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【490】

オヤジの戯言  評価

しょうぞう (2022年04月26日 12時09分)

赴任後のスタートダッシュ。
個人的には及第点といったところだろうか。
一応合格だけど、最低ライン。
そんな感じかな。

まぁとりあえず、現状把握に重点を置いていたので、こんなもんかな。

さて、明日から14連休。
当然、こんな状況だから帰省はしない。
ひたすら筋トレでもするかな。

この地に来るのは10数年ぶりになるんだけど、大きく変わったところもあれば、変わらないところもある。

人と同じかな。

昔、足繁く通ったラーメン屋とかが、未だに健在だったりすると、なんか妙に嬉しくなる。

箱根、熱海、伊東、伊豆、ドライブがてら、久しぶりに行ってみようかな。
昔の顔とどう変わっているだろうか。
1人だし、極力車から降りらなければ大丈夫だろう。

今年は久しぶりの富士登山もやるつもり。
もちのろんろん、一番険しいコース。
ま、とりあえず、まずは高尾山にでも行っておこうかな。

先々週は山中湖まで足を伸ばした。
景観が心地よく、思わず1周走ってしまった。
もちのろん、車ではなく、自分の足でね。

あとね、走るのと水泳だけは自信あったから、トライアスロンに挑戦しようかなと思って、この前久しぶりにプール行ったんだけど、まあ体が沈む沈む。

昔は5kmくらい余裕で泳げてたんだけど、今は100mでも相当しんどい。

水泳って、体脂肪ないとこんなにもキツいということを初めて知った。

これまでパチンコ三昧の日々で運動なんて一切してなかったけど、50を超えて活動的になる。

普通は逆かな。

おそらく、人生の終わりはもうそんなに遠くはない。

だったら、悔いのないよう毎日を精一杯生きてやろうじゃないか。

最近ね、改めてそう思ってます。
【489】

新たな風  評価

しょうぞう (2022年04月24日 07時08分)

新たな地、新たな職場、新たな住まい、そして、新たな年度。

環境がガラっと変わり、全てが新鮮。
娘じゃないけど、高校に入学したてのような感覚。
色んなことに対し、意欲がみなぎる。

仕事内容もガラリと変わった。
例えるなら、営業経験のない者が、急きょ営業に回された感じ。

まぁ当然、営業ではないんだけど。

とりあえず、これまでとは畑が違うというか、初めてのことばかり。
でもだからこそ全てが新鮮で、実におもしろい。

人事異動の目的は、組織の活性化と、業務の更なる効率化、合理化を図ること。
改善すべき点を発見してそれを是正し、新たな手法を見い出し、業績を上げ、組織として更なる成長を遂げること。

端的に表現すると、新しい風を吹き込む、とでも言えばいいだろうか。

同じメンツでずっと仕事をしていると、普段やっていることが当然と思ってしまう、当たり前と思ってしまう、正しいと思ってしまう。

でももしかしたら、井の中の蛙状態になっているかもしれない。
もっといい方法があるのに、現状に満足しているだけかもしれない。

でもそれは、井の中に居てもなかなかわからない。

知ってるから、知りすぎてしまってるから、逆に盲目になってしまうことがある。
特に問題なくやれてるから、これでいいと錯覚してしまう。

でももしかしたら、もっと効率的な方法があるかもしれない。

そう、そこに欲しいのは、新たな視点、柔軟な視点。
知らないからこそ、関心を持つ、関心が出る。気づけることがある。

これはなんでこうなってるんだろうか、どうしてこれはこうしてるんだろうかって。

そして気づく。

あれ、これってこうしたほうがよくない?って。


私は来た。
ここに来た。
なぜ私がここに来たか、なぜ私がこの業務を任されたのか、私はそれを理解する必要がある。

うん、わかっているつもり。

慣れという弊害の垢を、私は擦り落としに来た。
人間、背中などの直接見えないところ、手の届きにくいところには垢が溜まりやすい。
自分では垢なんて溜まってないって思っていても、垢擦りに行けばそれがよくわかる。

