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【112】 |
もみあげブランコ (2008年12月10日 22時54分) |
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これは 【106】 に対する返信です。 | |||
あちゃこんさん >元彼を結婚式に呼ぶのは・・・少しビックリしました^^; 私も当時は驚きましたよ しかも二人ですからねぇ そのうち一人は「どう?私、幸せになったでしょ」的な態度がアリアリと見てとれました 何か旦那さんのことで・・・ フォッカーさんのコメントが素晴らしいですね 私ならあぁいう気の利いたことは言えなかったと思います …というか、こちらにいらっしゃる方々は私なんかよりも経験が豊富で 偉そうな口を知らないうちにしてるんじゃないかな と思う時があります 非常に”タメ”になりますね |
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【111】 |
もみあげブランコ (2008年12月10日 22時46分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
第二十八話 楽しい楽しいクラシック 大晦日 一説によると元旦は刃物を持ってはいけないそうだ だから日本人は正月が明けるまで食べる物に困らないように 今日中におせち料理をこしらえておく だからここも買い出しに来ている人が多いのだろう 僕と美香、それにお母さん達で実家近くの商店街に来ていた お母さんが持つメモ紙によると、だいぶ買い物が多い気がする 僕はさながら荷物持ちというところだろうか 「フフ、退屈してるんでしょ ごめんね? つき合わせちゃって」 少し先を歩く美香が僕に笑いかけている 「いや 全然いいけどさぁ それより今晩の格闘技は観れるんかな」 「あぁ 言ってたね〜 うちは毎年紅白ばっかりだったけど、今年はクラシック見たいしぃ」 「く、クラシック?」 「うん、 お母さんが好きなの」 「え〜!?」 「もう〜 雄一郎は居候なんだからいいでしょ! 毎年ね、チャンネル権はお父さんが持ってて ようやく見たいものが見れるのっ」 「う… うん わかったよ」 僕が俯いてそう言うと 美香はまた少し微笑んで さらに先に歩く二人の後を追った 美香の家は始めは喪中だから、と思っていたがそういうワケではない様子だった 僕の実家では大晦日の晩飯はオードブルやら寿司やら 少し前にするクリスマスの再現のように騒ぐのが通例だった しかし美香の家ではごく普通の晩飯で、 「あ、雄一郎 ビールでも飲む?」と美香に聞かれるまでは 特に年末という気がしなかった やがて食事も終わり、想像してた通りのクラシック鑑賞の時間がやってきた 揃いも揃って僕以外の3人は 「やっぱり○○さんの指揮はいいわねぇ」とか 「ここの会場前に行ったよね」だとか 到底僕には理解できない会話をしている まぁ『業に入らば…』というから仕方のないことなのは分かっていたが。。 僕はいよいよ退屈の限界に近づき 「美香 初詣はどうする?」と話しを振ってみたところ やっと僕の座っている方に来て 「そうそう、そうだね 明治神宮は… 混んでるから嫌でしょ?」 とクラシックな空気から戻された 「う〜ん 実は近いところに住んでたクセに一度も行かなかったんだけど、きっとすごい人の数だしなぁ」 僕が日本酒をチビチビ煽りながら言うと 「とりあえず新宿出ればいいんじゃない? ほら、ここと明治神宮の真ん中くらいだし 遊ぶところはいっぱいあるしね?」 「…そうだね! そうしよう 混んでそうだったら次の日でもいいもんね」 この後の予定が決まると、また僕はダイニングテーブルで一人になった 相変わらず手酌が続く … … 「あ〜 面白かった! また来年も見たいね お母さん」 年が明けた頃、僕はだいぶ酔っ払ってしまっていて 目がトロンとなっていたようだったが 「さぁっ 厚着して行こう!」 と元気いっぱいの美香に連れられ家を出た 外に出るとピシッと空気が張り詰めている 寒い 東京の寒さは、田舎の寒さとはまた違って空気がやけに肌に刺さる 「寒いからくっついて駆け足で行こうよ」 僕が言うと、すこぶるハイテンションな二人は 時々一緒にスキップしたりしながら大笑いして立教通りを駅方面へ向かった |
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【110】 |
