美香以外は初対面という新年会という名の会合に程遠い宴は

 予想を大幅に覆すままに終わった

  
 「ちょっと〜 雄一郎ったらぁ 歩くの早いよ〜!」

 足早に駅へと向かう僕の後ろを
 美香がブーツをコツコツ鳴らして付いてくる


 僕は歩くスピードを落とさないまま赤信号の交差点で停まった


 「雄一郎ったら!  もぉ〜」

 追いついた美香は少し肩で息をしている




 やがて青信号に変わったスクラングル交差点を対角線上に渡る


 「みんなもう一軒行かないの?って聞いてたよ もうけっこう酔っ払っちゃったの?」



 「…全然  むしろ酔いが醒めたよ」 僕は無愛想にそう答えた

 美香は僕の不穏な空気を察知したのか、帰宅するまではその後 特に話しかけてはこなかった





 
 美香の部屋についてからは殆ど僕が一方的に喋ってたのを覚えている


 「…なんだよアレ   知らない人たちが集まるって聞いてたけど
  全然共通点も見出せない飲み会なんて つまらなさ過ぎるよ!」


 僕はベッドにゴロンと寝転がり 俯き加減の美香にそう切り出した


 さらに「それにさぁ 集まった連中はまるで団地妻の井戸端会議のように我一番みたいにダラダラ話ししてさ!」とまくし立てる



 「…あそこで殆ど雄一郎の側にいれなかったのはゴメンね?  みんな久し振りだったし。。」


 まだ俯いた状態で、コートも脱いでないまま美香は答える


 「言っちゃ悪いけど あんなんなら行かない方が良かったよ! 僕なんか『君はどこの大学だい?』って聞かれて
 『18で就職しました』って言ったら気まずそうな顔されたよ!
 おまけに”いかにもエリートです”みたいな面々が揃っちゃってさ!T大卒もいたの知ってる?」


 「…そんなぁ  お勤め先なら雄一郎のところだって立派じゃない…」


 「うちは非営利なところだし、だいたい規模が違うよ」 そう一喝すると 美香は黙ってしまった




 元はといえば、僕の無いものねだりさが起因して気分を害したことなのだが
 「高卒」と言った瞬間の、あの連中の蔑む視線が頭から離れなくて
 僕の中の憤りを美香にぶつけてしまっていた



 「ていうかさ、僕だってこっちにいる友達から誘われてたから、まだ飲んでると思うし そこに混ざってくるよ」


 そう言うとジャケットを羽織り コーヒーを持ってきてくれたお母さんと廊下で擦れ違って気まずかったが

 僕は友達に連絡し、新宿へ向かった   【131】へ続く
<  23  22  21  20  19  18  17  16  15  【14】  13  12  11  10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  >
メンバー登録 | プロフィール編集 | 利用規約 | 違反投稿を見付けたら