そう、私は垢擦り職人。
会社に恩返しするために、その機会を与えてもらった。

私にできることが必ずある。
だからここに来たのだ。
それを絶対に忘れてはならない。


小さな小さな一歩なのかもしれない。
でも、確かな一歩。
そう思っています。


最後に、話は変わり、ここ1週間、チートデイならぬ、チートウィークを設定した。
1週間、食べに食べまくって、6kgの増量に成功。
そしてまたここから一気に落とす。

そう、ここにも慣れが生起する。
トレーニングも一定期間を過ぎると、体が慣れてしまって、必ず停滞期が訪れる。
なので、体にも新たな風というか、喝を入れ、体を覚醒させる。

慣れはある意味、人間の本能。
自己防衛のため、体が本能的に抑制しようとする。
いつもと違うこと、新しいことを体は拒もうとする。
自らの意思に関係なく。

生活のリズムが狂ったり、季節の変わり目などの寒暖の差が激しいときに体調を崩しやすくなるように、体は同じリズム、環境を好み、それに順応していく。

だから、意思に関係ないのであれば、もう本能を騙すしかない。
そういうこと。

そう、そういうことなのだよ、明智くん。


・・え?誰!?
【488】

自信の正体  評価

しょうぞう (2022年04月11日 00時00分)

くそぅ、コロナの影響で、会社のジムが閉鎖というか使用禁止になってる。

ほんとにもう、どこまでオイラの邪魔をするんだコロナのヤロウは。

仕方ないんで、一番安価なバーベルとベンチのセットを楽天で購入した。

まぁ、それでも5万くらいしたけど(汗)

自宅にいくらでもトレーニング器具あるのに、痛い出費。
まぁでもしょうがない。

あ、もちのろん、マイへそくりで購入。
おそらく、これが最後の単身赴任だから、この生活が終わると同時に、バーベルとベンチも処分する。

そう、なかったことにする。

でも、ほぼ制約なしで24時間好きなときに手軽にトレーニングできるのはすごくいい。
パチンコ終わって帰宅してからでもできるし。

毎日できるから、一日当たりの部位をもっと少なくしようかな。
そうすれば、一回当たりのトレーニング時間を短縮できるし、毎日それなりにカロリーも消費できるから、そっちのほうがいいかも。

つーかね、部屋の中がオープンしたてのジムの匂いがする。

そっか、あのジムの匂いって、おそらく新品のバーベルプレートの匂いなんだな。

出荷当初にラバープレートに塗布してある油の匂い。

でもこの匂い、なんかテンション上がる(笑)

あ、ちなみにね、住まいはやっぱり社宅にしました。
トレーニングできて、寝れれば十分だから。

土日は朝パチンコに行く前、平日はパチンコ終わって帰宅後にトレーニングするのが定番になりつつある。

で、最近お気にのお菓子がある。
サッポロポテトバーベキュー味とコラボしたマイクポップコーン。

味が濃厚で美味しく、1袋あたり230キロカロリーほどの低カロリーで、食物繊維も4g摂れる。

まぁ私は食物繊維が過剰摂取状態になってて、便がダダ漏れ状態になってるから、これ以上の食物繊維はあまり必要ないんだけど、お菓子大好き、でもなるべく摂取カロリー抑えたい、そして食物繊維不足気味の方にはいいかも。

トレーニング後にプロテインと一緒にマイクポップコーンを食べるのがお決まりとなりつつある。

頑張った自分へのご褒美ね(笑)


アラフィフになってやっと始めた運動。
もうすぐ3年になる。
もともと痩せ体型で、これまで体重が67kgを超えたことはないんだけど、今はそれよりさらに10kg近く体重が落ちてる。

あ、ちなみに身長は175cmね。

以前の私を知っている方に久しぶりに会うと必ず言われるのが、「お身体悪いんですか?」「体調芳しくないんですか?」

私は返す。

「安心してください、元気ですよ」

え?別に心配してない?ただの社交辞令的挨拶?
こりゃまた失礼しました(笑)