フォッカー (2008年12月08日 18時01分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
師走で寒さが厳しくなってきましたねぇ… まだ雪は降らないんですが、朝晩の冷え込みが(笑) こんな時 俵万智の句を思い出します。 「寒いねと言って 寒いねと こたえる人のいる 暖かさよ」 ☆もみあげブランコさんへ 体調はだいぶ良くなってきたようですね、何よりです (笑) よく、体調管理も仕事のうちといいますが、治 す時は、しっかり養生して治してください(笑) 作品の方は、ちゃんと待ってますよ♪ ☆陛下へ 男女の違いで視点が違う… 多々ある事かもしれませ んが、やはり興味深いですよね(笑) そして、社員思 いの社長… 私もそういう人と仕事をしたいです(笑) 昔、エレベーター設置の仕事をしていた事がありま す。 新築のビルにエレベーターを設置するんです が、やはり お話の社員のように 新品納期直前のエ レベーターに、鉄骨をぶつけてキズをつけてしましま した。 内面、人が乗るスペースにキズをつけてしま い、弁償かと思ったのですが その時の社長も許して くれました。 「怒らない厳しさ」これは今でも私の 中の教訓になっています。 ☆あちゃこんさんへ 旦那さん、悩んでるようですね。 アドバイスという 訳じゃありませんが、こういう時は辞める・辞めない のどちらかを勧めるのではなく、どちらでも 私は貴 方に着いていく、という事を伝えるのがいいかと思い ます。 旦那さんの方から、意見を求められれば別で すが… 家族の後ろ盾があると分かるだけでも、随分 気が楽になると思いますよ(笑) |
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【109】 |
あちゃこん。 (2008年12月08日 17時09分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
陛下さん >社員を思いやる経営者 理想をあげればキリがないですが・・・ 1つでも尊敬出来る何かを持っている。。。そんな社長さんなら自然と社員もついて行く様な気がします。 こういう場では今現在の事となるとあまり具体的な事は書けませんが 世の中、中々厳しいですね 特に家族を持つと男の人って大変だなぁとつくづく感じます。 人柄とは関係ないかもしれませんが 主人の会社の社長さんとは年に数回パチ屋で遭遇します。 きちんとスーツを着て、金色の重そうな時計をして、整髪料をべったり塗りつけた頭で ジャグラー打ってます。いつもジャグラーです。 何度か主人と一緒の時に挨拶をした事がありますが、私の事はまったく覚えていないようです。逆に覚えられていなくて良かったのですが・・・ 主人の会社の人は皆知っているらしく主人に話してもビックリもしていませんでしたが・・・ よくある光景かもしれませんが、あまり見たくないですね。 主人はこの1年で随分白髪が増えました。会社を辞めようか悩んでいるみたいですが 同僚達との関係を失うことを考えて また、同僚達に励まされて思いとどまっているようです。 こんな時はなんと声を掛けてあげれば良いのか・・・ またまた話しがそれてしまいました^^; ではこの辺で失礼します。 |
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【108】 |
もみあげブランコ (2008年12月07日 14時29分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
第二十七話 束の間のプチ同棲 美香の実家は一軒家だったが、お父さんが亡くなって間もなく手放し 近くの新築マンションを購入して移り住んでいた いろいろ遺品を処分したところ3人では広すぎるということらしい しかし、キャッシュでマンションを買ったと聞いたときは驚いた 一体どれほどを遺して亡くなられたんだろう… と余計な詮索をしてるうちに最上階にある美香の実家に着いた ドアを開けて 最初に出迎えてくれたのは意外なものだった 「あっ」と思わず僕は声を上げる 「フフ 驚いた? 