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【579】 |
さオ (2016年02月15日 12時35分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
きたあああああああああ! キタ━(゜∀゜)━!ァあああああああああっ きたああああああああああああああああああああああああああああああ!!!! うわああああああああああああああ! ♪───O(≧∇≦)O────♪キター |
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【578】 |
さオ (2016年02月15日 12時35分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
そこへガヤガヤとおばちゃんの一団がやってきた。 「Aくん久しぶりー」 「ああどうも、御無沙汰してます…(俺)、覚えてるかな。○○部の先輩がた」 俺はあの時、この先輩方に吊し上げられたのをちょっと思い出しつつ、 オトナらしく「どうも」と軽く会釈した。 おばちゃんの一人が嬉しそうに続けた。 「Aくん、珍しい人来てる。久しぶりだから絶対びっくりするよー。あおたー」 おばちゃんが背後に声をかけて、誰かを手招きした。 …え?と思った俺の目の前に、スーツ姿の女性が歩いてきた。 青田さんだった。 |
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【577】 |
さオ (2016年02月15日 12時34分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
8月の下旬、俺は久しぶりに帰省した。 俺の母校にも同窓会があって、年1回、ホテルの宴会場を借りて、全校の 同窓会総会を開いている。 俺は就職して地元を離れたんで、それまでほとんど参加したことがなかった。 だが今年はAが幹事をやることになり、絶対参加しろ!という連絡があったんで、 夏休みを合わせて参加することにした。 まあ正直いやいやだったけど、いざ出席してみると、いつかぶん殴ってやろうと 思っていた暴力教師が好々爺になってたり、まあ俺もそうなんだけど、同級生や 部活の後輩たちが見事なおじさんおばさんになってたりして、意外と楽しかった。 会場でAを見つけたんで、挨拶しようと思って近づいた。 Aは西武の監督(注:なべQ?)みたいにすっかりハゲて太って、昔のハンサムの面影も なかったが、家業を継いで今では社長だ。 「よお!ひさしぶり」 Aの脇腹に軽くパンチ入れた。 「いて!おー(俺)、来てくれてありがとな」 Aはニコニコ笑顔で迎えてくれた。 「すごい人数だな。準備大変だったろ。お疲れちゃん」 「まあなー」 |
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【576】 |
さオ (2016年02月15日 12時33分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
俺はもう飯も食えないぐらいへこみまくって、終業式と夏休みを過ごした。 両親は本気で俺を精神科に連れていこうとしたぐらいだ。 二学期、もしかしたら青田さんがいるんじゃないか、と電車の中や学校を探した。 でもやっぱり、青田さんはいなくなってしまっていた。 ○○部の先輩に聞いても、新しい住所なんか教えてもらえそうになかった。 その後、俺は彼女もできないまま高校を卒業して、他県の大学に進み、東京で 就職した。 青田さんに会いたかったが、探すつてもなく、どうしようもなかった。 必死で仕事をこなすうちに青田さんの記憶は薄くなっていき、二十代の末になり、 上司の紹介である女と結婚したが、色々あって三十代のはじめに結婚生活が 終わって、また一人になって、それからはずっと一人だ。 でもまだ、青田さんには会いたかった。 よぼよぼのジジイとババアになってでもいいから、いつかまた会いたいと思っていた。 |
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【574】 |
さオ (2016年02月15日 12時31分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
まだ携帯もポケベルもなく、固定電話しかなかった頃でした。 以下、後日談とかを少々。 公園はだいぶ暗くなっていた。 青田さんはハンカチで涙を拭き、俺の目も拭いてくれた。 悲しくてたまらなかったが、思い切り泣いた後の清々しい気分もあった。 「はー、まさか、こんな変態野郎を好きになっちゃうとはねー…」 「でも、俺が変態じゃなかったら、青田さんとこんなふうになれなかったです」 「(俺)くんは変態だけど、やさしくていい変態だから、もっとかわいい彼女できるよ」 「青田さんより可愛い彼女なんてできるわけないです」 「あはは、変態のくせにお世辞いってんの」 しばらく二人とも何も言わなかった。やがて、青田さんが立ち上がった。 「…そろそろ、帰んないと」 「送っていきます」 青田さんは周りを見回してから、座っている俺の肩に手をおいて、唇にキスしてくれた。 「いいよ、ここでお別れしよう。変態の(俺)くんのこと忘れないよ。元気でね」 「…俺も絶対忘れません。青田さんも、元気で…」 語尾がふるえた。 「うん。いつかまた、どっかで会えるといいね」 青田さんはそう言うと、素晴らしい笑顔でにっこり笑い、振り返って、犬と歩いていった。 それが、俺が最後に見た青田さんだった。 |
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【572】 |
さオ (2016年02月15日 12時30分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
青田さんが吹き出した。 「あははは、ちょっとさー、あんた、気づいてなかったの?にっぶい変態だなあw 好きじゃなかったら(俺)くんと最後までしたりしないよ」 唖然としている俺を見ながら、青田さんはクスクス笑った。 「あーおっかしい…気づいてないんだもん」 そう言って、俺を見た青田さんの目から、ぽろぽろと涙が流れた。 「(俺)くんとさ、もっといろいろ話したり、遊びに行ったりしたかったけどさ。 …ごめんね。うまくいかないもんだね。ごめんね」 あの青田さんが泣いていた。初めて見る涙だった。 それで、もう本当にどうしようもなく終わりなんだ、とわかった。 俺もこらえきれなくなって泣き出した。 俺たちは公園のベンチで手を握り合って、しばらく泣いていた。 犬は「どしたの?」という目で俺たちを見ていた。 |
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【571】 |
さオ (2016年02月15日 12時29分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
二人ともしばらく何も言わなかった。 「…いつ、行っちゃうんですか」 「…んー、終業式終わったら、すぐかな」 また、二人ともしばらく何も言わなかった。 「…もう、会えないんですね」 「…会えなくなっちゃうね」 俺は右手で、青田さんの手をぎゅっと握った。温かかった。 「青田さん、俺、笑われるかもしれないけど、青田さんのこと…」 「あたしも(俺)くんのこと、好きだよ」 俺は驚いて、また青田さんを見た。 青田さんもこっちをじっと見返していた。 |
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