でね、自己の体の部位で1番好きなのは、当然、最も重視してる腹筋なんだけど、1番のお気には、シックスパックの中央に縦に走る一筋の血管。

腹筋に力を入れると、明確に浮き出る。

これね、自分で言うのもなんだけど、なんか芸術品みたい。
彫刻みたいな感じ。

こういうのってね、思いと同様に、やっぱ日々の活力に直結するんで、個人的にはすごく大事だと思ってます。

私はそれがたまたま体なわけですけど、体に限らず、趣味であったり、自慢できる特技であったり、何かしら、活力になるようなものがあったほうがね、いいと思ってます。

生きがいって言ったら大袈裟なのかもしれませんけど、あるのとないのじゃ雲泥の差があるんじゃないかな。
やっぱね、自信に繋がるし。


自信の正体、それは、努力の量に裏打ちされた、自己肯定感。
自分はこれだけ頑張ったんだと、そう心から思える充実が、自信に姿を変える。

努力は決して裏切らない。
そう、必ず、自信という活力を与えてくれる。
そしてその活力は、心を豊かにし、幸福感を与えてくれる。

結果だけが全てではない。

そう思っています。
【487】

向き不向きより前向き  評価

しょうぞう (2022年04月04日 00時38分)

この歳になると、もう若いころのような行動力はないのかもしれない。

気持ちは変わらないけど、気持ちだけはあるけど、体が思うように動かないこともある。

でもそれはやはり、体だけでなく、気持ちの上でも若いころとは差が出てきているのかもしれない。
変わってないつもりではいるんだけど。


「昔と全然変わらないね」


こう言われると、私はすごく嬉しい。

当然、変えなければならないこともある。変えるべきところもあるだろう。

でもやっぱり人間、本質は変わらない。
その本質は、変えたくない。

そういう思いがある。

その思いこそが、私の日々の活力。
そう思っている。

翻って、人が何かの行動を起こすとき、起こそうとするとき、それは、そこに変えたい自分が存在していることがある。

新しいことを始める。

つまり、これまでの自分にはなかったものを求める。
生まれ変わるとまでは言わないけど、人間としての付加価値とでも言えばいいのかな、新たな自分への第一歩、そこに踏み出そうとするときがある。

それはおそらく、物事を前向きに捉えられている証左。
そう思う。

だから、歳を理由に、億劫にはなりたくない。

歳は関係ない。いつからでも遅くはない。
新しいことを始めるのに、もう遅いなんてことはない。


「その歳でスノボ始めた?」
「サバゲー?」
「トライアスロン?マジ?」
「今さら英会話?」
「ウソ?大学受験する?」


いいじゃないか。何一つ遅いことはない。

変わらぬ自分と変える自分。
そう、どちらも前向きなのだから。
【486】

春に思う。  評価

しょうぞう (2022年03月27日 00時00分)

3月20日は結婚記念日だった。

妻から言われるまで気づかなかった。忘れていた。
そう言えば、ティファニーの結婚指輪の内側には、その日付けが刻印されていたな。
でも指輪を取ることもないから、それを見ることもない。