雄一郎が来る時用に、今朝ベランダからこっちに持ってきてみたの だいぶ元気になったでしょ」 美香はブーツを脱ぎながら言った それは僕が転居する際に美香にあげた パキラの木だった かなり程度良く手入れされているのだろう 僕も見たことがないくらい葉のツヤがいい 鉢も立派になっている 「雄一郎〜 こっちも見てみて〜」 美香が僕をリビングへと促す 「お… お邪魔します」 僕は足早に美香の後に続いた リビングの出窓にはポインセチアがあった 僕がクリスマスに届くように この間美香に送ったものだった 「へぇ〜 写真しか見なかったけど、鮮やかな赤色だね」 「そうだねっ キチンと手入れすれば来年も咲いてくれるらしいよ?」 そう言った後、美香は奥にある仏壇の前に座った 僕も隣に座る ―お父さん、雄一郎が来たよ そう聞こえた気がした しばらくしてお母さんとお姉さんが買い物から帰ってきた 「あらぁ よく来たわね雄一郎君 まだ整理できてないとこもあって狭いでしょうけどゆっくりしていってね」 「年末のお忙しい時にすみません しばらくお世話になります」 お姉さんも「久しぶりねぇ」と微笑みかけてくれた それから晩御飯までは美香の部屋で過ごした 僕の寝床はベッドの横らしい 今思えば彼女の実家の、しかも同部屋で寝させてもらうことは 不謹慎だったのかもしれない 「隣の部屋はお母さんとお姉ちゃんで、私だけ一人部屋なの」 「ふぅん なんで美香だけ優遇されたの?」 僕は部屋から見える景色を眺めながら聞いた 遠くに西新宿のビル群がのぞく 「二人はねぇ 一人部屋が嫌なんだって それに私、服とかも多いからね」 確かに見渡せば整頓されているものの、いろいろ物が多い ふと目を向けると化粧棚の鏡の横には プルートのぬいぐるみが置いてあった 手に取り「さすがに一緒には寝ないんだな」と少しからかってみる 「もう〜子供じゃないんだから〜 あ、でも雄一郎に会いたくなった時とかは添い寝してるよっ」 そう言うと美香はぬいぐるみを抱き上げ 「アッチ〜 雄一郎が来たよ〜」とぬいぐるみの頭を撫でた 「アッチ?」 「うん、実は密かに名前付けたの 昔飼ってた金魚にも同じ名前付けてたんだよね」 本人は否定したが、十分子供らしさは随所に見えるのが感じ取れた 「あ〜 ちょっと引いたでしょう? でも私の方が年上っていうことは忘れないでね」 美香は頬を膨らませている 「はははっ そうだったね もう20台後半だもんね」 僕は茶目っ気たっぷりに答えると 後方から美香を抱きしめた |
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【107】 |
陛下 (2008年12月06日 13時13分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
今日は土曜日・・・・・ 更新の気配がする( ̄ー ̄) トピ主殿 >11月3日生まれですね ・・・・・( ̄ー ̄;)何言ってんの 1月13日言うとるやろが〜ヽ(`Д´)ノ と 面白くもないボケをありがとう( ̄ー ̄)ニヤ スルーしなかったから おいらを登場させて下さい >筆を握る手を止めてしまうんです ふふふ ここを伏せて・・・・・ ここでは下ネタは止めておきます( ̄ー ̄)ニヤ 結婚指輪は持ちません 式は人前式で赤い糸を(10cm位の)互いの指に結びました >陛下さんはきっと「尽くすタイプ」なんでしょうね それは違うと答えておきます( ̄ー ̄) あちゃこん。殿 あのレスは男女間の事ではないですよ( ̄ー ̄) 労使であったり友人であったり 全ての人間関係に通じてると思います 前の会社にいた時の話ですが 下請けに入っていた10人程の小さな会社 そこの社長はとても厳しい人でした 現場の巡回点検をしていると必ず大きな声で社員を叱っていました その時のおいらはまだ若く 「そんなにガミガミ言わなくってもいいだろうに・・・」 そんな目で見ていました そしてある日事件が起こりました 一人の社員が機材の搬入中に養生シートを突き破って廊下の内壁に傷をつけてしまったんです おいらもそのフロアにいて 「やっちゃったよ!」そう思いました 社長は怒り狂いまた社員を叱るだろう しかし 駆けつけてきた社長は社員から事情を聞くとおいらとおいらの上司の所にきて 「私の不注意で○○会社様の大事な物件に傷を付けてしまいました。内装屋さんに補修のお願いをして頂けませんでしょうか」 社長は上司が声を掛けるまで深々と頭を下げ上げようとしません 上司は「クロスとボードの取替えをしますよ。クロスはあの列全部やり直しますがいいですね」 社長は当然の事ですと何度も頭を下げていました 騒ぎも収まりそれぞれが持ち場に帰った頃 社長はその社員に 「ここは大事なお客様の持ち物だ。だからいつも言ってるが一つ一つの動きに注意しろ!!分かったか?」 それは父親が子供に諭すような優しさを感じる光景でした その後この方達とは長い付き合いになりました それもあの事件がキッカケだったのかもしれません 社員を思いやる経営者 大きな会社ではもう少なくなってるんでしょうね |
