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【353】

素顔のままで

まきりと2 (2021年11月28日 06時47分)
とある街のとある焼肉食べ放題の店。


女は、眼前の青年に向かって、その箸を忙しく動かしながら、必死とも言える表情で訴えかけていた。


「もー!なんでそんな冷たいのー?
 おかぁさん、哀しいわ」

『パンクレは、考え過ぎなんよ。
 俺、何度、そう言った?
 考えるな、って言ってんの!』


パチパチと良い音をさせて焼ける肉は香ばしく、昼下りの空腹を抱えた20代前半の若者の取皿は、焼けた肉を放り込んだ側から空になって行く。


『パンクレは、免疫ないからな。
 ネットなんて、そんなもんだって。
 俺だって、最初は戸惑ったけどさ』

「わかんないわよ。
 ネットもやってるのは人でしょ?
 なのに、なんでネットだと
 "そんなもん"になっちゃうの?」

『あー、だから、もー。聞き分けのない…
 あ、次、カルビね』

カルビね…じゅじゅじゅー  …ボッ!

『熱っ!』

(いやいや、熱いのは私でしょ)笑いを堪えつつ、カルビの脂で勢いを増した炎を避けて肉を返す光景は、何十年来変わらないものだった。

肉を焼くのは母で、息子は食べる人。
焼肉だけじゃない。この子は、私がいないと何にも出来なくて、、

それがいったい、いつからこーなった?


『割り切れないなら、もう止めな』

「それは、やだ!」

『は?いったい、どーしたいんよ?』


どうしたいか、かー。
確かに、ね。セガーレの言う通りかな。

エヴァ初号機がどどーん!とプリントされたTシャツを着た青年は、今は守る家族をその肩に。

たまーにしか連れて行けなかった焼肉屋でお勘定を気にしてたあの頃とは違うのだ。


プレゼントにスニーカーを買った別れ際。
その足取り軽く家族の元へ帰って行くセガーレの毎日が、笑顔とともにあるように。

願う母の答は、まだ出ない。

私は、きっと私のままだろう。

あの子のいない毎日が、あの子といた時間が楽しかった事を教えてくれるよに。

例え、悲しみに出逢う日が来たとしても、今、ある"嬉しい"を大切にして行こう。



これは、一年と少し前の物語。
その数ヶ月後、不注意から足指の骨にヒビを入れる事になった母。

痛む日々、頼ったスニーカーは、その日揃って購入されたものだった。

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【360】

答えは流れゆく雲のように  評価

しょうぞう (2021年11月29日 00時05分)

あっ、やべっ、これを下書きしてる間にレス来ちゃってた(汗)
でも破棄するのもったいないんで、とりあえず投稿する私をどうかお許しください(焦)

まきりとさん、答えなんて、人それぞれだと思います。

いえ、答えって、実は一生かけてもわからない、見つからないことのほうが多いのではないでしょうか。

だから人は悩む。悩むから成長できる。
成長できるから、「生」に感謝する。
感謝の気持ちがあるから、周囲に思いを致すことができる。

私はそう思っています。

「彼女が好きだと言ってくれた自分でいられるよう、ただそれだけ。」

それだけでいいじゃないですか。
十分じゃないですか。
も一回言いますよ。まきりとさんのことを好きって言われたんです。
それは、いつの日も、まきりとさんらしくあってほしいってこと。

私は、これっぽっちも気持ちを押し付けられたとは思っていません。
自らの意思。
私が、私であるために。

「返信も変身もなくていい。」

この一文が私の心に強烈に突き刺さりました。
ちょっと矛盾してしまうかもしれませんが、このとき感じたのは、この一文を見る前から、私はそのまきりとさんの思いがわかっていたような気がします。

つまり、心は伝わるもの。
たとえ言葉にしなくても、伝わるもの。
それは、リアルだろうとネットだろうと同じ。

そう感じたのです。

まきりとさん、相変わらず、あなたの文章の全てが心に突き刺さります。
セガーレさんは、パンクレの愛情をしっかり受け止められていますね。
パンクレの思い描いた通りのセガーレさんに育っておられるのではないでしょうか。
それらは全て、まきりとさんがまきりとさんであったから。
そう思います。

答えは出ない。
私のまま。

いつの日か、この二つのことがいかに素晴らしいことであるか、お気づきになられる日がくることと思います。

と、まきりとさんの書き込みの全てが、私を気遣ってのことと知りながら、これを書かずにはいられないしょうぞうでありました。
【356】

私の願い  評価

しょうぞう (2021年11月28日 20時03分)

まきりとさん、私ね、一つつぶやくだけでも、かなりの労力を使うんです。

文才なんてあるわけないし、当たり前だけど、書きたいことが泉のごとく湧き出てくるわけではないんです。

いつも、一生懸命探しているんです。
なんかトピックはないかな、書けることはないかなって。
過去の記憶を一生懸命辿って、なんかおもしろいこと、書けるようなことはなかったかなって。
で、それが見つかると、思い出せると、すごく嬉しくなるんですよ。

おかしいでしょ。

当然、トピックが思い出せただけなので、その構成、内容などの細部はそれから考えます。
そして、それなりの時間をかけて出来上がった私のつぶやき、それからまた何度も何度も読み返し、チェックします。

読みやすい構成になっているだろうか、ここのところの言葉尻はこれで大丈夫だろうか、砕けたり茶化したりしている部分は許容される範囲だろうか、不快にさせる部分はないだろうか、そして、私なりの愛はちゃんと入っているだろうか。

最後の部分は、ほとんど伝わることはないのかもしれないけど。
そしてそれでも、不快にさせてしまうこともあるのだろうけど。

最終的に、自分の納得いく、悔いのない内容だと思えて初めて、晴れて投稿です。

なので、出来上がったときのカタチのまま、一切手を加えずに投稿することはほとんどありません。

まぁ当然、それでもまだまだ不十分なんでしょうけど。

でも、見て下さる方を想像しながら、投稿するという自覚と責任と、細心の注意を持って挑戦しているつもりなんです。
当然、意図せずに見てしまうこともあるでしょうから。

そう、私は挑戦者。
生涯チャンピオンになることのない、永遠のチャレンジャーなんです。
人生という絶対的王者に、真っ向から闘いを挑んでいるんです。

どうです?
なんかカッコいいでしょ(笑)

オトコだからね、やっぱカッコつけたいんですよ。

とりあえず、なんでもいいからカッコいいと言っといてください。
いや、言わなくていいので、心の片隅で少しくらいはそう思ってください。

それがおそらく、私の励みになると思うから。

あっ、そうそう、危うくスルーするとこでしたよ。

まきりとさん?
今年まだ1ヶ月以上あるんですけど?
それで今年最後のつぶやきとかラストレターとか、そんなムシのいいことがまかり通るわけがないじゃない。
私も通らなかったんだから(笑)

まきりとよ、そんなお主に天罰じゃ。
まきりとよ、そんなムシのいいことを考えたお主には罰ゲームじゃ。
お主はこれから、しょうぞうが成長をするための手助けをするのじゃ。
そのために定期的にここを訪れ、しょうぞうと会話をせよ。
よいな?

って、なんか神のお告げがあってますけど?

と、あなたに笑ってほしいしょうぞうでした。
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