互いに、これからもよろしくって言った。

あの方は言われた。

特別なことは必要ない。
だって、最初から全てが特別なのだから。

共に過ごす。
それだけでいい。
いつもと変わらぬ普通の会話。
それでいい。

その全てが特別だから。

おそらく妻もわかっている。
そして娘も。


そっか、あれからもう20年経つのか。
同じ時間を共有し、共に笑い、歩み、娘という宝物を授かり、今に至る。

うん、そう。
やはり間違いない。
その全てが特別。

2月は妻の誕生日。
3月は私の誕生日と結婚記念日。
そして4月は娘の誕生日。

それぞれの思いが、季節を彩り、それぞれの音色を奏でる。
開花とは、これ即ち、羽ばたき。
変わらぬ自分と、進化する未来の自分へ踏み出す新たな一歩。

時は止まらない。
だから私たちも止まらない。
たとえ後退しても、またそれ以上に前へ進む。
未来が、待ってくれているのだから。


そして改めて思う。

終活は、最上級の前向き思考。
そう思う。

今という価値ある幸せを、もっともっと価値あるものにするために、やるべきことがある。準備すべきことがある。決めるべきことがある。

そうすれば、生がもっと充実したものになる。
年齢は関係ない。

エンディングノートを書けと言っているわけではない。
いずれ必ず訪れる現実を、現実として捉えられているか。

ムダな時間など一つもない。

でも別にボーっとしてもいい、ダラダラ過ごしてもいい。
何も考えてない無気力なダラダラと、充実の中にあるダラダラは違う。
それが価値の差。
そう思う。


では、新しい地へ赴こう。

うん、そうだな、まずはただいまと言おう。
昔ながらの顔見知りもいる中で、初心に返り、新たな一歩を踏み出そう。

だってそこには、未来という幸せが待っているのだから。
【485】

先輩から後輩へ  評価

しょうぞう (2022年03月26日 00時30分)

今住んでいる社宅は、築半世紀を優に超えている、私よりもはるかに大先輩である。

昭和中期のほんとにね、今どきこんな借家ある?ってな感じ。

間取り的には3DKなんだけど、3部屋とも全て和室。
当然ドアなんてなく、畳に襖。
ドアは入り口だけ。

そして天井は、至る所ヒビ割れしてて、上の階の人が多少激しく動くと、たまに砂みたいなものが落ちてくる。
当然電気は天井から吊るされた豆電球。あのカチカチね。

またね、室内洗濯機置場が設置されてなくてね、大抵の人は通路に洗濯機を置いて延長ホースで排水を風呂場に流す要領でやってるんだけど、2回ほど、上の階の人がホースを風呂場に入れるのを忘れてて、それで通路が水浸しになったらしいんだけど、なんとその水が雨漏りのように、天井から私の部屋に落ちてきた。

さらにガスもね、ボタンではなく、こちらも昔ながらのカチカチ。
まさかね、生きてる間にもう1回カチカチを見るとは思わなかった。
というより、使うことになるとは夢にも思わなかった。

社宅なんでね、まぁ仕方のない面もあると思うんだけど、普通の賃貸だったらね、まず誰も借りないと思う。
それほどまでの昭和。

あ、そうそう。
和室は特に湿気がすごいからね、年中無休24時間除湿器フル稼働なんだけど、今年の冬、全く湿気を吸い取らなくなって、もういい加減壊れたのかなと思ってたら、実は吸い込み口にものすごいホコリが溜まってて、そのホコリが原因で、どうなってたと思います?

実はね、そのホコリで水が蓄積され、なんと、冷凍庫みたいに厚さ3cmほどの氷の塊が吸い込み口全体を覆っていたんです。

信じられます?
家の中ですよ?

ほんと、それ見たときは目ん玉飛び出るかと思いましたよ。
つまり、家の中なのに氷点下並みだったってことです。

まぁ、家の中というか、除湿器の影響で吸い込み口付近はそうなってたってことですが、家の中の温度も、それに近いものだったのでしょう。

でなけりゃ、あれほど厚みのある氷はできないだろうし。

毎晩毎晩、ブルブル震えながら布団にくるまって小っちゃくなって寝てたからね。
そりゃ寒いわけだ。

そう言えばね、冷蔵庫なのに、たまに中の水やコーヒーも凍ったりしてたな。

そんな私の強い味方はね、電気毛布。
電気毛布だけが私の暖房であり、拠り所。

それだけで冬を凌いだ。
ある意味すごくないですか?