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【106】 |
あちゃこん。 (2008年12月05日 19時00分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
◆陛下さん >一行レスありがとうヽ(`Д´)ノ あ・・・すみません^^; 決して手を抜いたとかではなく、陛下さんがとてもいいお話をされていたので・・・ 文章を読み返したり、自分に当てはめて考えてみたり・・・ それと、私は文章を書くのが遅いのでもみあげブランコさへの書き込みに時間が掛かってしまい^^; 私の感じた事を書かせてもらいます。 >人生の中で知りえる人の数なんてたかが知れている >その中で言葉を交わす人は更に限られてくる >更に好意を持てる人 >一緒に居たいと思う人 >守って行きたいと思う人 >共に歩んでいこうと思う人 >それはほんの数人しかいない 陛下さんは男女の仲の事を書かれたのだと思いますが、この部分を読んでまず最初に女友達の顔が浮かんできました。 共に成長出来たかなぁ。。。なんて考えてました。 昔からわりと人見知りをするので・・・友人関係は狭く深くでした。 年々たくさんの人と知り合う機会がありますが、知人になるのは難しくないけど、「友達」と言える仲になるのは・・・難しいものがあります。。。 >しかし数年もすると相手の悪い所が目に付きだす >いいところ自分が好きになった所はみようとせず >二人力を合わせる気持ちがあればね 思い当たることが多々・・・ 自分の事は棚に上げて相手の事ばかりが目に付いてしまうんですよね。。。 反省すべき点ですね。 >周りに流されず本質を見抜き相手を思いやれる >それも大事な事だなと思います まったくその通りだと思います。 相手を思いやれる気持ち・・・ホントに大切ですね^^ ◆もみあげブランコさん >素晴らしいコメントですね そう言っていただけて嬉しいです^^ ありがとうございます。 > 私が過去に真剣に恋心を抱いていた彼女は > ほぼ全員結婚しました > 中には式に呼ばれた方もいました 元彼を結婚式に呼ぶのは・・・少しビックリしました^^; でも、それはもみあげブランコさんが誠意を持ってお付き合いをされていたからこそ。。。ですよね^^ ◆フォッカーさん フォッカーさんに 大丈夫 と言ってもらい心強く感じています^^ 私より人生の先輩かな?と思っています。 またいろいろ人生勉強させてください^^ |
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【105】 |
もみあげブランコ (2008年12月04日 15時59分) |
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これは 【104】 に対する返信です。 | |||
陛下さん >113 >おいらの息子の誕生日( ̄ー ̄) 11月3日生まれですね 私と同じで蠍座です きっと素敵な男性になるかと思いますよ (いけない いけない 陛下さんと絡んでたらキャラが…) >なにかあったのですか? 前にも述べましたが、執る時間があっても それに伴う環境が整ってないと書けないんですよ 周りがうるさかったり、精神状態が穏やかじゃなかったりすると 筆を握る手を止めてしまうんです ”なんとなく”で仕上げたくないので… >いまの嫁さんにも指輪一つも買っていませんし 結婚式で行う指輪の交換はされなかったんですか? 人それぞれでしょうけど珍しいですね >誰かの為に必死になれる頃が一番幸せな時期なんでしょうね 尽くすタイプと尽くされるタイプに分かれると思いますが 私は前者だと思います が、相手の足もとを見て過去には後者になることもしばしば… 陛下さんはきっと「尽くすタイプ」なんでしょうね フォッカーさん お陰様でだいぶ体調の方は改善傾向になりつつあります というか体長崩し過ぎですよね 楽しみにして下さる方々のためにも より一層肩に力が入りますよ パクソルミィさん いつもご覧下さりありがとうございます 物語は「2/3過ぎた」と前に書きましたが もう少し長くなるかもしれません 筆を執ってると こう…次から次に湧いてくるんですよね |
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【104】 |
陛下 (2008年12月04日 12時22分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
みなさんこんにち(´・ω・`)ノわ 今日はなんで来たのかって? 113 おいらの息子の誕生日( ̄ー ̄) ただそれだけです しかし来ただけと言うのもなんだから フォッカー殿 読まれたわけじゃなかたんですね 最後に残ったのが希望と言うより絶望だと言う考え方の方が分かりやすいですよ トピ主殿 今回の話最後まで・・・・・ って 切れてるし( ̄ー ̄;) なにかあったのですか? 心配でなりません(社交辞令 おいらはプレゼントはあまり買った事がありません これとこれがいいな! と言われて買った事は数え切れないほど有りますが・・・・( ̄ー ̄*) 自分で何かを選び贈る その経験はほとんど記憶にありません ほとんどの場合花束と時間ですね 形あるものは残ります それがいい場合と悪い場合が有りますよね そう最悪の場合その形あるものは・・・・ と 考えると後に気持ちと思い出だけが残った方がいいと思っってるからかもしれません いまの嫁さんにも指輪一つも買っていませんし 結婚指輪も互いに持っていません あと数年し二人の気持ちが真っ直ぐであればまた考えますけどね 男は女性の喜ぶ笑顔を見る為 女性は男性がそのプレゼントをつけたところを見たい為 それぞれ必死に選ぶ確立が高いそうです 誰かの為に必死になれる頃が一番幸せな時期なんでしょうね |
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【103】 |
もみあげブランコ (2008年12月04日 12時51分) |
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第二十六話 遅れたサンタ もう今年何回目になるだろうか 昨日仕事納めを無事終え、僕は飛行機の窓から だんだんと小さくなっていく北海道の大地を見下ろしていた 手には数日前にデパートで買った 『Θ』みたいなマークが羅列してる指輪を大事に抱えている 人生の中でバイクの次に大きな買い物をした 美香へのクリスマスプレゼントだ あいにく当日は離れてたから、3日遅れのプレゼント きっと喜んでくれるに違いない 僕は羽田空港の到着ロビーで待つ美香に、どういう風に渡そうかシュミレーションしていた 飛行機を降り手荷物を受け取った チラっとロビーへ眼を向ける 自動ドアを出てすぐに右腕に何か絡んできた 「お帰り〜 雄一郎っ!」 見ると軽くパーマをあてたのか、少しエレガントになった美香だった 「お帰り〜 …って 僕の田舎も住所も東京じゃないぞ」 「もう〜 そんなこと言わないの!」 美香は小悪魔のような笑顔で僕の手に覆われた箱を見ている 「おいおい 気が早いなぁ はい これ、メリークリスマス!」 「うわ〜 何か高そうじゃない?」 年末の空港は人で賑わっていて 誰もが足早に歩いている そんな中 僕と美香は時期遅れのクリスマス気分に浸っていた 「ありがとう雄一郎 ここじゃ何だからご飯食べるときに開けるね」 それから僕たちは池袋を目指した 「こっちの方は4時過ぎても明るいんだな 札幌なんか4時半には真っ暗だよ」 「ふーん やっぱり多少西だからかなぁ」 そんなことを言いながら僕たちはマルイ近くの居酒屋に来ていた 「それにしても雄一郎は居酒屋好きだねぇ」 美香が両手を頬杖ついて言った 「だってさ 寛げるし、いろんな物置いてるし いいじゃん」 「まぁ それもそうだけど」 その時 美香の薬指にはめられた指輪から光が反射したのが目についた 「サイズ… ピッタリだったね」 僕はおしぼりで口を拭いながら言った 「うんっ 本当にありがとうね、 友達に自慢しちゃお〜〜っと」 「あ、 また頬っぺたに何か付いてるよ まったくぅ」 実は二人が再会したのは、7月に沖縄旅行に行ってからだったから半年近くも経っていた 二人にとって経験したことのない月日を離れて過ごしたことになる その間 きっと美香は何ら変わってないだろうが 僕の身辺はかなり様変わりしてしまった いや ネガティブさは出さないでおこう 今日から約1週間も美香と一緒にいられるんだから… 夕食を終え 僕たちはあのT字路を通って美香の実家へ向かった |
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