ま、パチンコで家にいないし、基本、寝るだけだったけど。

そして次の社宅はね、築45年で私より若いけど、間取りは同じ3DK、そしてまた全て和室。

もうこれはね、超絶イヤな予感しかしません。

もう社宅やめて、普通に賃貸借りようかな。
単身だから別にワンルームでも構わないし、基本寝るだけだし。

でもそれでも結構な値段するから、それ考えたら、タダ同然の社宅でガマンしたほうがやっぱりいいのかな。

うーん、悩むなぁ。


あと最後に、これはほんとにどうでもいいことなんですが、太郎とか一郎とか一男って、私の中ではどうしても長男だという先入観があるのですが、先日、そうではない方に出会いました。

ほんとにね、どうでもいいんですが、私の中ではプチびっくりの出来事でした。
【484】

願う思いと信じる心  評価

しょうぞう (2022年03月25日 23時56分)

まきりとさん、こんばんは。

出会いは、一期一会。

そして、思いを伝えることは、ときに難しい。

でも、思いを伝えることができなかったと思っていても、実は相手はちゃんと感じ取っているときもある。

それが人間。
だから素晴らしい。

願うこと。
これもまた、人間にしかできない素晴らしい能力。
そう思います。


年明け、アンマンとの再会を果たしたとき、それは、私の思いが届いたとき。
ちゃんと伝えたかった。直接、謝りたかった。

許してもらえなくてもいい。
ただ、思いだけは、ちゃんと伝えたかった。

そしてその機会は、神さまがくれた贈り物。

願えば、思いは必ず届く。
目に見えなくても、肌で感じることができなくても、そしてそれがどんなカタチであれ、願えば思いは必ず届く。

そう信じたい。

信じるだけでも心は満たされる、充実する。
そう思っています。
【483】

いつもありがとう  評価

しょうぞう (2022年03月21日 23時57分)

まきりとさん、こんばんは。

ごめんなさい、レスはまた時間あるときに改めてします。
【482】

アンマンと呼ばれたオトコ(序章)  評価

しょうぞう (2022年03月21日 23時55分)

これは、激動の時代を駆け抜けた、ある悲しいオトコの物語である。

彼の名は、安藤 万寿夫(アンドウ マスオ)
通称、安万(アンマン)


彼は私の元上司というか先輩。
でも部署が全く違っていたため、入社してからしばらくの間は、私は彼の存在を知らなかった。

でもたまたま一緒に仕事をする機会があり、私は初めて彼の存在を知った。

当時、彼はすでに39才。
つまり、私より一回り以上長く生きている大先輩。

そんな彼の第一印象は、『変わった人』だった。

この時点では、あくまで一個人の印象に過ぎないのだが、よくよく考えてみると、第一印象というのは実はすごく大事で、それが後々まで影響したり、また、それが当を得ていることも多々ある。

彼の場合もやはりその通りで、周りのみんなからもそう思われていたようだ。

彼は本当に口数が少なかった。
自分から話かけることはほとんどなく、また、話しかけられても、その対応はいつもそっけないものばかりだった。

まぁ、周りからしてみれば、本当にとっつきにくいタイプだったと思う。
だから彼には、親しい友人というか、友達が全くいなかった。
というより、基本的に誰も相手にしていなかった。

でもなぜか、私はそんな彼のことが気になっていた。

話しかけても、『ほっといてくれ』と言わんばかりに、本当に煙たそうに、本当に面倒臭そうに対応するのだが、なぜかそこに不快感というか嫌味を感じないのだ。

そこに引っかかった。

もしかして、彼は本当は、誰かにかまってほしいんじゃないかと。

それから私は、ことあるごとに彼との接触を試みた。
相変わらずのそっけない対応ばかりだったが、やっぱり内心は嬉しいんじゃないかと感じる部分があった。

そしてそれが確信に変わる。

「アンマン、今日昼飯一緒に行こう」

「また来たのか。つーか何でお前までアンマン呼ばわりしてんだよ。一歩間違えば、親子であっても不思議ではないくらい年が離れてんだぞ」

「いや、アンマンに限ってその間違いは起きないでしょ」

「この野郎(笑)」

この頃から、急激に距離が近くなっていったと思う。
いつしか、彼のほうからよく話しかけるようになっていた。

出世とは無縁の彼だったが、貯金が3000万以上あると誰かが言っていた。

たしかに、酒もたばこもギャンブルもやらない。
もちろん女もいないし、とてもじゃないけど女遊びをしているようにも見えなかった。
特に意識しなくても、自然にそれくらいのお金が貯まっていったのかもしれない。

でも私の中で、一つだけ勘違いがあった。

「アンマンさ、そんなにお金貯めてどうすんの?お金はないと困るけど、何か楽しいこと見つけたほうがいいんじゃない?」

「しょうぞう、お前オレのこと全然わかってないな。明日の夜ヒマか?明日の夜7時に駅のロータリーで待ってろ。あっ、ジーパンはダメだからな、正装でこいよ」

うーん、どういうことだろう。
オレの知らないアンマンがまだいるってこと?

そしてなぜ、オレがベストジーニストって知ってんだ?(いや、誰も知らんて)

まっ、それも明日わかるか。
【481】

アンマンと呼ばれたオトコ(第二章)  評価

しょうぞう (2022年03月21日 23時55分)

次の日、ロータリーで待っていると、ピカピカの黒い車が私の前で止まった。
アンマンだった。
車はホンダレジェンドの一番グレードの高いやつ。
当時でたしか500万くらいしたと思う。

さすがに金持ってんなぁ。

そして、中に乗り込むといつもと違うアンマンが。

いつもは何とも見栄えのしないアンマンだが、この日は違った。
髪を逆立て、ジャケットの下のシャツは大きく胸元を開いている。
ほぉ、人って格好でこんなにも印象変わるんだな。

繁華街に車を止め、アンマンが連れていってくれたのは、なんと高級クラブだった。
半年くらい前、会社のお偉い方の接待で来たという。
それからハマってしまったみたいだ。

お店に入ったとき、私みたいに若い人は本当に珍しいと言われた。
というより、一見さんは基本的にお断りしていると言う。

この店への入り口は、常連さんと一緒に行って顔見知りになることから始まるらしい。

こりゃたしかにジーパンじゃ断られるな。

早い時間だったせいか、お客さんは私たち以外には誰もいなかった。
だからかどうかはわからないが、男2人に対し、女の子が8人もついた。
しかしさすがは高級クラブ。よくもまあ、こんなにも綺麗どころばかり集めたもんだ。
まさにラブ嬢。

とりあえず、最初にチャームとしてフルーツ盛り合わせが私とアンマンに一盛りずつ出てきた。
これはそういうシステムらしく、それが一盛り6000円。
マジか・・

それから1時間ほど楽しい時間を過ごし、これからってときに、アンマンがもう行こうと言いだした。

「えっ?だってまだこれからじゃん」

「オレが連れてきたかったのはここじゃないんだ」

え?もしかしてもっとすごいところ?
アンマン様、ス・テ・キ(ポッ)

お会計はしめて5万6000円なり。
マジっすか・・
大して飲んでないし、1時間しかいなかったんですけど(汗)

まっ、女の子一人の連絡先ゲットしたからいいか・・
ってちゃうちゃう、そんな問題じゃない。

でもアンマンは安いもんだと言わんばかりに平然とお金を払う。

「アンマン、オレ、そんなにお金持ってないんだけど・・」

「心配すんな、オレが誘ったんだ。今日はオレが全部払う」

アンマン様、やっぱりス・テ・キ(ポポポッ)

さあ、今度はどんなすごいところに連れていってくれるのかと思いきや、行った先は普通のスナック。
いや、ちょっとだけ高級そうなスナック。

聞けば、さっきのクラブのママが経営しているスナックらしい。
たしかに名前が同じだ。
でもかなり期待していただけに拍子抜け。少しばかり意気消沈して中に入る。

「いらっしゃいませ〜、あっ、アンマン、今日は早いじゃん。あれ?もしかしてしょうちゃん?」

はい?しょうちゃん?

「アンマン、どゆこと?っていうか、ここでもアンマンって呼ばれてんの?」

「知らねえ、そしてうるせえ」

と、それはさておき、私は一発でわかりました。
その子がアンマンのお目当てであることが。

クラブの子を含めても明らかにダントツ。
アンマンが惚れるのもムリはない。

つーか、身の程知らずもいいとこじゃない?
もっと身の丈に合ったお相手を・・

いや、夢を見るのが男のロマンであり仕事。
それはそれでいいのかもしれない。
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